サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

流行語大賞になでしこジャパン

2011年12月02日 | サッカー

流行語大賞に“なでしこジャパン“が選ばれた。

昨年、映画「アイ・コンタクト」が完成した頃は、「ろう者サッカーの女子日本代表、“もう一つのなでしこジャパン”なんです」と説明しても、「そもそも“なでしこジャパン”て何ですか?」と聞かれるような状況だったけど…。
いまや“なでしこジャパン”という言葉を知らない人は誰もいない。

流行語大賞受賞をきっかけに、“もう一つのなでしこジャパン” - ろう者サッカー女子日本代表や、彼女達を描いた映画「アイ・コンタクト」や単行本「アイ・コンタクト」にも目が向くといいけどな。


ところで、“ろう者フットサル女子日本代表”は先日スウェーデンの世界大会から帰国したが、今度は“フットサル日本女子代表”が世界に挑む。
ブラジルで第2回世界女子フットサル大会が開催されるのだ。
初戦(12月5日)の相手は、前回大会準優勝のポルトガル。6日はロシア、7日はアルゼンチンと対戦。
ゴレイロは、“ろう者サッカー・フットサル女子日本代表”濱田選手のチームメイトであり、大先輩の本多さかえ選手。
シュートをバンバン止めてきてください。


INAC神戸レオネッサ vs アーセナルレディース

2011年12月02日 | サッカー

一作日、国立競技場にINAC神戸レオネッサvsアーセナルレディースの試合を観に行った。
結果は1対1の引き分け。

アーセナルレディースは、INACの選手達の狭い局面での俊敏性、アジリティにとてもやりにくそうにしている印象を受けた。
だったら、長身選手めがけてクロスボール放り込めばいいじゃんという考えもあるが、アーセナルレディースは通常の試合でも、ベンゲル監督率いるアーセナル同様、崩して勝つサッカーを指向しているんだろうなと勝手に想像した。実際、アーセナルレディースの1トップは小柄のキム・リトルだったし。
ちなみにアーセナルレディースのフォーメーションは4・2・3・1、2列目のエレン・ホワイトなどは長身だが、特に高さを活かしたプレーはやっていなかった。
コンディションの問題もあっただろうが、アーセナルレディースにとって、INACはとてもやりにく相手にみえた。
アーセナルレディースのセンターバック2人も、大野のちょこまかとしたスピードに翻弄され、裏をとられていた。

しかし、どうしちゃったの?というくらい大野選手が決定的なチャンスを外しちゃうんだが。
とはいえ、アーセナルレディースのGKも飛び出すところは飛び出す、我慢するところは我慢して的確なポジションをとるので、思った以上に決めにくそうではあった。
川澄選手のループシュートもしかり。

結局、両チームの得点とも、相手のセンターバックを個人で打ち破ったものであった。
INACのゴールは、チ・ソヨンが、ドリブルで持ち込み、細かなボールタッチでセンターバック2人(CBとSBだったかも)の間を抜けたもの。
いつも思うのだが、本当にチ・ソヨンはいい選手だ。攻撃はもちろん、守備にも献身的に走るし。強さもあるし。
ゴールを決めた直後、「なでしこ!」とスタンドから叫んでいる人がいたが、思わず「なでしこじゃなくて、韓国人なんですけど」と突っ込みたくなったが、それはさておいて…。
INACの失点は、田中明日菜が相手選手に反転され、甲斐選手がFWのマークを外してしまった失点。相手がうまかったとも言えるが、CB二人が1対1の攻防で負けてしまえば、そりゃー、失点するだろうという失点。
センターバックの重要性を再認識した試合でもありました。

同点に追いついて以降のアーセナルレディースは、引き分けでも可と思えるゲーム運び(に見えた)。
引き分けでも両チーム優勝というレギュレーションでは、それも当然。
観る方とすれば、ヒリヒリとした緊迫感を持ちにくい試合でもありました。
ですが、試合自体は、大いに観るに値する試合。2万人くらいは入ってほしかったなあ。
(観客は1万ちょっと)