ぷちりぽ.クオリティが高い新聞販売店発行紙
新聞の販売店って、旧態然とした業界というイメージありますよね。ぼくの住むエリアの販売店は、先進的に行く努力をしている、という印象です。古新聞を資源ゴミとして回収するとか。折込を積極活用して購読家庭にお知らせする(休刊や、古紙回収、担当者紹介など)とか。読者サービスの景品は公募して、抽選で公平に領布するとか。
なかでももとりわけこの販売店の魅力的なサービスは、コミュニケーション紙です。映画鑑賞や温泉入浴、神宮のプロ野球や大宮アルディージャの観戦チケット、本やお花や切り絵、等々のプレゼント公募を軸につくってはいます。もちろんこれは楽しみなのですが、負けないぐらい充実させているのが、このエリアに住む人々のコラムです。
何と8人もの居住者の方々が、連載でコラムを寄せている。女子大生の書籍紹介だったり、主婦の音楽コラムだったり、給食のおじさんのレシピコラムだったり。1600字程度でそれぞれのテーマで記述されていますが、どれも単なる読書感想やレシピではなく、とても読み応えのある読み物になっていることに驚きます。
例えばぼくは、女子大生のコラムで「イヤミス=嫌な読書館をもたらすミステリー」という言葉を知りました。ただこのコラムはそれを批判するのではなく、イヤミスもやみつきになると、1つの作品で魅力を教えてくれています。
あるいは給食のおじさんのコラムでは、映画の食のシーンを入口に、「いしる」という献立を教えてくれます。そして、その手軽な作り方へと導いて、作ってみなくとも、読むだけでも満足度が高い。
といった具合に、新聞本誌より工夫があるのではと思えるほど内容のクオリティが高い。おそらく苦労と工夫をされているのは、書き手探し。それから限られた文字内での内容の編集や推敲ではと、そのレベルの高さに感心しきり。
<今回の疑問>
いくつかのエリアに居住してきましたが、新聞販売店発行紙がこんなに充実しているのは初めて。皆さんのところはどんなでしょうか?