ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

親子のクラシック音楽家

2010年10月30日 05時30分00秒 | 音楽
 代々の音楽家の家系は結構あるもので、古くはバッハもその例だし、モーツァルトやベートーヴェンも父親は音楽家でした。

 因みに親子の演奏家を思い付くままに挙げてみます。

 亡くなった指揮者のカルロス・クライバーは非常に人気のある人でしたが、父親エーリッヒ・クライバーも名指揮者として知られ、田園、モーツァルトのオペラ、ウィンナワルツなどは名演とされていました。

 ピアニストのスタニスラフ・ブーニンは父母もピアニストですが、祖父がゲンリヒ・ネイガウスという有名なピアニストで、レコード初期に録音を残しています。

 ヴァイオリンでは、ダヴィッドオイストラッフと息子のイ―ゴリ・オイストラッフが、バッハなどで共演した録音を残しています。

 フルートでは、マルセル・モイーズと息子のルイ・モイーズが知られています。ジャン・ピエール・ランパルの父親もフルートの教授だったそうです。

 日本では、指揮者の朝比奈隆、息子の朝比奈千足、また、楽器こそ違いますが、オーボエの宮本文昭、ヴァイオリンの宮本笑里の親子も知られていますね。

 他にもまだまだ例があると思います。

 こう言う場合、親は子供の才能の有無を見分けることができるし、早くから基礎的な音楽教育を施せます。最近多い芸能人の親子の場合と同様、子供のデビュー時には親の七光りも有効に働くでしょう。子供が違う楽器を志したとしても、ふさわしい先生を親が知っています。

 私の家系では、三味線、琵琶、笙に触れたことのある人は居たのですが、洋楽はさっぱりです。やっぱりね。

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「田園」

2010年10月29日 05時30分00秒 | 音楽
 ベートーヴェンの第6番の交響曲で、第5番と同時期の作曲、初演だそうです。全体としてゆったりとした感じでありながら、綿密に作られていると思います。

 各楽章に標題が付いているのが珍しいですね。厳密な意味での標題音楽ではないと聞いたことがありますが、描写もされていますし、標題音楽的であることは確かです。

 全体が5楽章で構成されていて、第3楽章から第5楽章までは切れ目なく演奏されます。
第1楽章の速度記号はAllegro ma non troppoですから、ことさら速くする必要は無いのですが、Allegroで演奏することが多いように感じます。田園の気分に浸るなら、遅めのテンポの方が合っているのではないかと思います。

 第4楽章では、突然起こった嵐と雷鳴がしばらく続き、やがて遠のいて行く様子が描かれ、第5楽章の牧歌的な旋律に続きます。気象学的には、春の寒冷前線の通過を描写しているものと聞いたことがあります。

 第5楽章の第1主題はべートーヴェンにしては優雅な旋律です。田園を知らなかった頃にこの部分を聞いて、とてもきれいな曲だと思った記憶があります。終楽章の後半は長いコーダなのですが、それまでの雰囲気と違って、穏やかで宗教的な感じさえして、その静かな雰囲気もこの曲の魅力の一つと思います。

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ヴァイオリン練習再開

2010年10月28日 05時30分00秒 | ヴァイオリン
 しばらく、ヴァイオリンもフルートも遠ざかっていました。

 フルートの方は高校の頃から吹いているため、腕前、と言うより下手さは変わらない自信はありますが、ヴァイオリンはキャリアが無いだけに、ゼロレベルまで戻ってしまいそうで、とても心配です。

 教室の方は中断したままですが、自主練習を再開することにしました。6月に中国製の弓を取り寄せた際に試しに弾いて以来です。

 教室での進み具合からすれば、次は鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集のVOL.4の第6曲「無窮動」からですが、まずは、VOL.3の最初からおさらいをして見ました。元々、完璧に弾けた訳でもないので、色々とつっかえますが、なんとか弾けます。

 さて、VOL.4第6曲の「無窮動」は、譜面を見たら易しそうだったのですが、速度記号を見落としていて、何の気なしに付録のCDを聞いてみたら、かなり速い。この教本のCDの演奏は速いと言う評判(悪評?)がありますが、Prestoですから当然なのです。あわてて練習し直しです。

 これが終わると、「二つのヴァイオリンのための協奏曲二短調」の第1楽章の第2ヴァイオリンのパートに進み、VOL.4は終了になります。

 教室の先生のご方針では、その先、鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集のVOL.5まで終えたら、鈴木教本を離れて個々の楽譜を使って行くとのことでしたので、VOL.4→VOL.5の順に自主練習を進めて行こうと思っています。

 この際、以前から気が付いていた欠点を少しづつ直そうと思っています。夢中になると弓の動きが弦と直角度の方向になっていないことがある点、低い方の特にG線に移った際にうまく鳴らせない点、弓を弦に押し付け過ぎている点などです。教室に通っているときは、あわてて仕上げるために雑な弾き方になっているようなので、スケジュールを気にすること無く、じっくりと練習することにします。

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ヴィヴァルディ「四季」

2010年10月27日 05時30分00秒 | 音楽
 「四季」を題材にした曲は他にもありますが、ヴィヴァルディのものは特に有名です。イ・ムジチの演奏のレコードが売れ、イ・ムジチは勿論、海外の室内合奏団が来日すると、この曲を演目に入れることが多かったようです。

 イ・ムジチの最初のレコードでは、ソロがフェリックス・アーヨでしたが、その後、メンバーの変更により、ソロ奏者が交替しています。なお、1959年のステレオ録音の際に使われたアーヨの楽器は、その3年前に製造されたマリノ・カピッキオーニ、何と新作なのだそうです。(楽器に関しては、弦楽器サラサーテのホームページによる。)

 この曲の良さは旋律が美しく、緩急や明暗がはっきりしていて、聞いていて分かりやすいところでしょう。季節の変化のある国に住む日本人にも合うようです。協奏曲ごとに季節の名前があり、楽章ごとにソネット(詩)が付けられていて、バロックとしては例外的に標題音楽と言えるのだそうです。

 「四季」を含む12曲全体には「和声法とインベンションの試み」という名前があります。インベンションは「発明」と訳されることの多い言葉ですが、ここでは新たな手法のような意味ではないでしょうか。ただ、どこがどうなのかは良く分かりません。

 冬の第2楽章は比較的ゆったりとしていて、私のような初心者でも弾く事が可能で、私が教室で習い始める際に初めて披露したのがこの曲です。そのおかげか、鈴木教本の1はやらなくてよい事になりました。この楽章の弦楽合奏のピチカートをアルコで弾く演奏もあるそうです。

 CDでもアーヨのものを聞いていますが、ラインホルト・バルヒェットの演奏がよかったと書いてあるのを見て気になっていました。ミュンヒンガー指揮の旧盤なので入手できませんでしたが、同じ人のソロでティーレガント指揮のものを先頃見つけて購入しました。演奏は、イ・ムジチを聞きなれた耳には、少々硬い感じがありますが、なかなかのヴァイオリニストだったようです。

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交響詩「前奏曲」(Liszt)

2010年10月26日 05時30分00秒 | 音楽
 交響詩はたしかリストが始めたもので、交響曲のような響きとスケール感を持ちながらも、一楽章構成の管弦楽曲です。曲名は「レ・プレリュード」とも言います。

 交響詩の創始者の作品として「前奏曲」は特に有名です。以前から思うのですけれど、ベルリオーズの幻想交響曲、勿論、曲としては全く違うものですが、無理やり圧縮したら、この「前奏曲」のような感じになるのではと思います。リストが幻想交響曲を参考にしたかも知れません。

 不安な感じのする旋律、穏やかな美しい旋律、勇ましい行進曲などの、多様な旋律が配置されていますが、曲全体としては、人生が前奏曲に過ぎないということを表現しているそうです。緩急、強弱に加えて、色彩感にも富んでおり、どうして、なかなか力強い感じもします。

 こういう変化の多い曲は指揮者の腕の見せどころです。レーザーディスクでショルティのものを持っていますが、器械体操のようなエネルギッシュな指揮ぶりが見もので、鮮やかに音楽を作っていると思います。
 フルトヴェングラー指揮の「英雄」のCDを買ったら、同じ指揮者の演奏で、この曲も収録されていたのはラッキーでした。録音が1953年3月、この指揮者の最晩年のものだけに音も悪くなく、自在な演奏で曲の各部がとても生きていると思いますから、これはおすすめです。

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