◇本年度(2024年)の一級建築士試験の問題文と正答表が公表されています。
◇公表された試験問題を参照しながら、設問ごとに解答を、一緒に考えていきたいと思っています!
◇問題文と正答表は、「財団法人建築技術教育普及センター」のホームページをご参照ください。
[No.11] 正答「誤っているものは?・・・2」・・・はて?
1.この設問は、何故、正しいのか?
・法20条1項二号イに基づく法6条二号の一定規模以上の建築物の技術的基準を令36条2項に定める。
・令36条2項一号で、令81条2項一号イ(保有水平耐力計算)をした場合の、仕様基準を規定している。
・原則、本節(第1節)~第4節の2までと第5節の定める仕様基準への適合を求めている。
・しかし、かっこ書きで、除くとしている(適用しなくてもよい)仕様基準が列記されている。
・その中に、令77条四号「柱の帯筋比0.2%以上」が含まれている。
・従って、設問の記述は、正しい。
2.この設問は、何故、誤っているのか?
・前設問同様に令81条2項一号イ(保有水平耐力計算)をした場合の仕様規定の適用可否の問題です。
・除外する仕様規定の中に、令78条の2第1項一号「耐力壁の厚さ12㎝以上」は含まれていない。
・従って、設問の仕様は遵守しなければならないので、設問の記述は、誤り。
3.この設問は、何故、正しいのか?
・令81条2項一号ロに掲げる構造計算(限界耐力計算)をした場合の仕様規定の適用可否の問題です。
・令36条2項二号において限界耐力計算の場合、耐久性関係規定(令36条1項)への適合を求めている。
・令36条1項(耐久性関係規定)の中に令68条1項「ボルト等の相互間の中心距離」は含まれていない。
・従って、設問の仕様基準は遵守しなくてもよく、設問の記述は正しい。
4.この設問は、何故、正しいのか?
・前設問同様に、耐久性関係規定の中に、設問の規定(令73条1項一号)はない。
・令73条1項一号ただし書きで、原則、としての遵守規定がある。
・柱の出すみ部分の異形鉄筋の末端については、かぎ状に折り曲げることを要求している。
・しかし。令73条1項一号「柱の出すみ部分の異形鉄筋の定着の規定」は、耐久性関係規定ではない。
・従って、設問の仕様基準は遵守しなくてもよく、設問の記述は正しい。
※注意事項:令36条1項2項の構造計算方法による、仕様基準適合性有無の設問は、出題傾向が高い!
2024年10月15日 by SHRS(シュルズ) 一級建築士、建築基準適合判定資格者
◇公表された試験問題を参照しながら、設問ごとに解答を、一緒に考えていきたいと思っています!
◇問題文と正答表は、「財団法人建築技術教育普及センター」のホームページをご参照ください。
[No.11] 正答「誤っているものは?・・・2」・・・はて?
1.この設問は、何故、正しいのか?
・法20条1項二号イに基づく法6条二号の一定規模以上の建築物の技術的基準を令36条2項に定める。
・令36条2項一号で、令81条2項一号イ(保有水平耐力計算)をした場合の、仕様基準を規定している。
・原則、本節(第1節)~第4節の2までと第5節の定める仕様基準への適合を求めている。
・しかし、かっこ書きで、除くとしている(適用しなくてもよい)仕様基準が列記されている。
・その中に、令77条四号「柱の帯筋比0.2%以上」が含まれている。
・従って、設問の記述は、正しい。
2.この設問は、何故、誤っているのか?
・前設問同様に令81条2項一号イ(保有水平耐力計算)をした場合の仕様規定の適用可否の問題です。
・除外する仕様規定の中に、令78条の2第1項一号「耐力壁の厚さ12㎝以上」は含まれていない。
・従って、設問の仕様は遵守しなければならないので、設問の記述は、誤り。
3.この設問は、何故、正しいのか?
・令81条2項一号ロに掲げる構造計算(限界耐力計算)をした場合の仕様規定の適用可否の問題です。
・令36条2項二号において限界耐力計算の場合、耐久性関係規定(令36条1項)への適合を求めている。
・令36条1項(耐久性関係規定)の中に令68条1項「ボルト等の相互間の中心距離」は含まれていない。
・従って、設問の仕様基準は遵守しなくてもよく、設問の記述は正しい。
4.この設問は、何故、正しいのか?
・前設問同様に、耐久性関係規定の中に、設問の規定(令73条1項一号)はない。
・令73条1項一号ただし書きで、原則、としての遵守規定がある。
・柱の出すみ部分の異形鉄筋の末端については、かぎ状に折り曲げることを要求している。
・しかし。令73条1項一号「柱の出すみ部分の異形鉄筋の定着の規定」は、耐久性関係規定ではない。
・従って、設問の仕様基準は遵守しなくてもよく、設問の記述は正しい。
※注意事項:令36条1項2項の構造計算方法による、仕様基準適合性有無の設問は、出題傾向が高い!
2024年10月15日 by SHRS(シュルズ) 一級建築士、建築基準適合判定資格者