日々雑感

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人は彼のことを変人だという9-7

2019年07月22日 | Weblog
弱冠43歳でノーベル賞を受賞した田中さんはこんな事をいった。そしてそれこそ本当だと思う。
人は彼のことを変人だという。
彼は言う
常識にとらわれていると、身動きがとれない。常識という枠の中にはまってしまうと、枠のなかでしかものを考えることは出来ない。
僕は変人と言われようと自分の道を邁進する。自分なりの研究や実験法にあくまでこだわって仕事を続ける。
要するに常識を持って適当に周りにあわしていると、よい成果は得られないと言うことだ 。人がなんと言おうと、我が道を行く。それが自分の信念である。だから管理職になって人の上に立って組織を動かそうとは思わない。自分の好きなように研究できる立場の主任で十分だ。
実にうがった見方で、正直にものを言う人だ。その通りである。
常識の範囲のなかで生きてれば、確かに人の中にとけ込め大過なく過ごせるかも知れないが、その中に入ってしまうと自分のオリジナリテイを失ってしまう。独創性を出す前に、他の人間から大きな影響を受けて邪魔されるから「自分」を発揮できない。自分のオリジナリテイを大切にして追求しようと思えば、人の影響を受けないようにしなくては成らない。そこのところが変人呼ばわりされるところだが、変人と呼ばれるからこそ独創性が守られるのだ。
実に示唆にとんだ話だ。そして僕もそう思う 。
何かを作りだす人は自分の独創性を大切にして、そこにしがみつき追求発展するところから新しいものが生まれるのである。それは科学的な研究の場面においてのみならず、あらゆる分野例えば芸術の世界においても言えることである。

たとへばルーシーさんに僕はどういう態度で接しているだろうか。僕の分身である作品に常識というフイルターを掛けてはいないだろうか。 ぼくとしては常識で言うエーカッコはしたい。
いくら分身の作品だとは言え、むき出しの醜い面は極力避けている。そしてそれは当然だろう。嘘をついてカッコを付けるということはしないが、ある程度本当で、ある程度虚構でないと創作なんて出来ないことだ。さあ彼女が何処まで大人でいるか、その辺のことだろう。