デフリンピック史上初の大型壮行会が、参議院会館で本日(6月28日)開催されたそうだ。http://www.asahi.com/articles/ASK6X431ZK6XUTIL01Z.html
デフリンピックは、聞こえない聞こえにくい人たちのオリンピック。パラリンピックよりもはるかに長い歴史を有し、トルコ黒海沿いの街サムスンで7月18日~30日に開催される。
当初私も当然トルコへ行くつもりだったが、メディアとしての取材は断念した。とてもとても残念だ。一つ前の記事に書いたように、電動車椅子サッカーワールドカップの撮影に直前までアメリカに行っており、帰国後、すぐにトルコに向かうことは様々な理由でむずかしいとの判断だ。そこまで頭が回らないというのが正直なところだろうか。お金も。
ここで、私とデフリンピックとの関わりを簡単に振り返っておく。
2006年ろう者サッカー女子日本代表チームの存在を知り、ドキュメンタリー映画を作ることを決意。2009年台北デフリンピックまで追い続け「アイ・コンタクト」というドキュメンタリー映画にまとめる。同タイトルの本も執筆。
その後、女子サッカー以外の競技も観たい、特に男子サッカーチームに対する申し訳なさというか、中途半端にしか男子チームを見れていなかったこともあり、それならば他の競技も取材し「デフリンピック」という本を書こうと思いたつ。そして2013年ブルガリア・ソフィアデフリンピックへ向け、男女サッカー、女子バレー、ハンマー投げの森本選手、水泳の茨選手を事前取材、日本手話に加えて国際手話も少し学んだ。本の内容としては過去の先人たちにも取材し、デフリンピックが立体的に浮かび上がってくるような形を構想。しかし一度は決まった本の企画が、大会直前に流れてしまう。どうしようかと思ったがとにかくブルガリアへ向かい、サムライサッカーキングweb版にサッカー男女全試合の記事、スポナビに女子バレーの記事を書かせてもらった。
その時に勝いた記事の一覧は過去のブログ参照。
http://blog.goo.ne.jp/kazuhiko-nakamura/e/27737fcbd0f29c9fb563feb82b2e7b2b
女子バレーの準決勝は本当に胸を打つ試合だった。ハンマー投げの静かな熱い戦いや、水泳会場の熱狂的な応援も印象に残っている。
男女サッカーはどうしても厳しい目で観てしまった。
「デフリンピックはライフワークだな」という思いで、2017年デフリンピックも当然行くつもりでいた。 2015年度中に電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画を完成させ、その後は猛烈に日本手話、国際手話も学んで万全の態勢でトルコへ向かう予定だったが、電動車椅子サッカーのワールドカップが2年延びてそうもいかなくなってしまった。
過去に取材した方々には大変申しわけなく思っている。2021年はどこで開催されようと行くつもりだ。手話も来年からきちんと学び直すつもりだ。
サッカー男子、女子バレー、水泳の茨選手、そしてデフリンピックに出場する全ての選手のみなさん、力を出しきって帰国してください。
ひょっとしたら衝動的にトルコに飛んでいくかもしれません。
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