Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

イタリアを行く30 「死にゆく町」はとーってもラヴリーな町だニャオ。

2014-10-26 08:40:26 | 2014sepイタリアの旅

日ごろの行いが悪いのかニャー
イタリアの真っ青な空の下でチヴィタを楽しみたかったニャー

1時間かからず町全体を歩けてしまうほど小さなチヴィタ・・・(ここでどうしても、おそまつ君を思い出して
しまう私はやはり正真正銘のオバハン) 

 

行き止まりから下を見るとそこはもう斜面が崩落した形跡が見られるのでした。

 

なんかね・・・小人さんがこのドアを開けて出てきそうじゃない?

古い凝灰岩でできた石造りのお家と花々が見事に溶け込んでるよね~。。。
やはり、どちらもマザー・ネイチャーからの贈り物だからなのかな~。

 

こういう建物を利用して素敵なお店になっていたりB&Bになっていたりします。

人の数より猫の方が多いというだけあって、あちらにもこちらにも猫。。。

「おーい!シッポが見えてるよ~」

「夜ご飯なににしようかニャー

カップチーノも飲んだしもうひと働きするニャー

気持ち良さそうだニャー


イタリアを行く29 ワインを買って天空の城チヴィタ・ディ・バーニョレッジョへ。

2014-10-25 08:24:32 | 2014sepイタリアの旅

美味しい食事を終え、もう一度ワイン屋さんへワインを受け取りに行きます。
ここで飲んで美味しかったワインも買っちゃおっと 

「Umbria Top Srl」というお店。

アンドレアがイタリア語しか話せないオバちゃんと交渉してワインを10%引きにしてくれたの
そしてここに売っていたフィレンツェでビスッテッカを食べたジョバンニのビスコッティまで
おまでけでつけてくれました。

レストランで飲んだワインを買うという事で、お店のお兄ちゃんも来てくれました。
お店、お客さんまだいっぱいいるのに大丈夫? 

バルバレスコ・・・リーズナブルで美味しいよ~ アンティノリ・チェルヴァロもね~
確か、ここでは4本ほどワインを購入したけれど、車でホテルまで帰るので
やっぱり良いよね~車を使うのは。3本12€のセットとか普通にあり、
それでも美味しいんだよね~きっと・・・
 

お店のお兄ちゃんとアンドレア。
イタリア語しか話せないオバちゃんの通訳をアンドレアがしてくれたおかげで
すっかりオバちゃんも親戚のオバちゃんの様になり 、妹はまた会いに行きたいって言ってます。
楽しい買い物も終わりチヴィタ・ディ・バーニョレッジョに向かいます。 

オルヴィエートから30分くらいかな~?チヴィタ・ディ・バーニョレッジョに到着!
へーーー、オルヴィエートはウンブリア州でバーニョレッジョはラッツオ州なんだ
バーニョレッジョは人口約3,700人その一部がチヴィタで冬の人口20人、夏は100人と言われています。
因みに「チヴィタ」って「町」って意味なんだよ・・・だからバーニョレッジョの町って意味だけど、
この「死にゆく町」は「チヴィタ」と固有名詞の様に呼ばれています。 

チヴィタは2500年も前からある古い町にもかかわらず、繰り返された地震と風による浸食でいまや
存続も風前の灯・・・今行かなきゃ、いつ行くの?って古いか~ 

この300mの橋を渡ってしかチヴィタに入る事はできません。
今は町に入るにも通行料?の1.5€必要です。

まあね、いつも修繕・保全をしているのでメンテ費用をこうしてひねり出してるんでしょう・・
チヴィタ側から駐車場、チケット売り場(トイレもあり)を見る。左は斜面補強工事中。  

ここでも工事が・・・工事の職人さん達。

このチヴィタの入口には「il paese che muore(死に行く町)」と書かれています。

町の入口サンタ・マリア門。

教会は真ん中に建てられているから最後まで残るってすんぽうだね!

聖ドナート教会。一見なーんの変哲もないように見える教会は古代ローマに起源を持ち、
12世紀に改築され変哲のない建物になりました 

死にゆく町って呼ばれている割にいまではオサレなカフェとかB&Bなんかもあります。
そしてチヴィタは美味しいオリーブオイルでも有名なんだって・・・もちろん買ってきました!
 
中部イタリアにはこのチヴィタやオルヴィエートのような丘の上に築かれた町を数多く
目にすることが出来ます。
イタリアのハートと呼ばれるウンブリア地方。
美しい景色を満喫する為に、ローマやフィレンツェではなくこのような所に一泊は宿を
とる方が良いのかもね・・・
朝霧が丘に向かって登って行き、町が雲の上に浮いている様に見える絶景は、
その様な方法でしか味わえないでしょう・・・あーーー見てみたい。。。
次回はラヴリーなチヴィタの町を歩きます。 


イタリアを行く28 Ristorante Al Pozzo Etrusco da Giovanni@オルヴィエート

2014-10-24 07:34:38 | 2014sepイタリアの旅

散歩がてらワイン屋さんを探していた私達は、結局、中心地より少し離れた
ワイン屋が一番品揃えが良かったという事になりました。
ショップ・カードは貰っていたけれど、街が複雑でイマイチどの辺りだったかハッキリしません

それよりも12:30にランチを予約していて一度、アンドレアが待つ大聖堂横の駐車場まで
戻る事になっていました。
レストランも中心の外れのはず・・日本からマップを印刷して持っていきましたが、
アンドレアが待っている間にどの辺りか下見をしてきてくれたのでした。

ワイン屋の話をすると「中心部の店でなければ、ここは小さな街なので早く店じまいをしてしまう、
電話をして店の位置と時間を確認する」と言ってくれたのでショップ・カードを渡しました。
ショップ・カード貰っておいてよかった~

その結果、このお店は13:30には閉店するという事と偶然にも予約していたレストランの
お向かい! 左がレストランで道路を挟んだ右がワイン屋がある建物。


アンドレアと一緒にレストランまで行き(マップは必要なかった)事情を全て話してくれて、
先にワイン屋さんで買い物をする事に。お店は「umbria Top srl」

食事をして、その後でゆっくり見たいのであれば商品をここに預けて後で来れるように
オバちゃんに話をつけて、特別開けておく事にしてくれました。
ワイン屋さんでのお話はまた次回・・・ 

さあ、美食の街オルヴィエートでの食事・・楽しみ
トリップ・アドバイザーで一位だった「リストランテ・アルポッツオ・ダ・ジョバンニ」です。 

ランチはたいがい一番乗り 日本人は出足が早いよね・・・落ち着いた店内。

明るく親切で英語も話せるスタッフ。

ズッキーニの花の詰め物はとても繊細で美味しかったですよ~チーズが優しい



ワインはやはりオルヴィエートの白。このオルヴィエート・クラシコは安くて美味しい

ウサギのラヴィオリもトリュフがかけてあります・・・

ホイルで包んでポルチーニの香りを逃がさないようにしています。

ステーキも安い!

ラムは良い意味で野性的。。。これにもトリュフ。

骨をもってしゃぶりつきます 赤がピッタリ

甘くないサン・ファビアーノ。。。このレベルで十分美味しかったですよ~。
ウンブリアでもやはり赤はキャンティなのですね。

 私達一堂が特に気に入ったのはこれ・・・トルテリーニ・・・

このトルテリーニのソースはカルボナーラと同じソースです。
しかしここはローマのあのお店と違い実に美味しいカルボナーラ・ソース
ベーコンの塩味と中のフィリングと抜群の相性 
皆でここに来るためにまたオルヴィエートに来たいと心から思いました。
ワイン屋のオバちゃんにも、逢いたいな~

実は日本からトラマルコがテベレ・リモの日本人スタッフにオルヴィエートでの食事は
どこが良いか問い合わせたところ、日本人の間で人気であの某有名イタリア情報サイトで
「カルボナーラにたーっぷりなトリュフをかけてくれてとても美味しい」と推奨されている
お店を紹介してくれたのですが、それを知って私はあまり乗る気にはなれませんでした。

その某人気サイトの方とは好みが違うようなので・・・
しかし、確かに紹介文や行った方のコメント、トリップ・アドバイザーでも上位なので
一度行ってみるかと思ったところ、たまたま定休日でした・・・ホッ・・・
その様な事情でどうせいくならトリップ・アドバイザーで1位のお店。
あまり日本人のクチコミの無いお店と思いこちらにしましたが大正解でした 

オルヴィエートにはミシュランの二つ星店もありますが、こちらのお店も大変繊細な
美味しさを提供してくれるお店だと思います。 

 


イタリアを行く27 美味しいワインを探しながらオルヴィエートの街を散歩♪

2014-10-23 07:23:46 | 2014sepイタリアの旅

オルヴィエートはとっても可愛らしい街でウインド・ショッピングだけでも、
楽しいのだけれど生憎、時折の小雨でそれだけは残念でした。

ドゥオモ広場から続く道沿いはオルヴィエート一番の繁華街と言ったところでしょうか 

オルヴィエートは小道が入り組んで、それがヴェネチアとはまた違ったおとぎの国ようで
ウキウキ・ランランラン・・・

お土産屋さんもあり、特産の白ワインとハム、パスタを置いているお店も数多くあります。

イノシシのハムが有名だもんね。素敵なバッグが手頃な値段で売っているお店もありました。
オルヴィエートは革製品の街でもあるんだって。。。家具屋さんも可愛い 

 

煙草の自販機も可愛いの。ミニチュアの煙草のよう。

サン・アンドレア教会は14世紀に建てられたゴシック式の教会で右横は12角形の鐘楼。
教会内の地下室からは紀元前9世紀ヴィッラノーヴァ時代から中世にかけての出土品が
発見されたというから古ーい古ーい歴史があるんだね~。。。 

2度目に通った時にはお葬式が行われていてゴッド・ファーザーを思い出したよ

ここは街の外周にあたりこのもっと外側は住宅街っぽい。その住宅街っぽい所に
TVでオルヴィエートといえば必ず出てくる古代の洞窟ツアーもある。
迷路の様に入り組んだ地下洞窟内には古代の古墳、ワイン醸造設備、鳩小屋、
井戸、オリーブオイル製造所などがあるらしい。紀元前8世紀頃のエトルリア時代のものが
今からたった40年前に発見されたんだって。
事前に申し込めば内部ツアーに参加できます。
その古代洞窟は広い場所にあると思っていたらなーんと、住宅街の住宅の中 

この井戸の様なものがある所が古代洞窟に続く入り口。

これは1970年代まで発見できなかったのも頷けるわ・・・見てみたかったー
ここにいる係のオバサマに聞いたら直近のツアーは定員一杯との事で断念。。。 

「スコラ」ってかいてたので学校だと思うけど素敵

街外れの公園は良い眺め。

「なーんか中世そのままで素敵だね~ミドリィ」「僕もここの住人になりたいよ~ケムク~

そろそろランチの予約の時間だよ アンドレアが駐車場で待ってるから戻ろうか

 


イタリアを行く26  素晴らしすぎるオルヴィエート大聖堂の職人技にただ感激。

2014-10-22 07:47:36 | 2014sepイタリアの旅

ローマから100kmウンヴリア州のオルヴィエートは凝灰岩が露出した小高い土地に
築かれたとても古い街だ。
イタリアを旅すると車窓から小高い丘に目をやればそこここに古い集落が見られ、
さらに一番高い所には教会の尖塔を見る事ができるでしょう。
ヨーロッパの殆どはキリスト教中心に発展したので、街は教会を中心として造られています。 

オルヴィエートはOrvietoと綴り古くからエトルリア人の手で街が形成され、
紀元前280年頃にローマ人に攻め落とされエトルリア人は近隣に散り、それ以来
ラテン語の古い街を意味する「ウルブス・ウエトス(urbs vetus)」と呼ばれそれが訛って
オルヴィエートと呼ばれるようになったという一説もあります。

この周辺は歴代法王とも、とても縁の深い土地柄です。

そのオルヴィエート大聖堂は規模こそミラノ、フィレンツェに及ばないものの素晴らしい聖堂でした

僕達が大聖堂の歴史を紹介するよ~ん チャペル拝観料が3€だよ~ん。

もともと教会があった場所にこのドゥオモの建設が始まったのは1290年の事でした。
事の起こりは「ボルセーナの奇跡」 。
ボルセーナの奇跡は1263年ローマ巡礼に向かったボヘミアの司教がカトリックのミサの時に
行われる聖体拝領のパンと葡萄酒がキリストの血と肉に変るという言い伝えを疑っていたんです。
そんな疑い深い司教がサンタ・クリスティーナ教会(オルヴィエートの近く)でこの儀式を行ったところ、
二つに割ったパンから血が滴り落ちて聖体布を真っ赤に染めました。
この出来事を知った時の法王ウルバーノ4世は1264年に「聖体祭」を定め、この血に染まった布を
納める為に、このドゥオモが建設される事になりました・・・とさ・・・

このドゥオモが完成するまでには300年の年月が費やされています。
ファザードの正面は4本の柱と3枚のブロンズ扉からなっていて・・・
第一の柱・・・創世記 第二の柱・・・tree of Jesse・・・イエスまでの家系図(キリスト教的人類史)
第三の柱・・・キリストの生涯。  第四の柱・・・最後の審判というストーリー性のあるレリーフ
になっています。 

一番上のモザイクは「聖母の戴冠式」その下の像は「十二使徒と預言者達」

下のモザイクは「聖母被昇天」 左右のモザイクは十二使徒。

このモザイクの美しさには目を見張るばかり・・・14世紀に造られたバラ窓にしても
真ん中のブロンズ扉上の聖母子と天使の像にしても・・・写真に収めてない
それは、それは美しいバラ窓なのに~。
このモザイク、レリーフの紹介にあたり、他のサイト等を参考にしようとしたら、
かなり誤情報があるんだね~。。。チケットを購入すると貰えるパンフレットには
それぞれについて詳しく説明文があるんだけれど(伊、英)日本のサイトとはかなり違ったり・・・
現地に行ったら、かならず貰えるパンフを参考にして下さいね
 

そして第一の柱部分の接写。素晴らしく繊細な浮き彫り彫刻これはエデンの園でしょうか・・・

ブロンズ扉の繊細な装飾・・・どれだけ技術を持った職人が、どれだけの人数で、どれだけの年月をかけて・・

 

 

どうですか~ 遠景ではただの美しい柱の模様が近くで見るとこの精密さ
完成までの300年もの間、その技術が連綿と受け継がれていた事になります。
彩色とデザイン性の美そこには数学的な知識も必要とされたはずです。
大きなドォウモの全体を楽しむのも 良いものですが、極々近くでこの様な仕事を
見る事は驚きの連続でもありますね~

ファザード(正面)以外は実にシンプルな大理石のストライプ、内部の壁も基本的に同じデザイン。
外部はゴシック建築で、内部はロマネスク様式ですが。

紀元前の古ーい時代シリアのアレッポにもこのデザインがみられます・・・その影響かな~?
12~3世紀だと、まだまだオリエントは先進国でしたから流行はあちらから?
シエナの大聖堂もファザード以外はこのデザインらしいです。ローマ、フィレンツェでも
部分的に見られますね。
 

内部は撮影禁止でお見せできませんが素晴らしいフレスコ画が残されています!
ルカ・シニョレッリの作品でこれはミケランジェロ以前の最高傑作とされています。
イタリア最大のパイプオルガンも素晴らしいものでした。
お見せできないのが本当に残念です・・・ 

ドゥオモは高台にあるので見晴らしも良いです。
この日はあいにくの天候でしたが、晴天の日にこのモザイクが陽の光を受けて
輝く様は素晴らしいのじゃないでしょうか 

ドゥオモの広場には可愛らしい時計の塔。これは「マウリツィオの塔」というイタリアで
一番古い時計付きの塔です。 塔の上に立つ「マウリツィオ」と名づけられた1348年のもの。

教会の庭にはこんなキリットした目元のネコちゃんが・・・

ランチの時間までオルヴィエートの街を探索しました。