この世で苦しみまわっている人を救わないで何か宗教か 宗教家がこの精神を忘れずに、言動すれば、救われる人は多いはずである。
生活上やむなく都会で働かなければならない人に田舎にいるときと同様に宗教心を求めても無理である。
何の素養もない人に御宝号や御真言を唱えろと説得しても基礎がないだけに無理なことを求めることになる。
まず生きている人の悩みや苦しみを軽くする、相談相手になる事からはじめると良い。
人生のアドバイザーを求めるに、やはり修業を積んだ坊さんに頼るのか一番だとは思うが、新旧仏教教団にはその役割が果たせていない。
頼りにならないから人々は宗教から遠ざかる。こうしてお寺や教団が負のラスパイエルに陥っている。
宗教を往時のものにするためには、まず人の悩みや苦しみに寄り添って困った人を助けることから始めなければならないと思う。
宗教離れを言う前に、僧侶や教団が現代人が求めていることに答えながら宗教活動をしないとどんな宣伝をしても人は振り向かないだろう。