サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

聾 難聴

2010年08月01日 | 手話・聴覚障害
先日紹介した日刊サイゾーで「実は彼女達は難聴である」との一文があるが、
少々事実と異なるため補足説明しておく。
大きく言えば、聴覚障害者の中に聾(ろう)者と難聴者がいるわけだが、用語の解釈はいろろある。
聴覚レベルで分け、重度を聾、軽度を難聴と呼ぶことが以前は多かったようだ。
現在は、手話を使う聾文化に属しているものを聾(ろう)、属していない者を難聴と呼ぶことが増えているようだ。
ろう学校出身者を聾、インテグレートして普通学校に通った者を難聴と呼ぶこともある。

サッカーチームに話を戻すと、チーム内でのコミュニケーションは、基本は手話だ。
チームに入ってから手話を本格的に始めた人もいるが、手話を使うという観点から見ると彼女達は、ろう者とも呼べるわけである。尚且つ、協会名は“日本ろう者サッカー協会”となっているので、私はその解釈に従っている。
いずれの分け方にせよ、彼女達は難聴であるというのは基本的には間違いである。
基本的には、といったのは、私の不勉強で、そういう解釈もあるかもしれないからである。
また。自分は聾か、難聴かという問いに対する答えは、いろいろだ。

結論から言うと、「実は彼女達は聴覚障害者である」「実は彼女達は耳が聞こえない、聞こえにくい」等が一番正確に言い表していると思う。
このあたりはなかなかわかりにくい。
記事自体は、いい記事です。

追記
迅速に対応してくださり、訂正してもらいました。


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2 コメント

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「なかちん」 (じょっしゃん)
2010-08-01 17:46:20
しかし、今更ながら思うのは、よくあの「なかちん」が50歳少し手前でいくら情熱を傾けた仕事で必要とはいえ、手話をマスターした、という事実です。頭が下がります。私も妻を伴って公開日にポレポレ東中野へ伺う予定ですので、その時の舞台挨拶では是非、普通の音声言語及び手話(まだ一度も監督の手話を拝見したことありませんので)を使って下さいね。(そのご予定でしょうけど)。因みに「なかちん」とは、中村監督の小学生から高校生時代まで通してのニックネームです。ブログをご覧の皆さん、親しみを込めて、中村監督を「なかちん」と呼んでみるのも宜しいかと存じます。ごめん、なかちん。バラしちゃって。
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Unknown (中村)
2010-08-02 12:32:23
手話はまだマスターしてません。
勉強中の身でございます。
試写会での挨拶でも、しょっちょう手話を間違えて冷や汗かいてます。
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