ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

2割引ではない演奏

2019年09月18日 08時56分23秒 | 音楽
 曲を演奏する際の速度はAndanteとかAllegroのようにイタリア語で指定される場合と、四分音符などを1分間に幾つ弾くかのように数字で示される場合とがあります。

 LargoとAndanteとではLargoの方が遅いとか、メトロノームの数字で言えばそれそれの速度記号はこれくらいと言う目安も知られています。

 しかし指定の速度に従うのも、なかなか難しい場合が有ると思います。

 例えばVivaldiのバスーン協奏曲ト短調RV495の第一楽章。Prestoの指定なので、これがPrestoだと言うような演奏と、どう見てもPrestoではない遅めの演奏とがあります。個人的には後者の方がよいのではと思いますが。

 もう一つ、ベートーヴェンの交響曲第6番の第一楽章Allegro ma non troppo。「速く、しかし速すぎないように」と言う意味だそうで、指定自体が少々曖昧。標題として「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」とあります。

 冒頭部分を速く演奏する場合が多い中、ゆったりとしたテンポの演奏も有ります。フルトヴェングラーのスタジオ録音がその極端な例。

 「トンネルを抜けると雪国であった」のように田舎への到着が突然の事であれば、標題との関係で速い方がよいと思います。しかし、馬車などで移動していて次第に田舎らしさが増すのであれば、愉快な感情もじんわりと目覚めるのでは? とすれば遅めのテンポも有りかなと思います。


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