動機論(1):創業のエネルギーは「怒り」だ!
そもそも会社を創業するためには、多大なエネルギーが必要だ。それは精神のエネルギーとも呼ぶべき、体の中心から自然と湧いてくるようなもの。なかなか言葉では形容できないが、なにかしら得体の知れない「熱い何か」である。
会社をゼロから立ち上げた人を創業者(ファウンダー)と呼ぶが、その人達に共通するのは、まさにこのエネルギーである。
もちろん、人によってはまったく違った形であり、明らかに表にいつも出ている人もいれば、心密かに閉じ込めている人もいる。
ただ創業者という方々と話をしていると、必ず何か底知れないエネルギーを感じるものであり、それこそがまさにこの創業エネルギーなのだろう。
私の場合は、会社(株式会社ファーストエスコ、以下「FESCO」)での創業経験は10年以上前になるが、今でも当時のエネルギーの炎は、その後一時も消えることなく体の芯のあたりで燃え続けている。
私の場合、それは「怒り」のエネルギーと言い換えてもいいかもしれないものだ。
社会への、企業への、会社の上司・仲間・部下への、友人への、家族への、そして自分自身への「怒り」である。
これは決して表面的な恨み辛みのようなものではない。決して感情的なものでもない。例えば、火山の火口から沸々と湧きあがるマグマのようなものかもしれない。
この得体の知れない「怒り」があったからこそ、会社立ち上げまでのさまざまな苦難に負けることなく、また創業後の度重なる苦しさにも逃げることなく立ち向かえたのである。
(次回に続く)
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