伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

小説を発信中

  
  
  
  

  

モデルがいない・・・

2020-11-14 17:09:04 | 自家菜園

寒い日が続いている

コロナも道内連日200越え

これ以上増えませんように・・・。

多肉類を家に入れた

トトちゃんお花の所に行って・・・

我が家のモデルは使い物になりませぬ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャコシカ164

2020-11-14 13:17:54 | ジャコシカ・・・小説

 「ええ、見て」

 

 あやは手紙を渡すと、再び視線を上げて遠くを見ながら言った。

 

 「私の働いていた東京の店の店長、上司であると同時にデザインの先生」

 

 高志は封筒の表裏もていねいに見てから言った。

 

 「奇麗な字だ、それで・・・・」

 

 「会ってくる」

 

 あやは少こし考えてから、力をこめた声で言った。それから勢いよく歩き始めて続けた。

 

 「まだ終わっていないから」

                                                                                                                                             

 

 翌週を待たずに土曜の朝、あやは札幌に発った。

 

 出発の朝、鉄五郎は落ち着かなかった。

 

 「すぐに戻ってくるから」と言う彼女の言葉に無言で何度も頷いたが、笑顔はなかった。

 

 

 高志はその顔に、初めて漁協の休憩所で一夜を明かした時の出会いを思い出した。

 

 男二人は列車待ちの彼女を残して海に出た。

 

 鉄五郎にとっては暫くぶりの出漁だった。

 

 

 

 トンネルの駅に特急は停まらない。

 

 各駅停車で湖と温泉のある観光の駅で乗り換えて、札幌に着いた時は午後も遅くなっていた。

 

 冬ならばもうすっかり日は落ちているはずだが、今の時季、北の空はまだ明るい。

 

 駅からバスで琴似の伯母の家までは20分だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする