青酸カリ付き脅迫状

　新聞社と製薬会社に送付された脅迫状。要求する金員が３，５００万ウォンのビットコインと言う妙な事件。

　青酸カリはメッキ工場などで使われる以外は入手が難しく、工業化学専攻の私でも実物を手にした事も見た事も有りません。昔はルーズだったそうで、父親が子どもの頃、関東大震災の頃になりますが、昆虫採集の際の毒瓶に青酸カリを入れて使ったと言っていました。今なら考えられません。

　製薬会社が対象と言うと薬害を恨んでと言う背景も考えられますが、それなら脅迫するよりも社会的な運動を起こした方が有効と思います。新聞社宛てと言うのは事のついでなのか、薬品会社が公表しなくても新聞社なら報道で騒いでくれると考えたのか。

　不思議なのは「ウォン」。犯人が韓国の関係者なので「ウォン」を選んだのかも知れませんが、もっと強い通貨を選んだ方が得なのでは。

　あるいは韓国への反感を煽ろうとする意図で「ウォン」を選んだ可能性も無くは無いと思います。それにしても３，５００万ウォンは日本円なら３５０万円くらい。捕まって一生を棒に振る見返りなら億単位、ウォンなら１０億ウォンのオーダーでないと経済的にも見合わない筈。犯罪を行なうにも経済学的な思考は必要と思います。

　最近の韓国の行動は目に余るとしても、非儒教国である日本は常識と良識の国。日本人が韓国を貶めるため・・・は無いでしょう。逆はたくさんあり過ぎて食傷気味、「ゲップ」と言った方が意味が分かりやすいかな。


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不適切な統計

　厚生労働省の不適切な統計が明るみに出ました。テレビのニュース報道で見る限り、統計委員会の西村清彦氏が調査の実態を知って法令違反と指摘した事が発端のように思います。

　この西村清彦氏、日本銀行の副総裁人事の頃からテレビで見かけるようになったと記憶しています。いろいろな経歴をお持ちと思いますが、元々は経済学者。

　統計委員会の委員長がこの人物であった事が今日の厚労省を始めとする各省庁の迷走をもたらした原因となっているのは確かで、役所にとっては極めて不都合な事態であり、逆に社会にとっては極めて幸運であったと言えます。

　例によって野党各党は、西村委員長の指摘が無ければ事実すらつかめなかった訳で全く話にもならないし、不正が民主党政権時代にも行なわれていた点には目をつぶり、最近の事に限って追求しなければ、わが身にも火の粉が飛んで来るかも知れないと言う有様。

　厚生労働大臣の罷免をしきりに求めていますが、仮に罷免要求が通ったら次の手に窮します。

　何はともあれ、政府の飼い犬でもなく、野党べったりでもなく、事の本質を知る最も相応しい人材が然るべきポストに居た事が日本国民にとって幸いと思います。半島や大陸に有る近隣諸国では望むべくも有りません。


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作曲家ジャン・ジャック・ルソー

　フルネームをご存知の方でも、作曲家と聞くと「エエッ」ですね。

　同名異人ではありません。「民約論」（今は「社会契約論」と呼ぶらしい。）で知られる思想家として有名なこの人物は作曲もしたそうで、余技どころではなく、オペラ作曲ももこなしたと言うからなかなかのもの。

　ごく平易な曲では「結んで開いて」がこの人の作品。

　もう一つ、フルートの世界ではヴィヴァルディの四季の春をフルートソロ用に編曲しています。堀内貴晃選曲・校訂「無伴奏フルート名曲集」（音楽の友社）もしくはＩＭＳＬＰで人名→Rousseau,Jｅａｎ Jacqus→As Arrangerのように進むと該当曲（Violin Concerto in E major,RV269）が見つかります。

　ヴィヴァルディの四季が爆発的に流行ったのはイ・ムジチ合奏団以降と言われますから、さすが大思想家、先見の明がありました。


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風邪の予防法

　書き始めて、珍しく風邪気味なのに気付きました。

　風邪はたまに引きます。ナントカは風邪を引かない・・・の部類なのかも知れません。風邪を引く際には思い当たる節が有り、一定時間寒い思いをした場合が多いように思います。

　寒くなると服装の選択が難しく、気温が上昇すると分かる場合には多少控え目の服装を選び、下降すると予想される場合は若干暖か目の服装を選びます。

　その他はごく一般的な事ばかりで、外出から帰った際のうがいと手洗いは励行しています。顔を洗う事もあります。菌を家の中に持ち込まないために必要と思います。

　菌を持ち込まないために、帰宅したら着替えるのが理想と言われます。コートや上着は脱ぎますし、愛用のジーンズも室内では防寒パンツに替えます。

　老人ホームで口腔衛生に気を付けているのを見たので、朝起きたら歯磨きをするか、しなくても口をすすぐようにしています。起きがけに口をすすがないで水を飲むのは自殺行為との事。寝る前はうがい薬を使って一応消毒します。何時間きれいな状態が保てるのかは分かりませんけれど。

　ところで少々横道へ。うがい薬にはよくポピドンヨード剤と書いてあります。見慣れているものの、ポピドンはポリビニルピロリドンの略であることを最近知りました。化学専攻ですからポリビニルピロリドンなら知っていますが、ＰＶＰならともかく、ポピドンでは意味をなしません。ひどい省略法と思います。

　さて元へ戻って、風邪を引かないためにも、風邪を治すためにも、休養、栄養、睡眠が必要で、かつてのＣＭのように２４時間働いたら休養、睡眠が取れませんから免疫力も低下すると思います。

　栄養は取るに越した事は有りませんがバランスが必要で、疲れたら焼肉を食べればよいのではありません。栄養について習っている中高生に尋ねればよいのでは。なお外食に頼るのは問題だし、中食も同様。

　ビタミンＣを取ると風邪を引かないと言われます。果物を食べればサプリに頼る必要はありません。しかも高い果物ではなく旬の安い物で構いません。

　意外に風邪の予防になるのがお茶（日本茶）。それも「おーいお茶」などではなく、その都度淹れるお茶。水分もまた喉の繊毛の働きをよくするそうで、それにより細菌などを外に送り出すと言われます。

　
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条約＞国内法？

　法学部の出身だった父親から法律に関して断片的に聞いた話の一つが「条約は国内法に優先する」と言う原則。勿論諸説ある訳で条約より平和憲法を最優先とする学者もごく稀には居ると思います。

　戦前の考え方なので時代遅れと言う人も居るかも知れません。しかし当時は禁止されていた筈の「天皇機関説」の講義が「ノートを取らないよう」前置きした上で堂々と行なわれていたとの事で、案外大学内における思想の自由は確保されていたように聞きます。

　最近何かと騒がしい隣国との関係では、日韓請求権協定が優先すると日本政府が考えているのに対し、韓国の最高裁は徴用工への補償金に関して、これに反する内容の判決を確定させました。

　韓国でどのような判決を下そうと、彼の国の国内法に基づいた判決内容に干渉すべきでは有りません。しかし韓国政府が条約を守らないとなれば国際的な大問題。昔ならそれこそ戦争の理由になりかねません。

　さて我が国の現状はどうか。条約が優先すると言う一般原則に立てば県民投票をしようとしまいと、沖縄県民にとって望ましくない米軍基地の存在は日米安保条約が有る以上どうにもなりません。

　一方日米安保条約よりも日本の国内法が優先すると言う少数派の考えから出発すれば、米軍基地の存在を否定出来る代わりに、徴用工問題では韓国の言い分を認めなければならなくなります。

　いずれも保守反動政権に責任が有ると言ってみたところで、問題は何も解決しません。条約と国内法のいずれが優先するかの問題では有りますが、徴用工の補償と沖縄米軍基地の問題は、米国を立てれば韓国大統領が喚き、万一韓国を立てれば米国大統領が吠えると言う関係にあります。

　
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