伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

小説を発信中

  
  
  
  

  

ジャコシカ137

2020-04-06 12:30:41 | ジャコシカ・・・小説

母さんに責任取れとか、食べさせないからとか、脅かされながら渋々よ。本当後のこと忘れて採

 

ってしまうからね。

 

 もち、食べるのは好き。おいしいもの」

 

 千恵は一気にしゃべり始める。

 

 「それで今回は行者ニンニクでいけますか」

 

 「鉄さん情報によるとタイミングはオーケーよ。蕗も蕨もいいみたい。多分タランポもいけると

 

思う。あそこは何でもあるから。

 

 それに人が入っていないから採り放題だと思う。場所はしっかり頭に入っているし、鉄さんから

 

最新情報も仕入れているし」

 

 「楽しみだわ。でも何んと言っても本命は行者ニンニクでしょう。何せ運んでくるのも楽でしょ

 

う」

 

 「お前は楽することばかり考えているね」

 

 「お言葉ですがねお姉様、蕗や蕨がどんなに重たいか忘れてはいませんか」

 

 「はいはい分かりました。この際全面的に千恵の意見に賛成します」

 

 「という方針で日にちを決めましょう」

 

 二人の話しを聞いているうちに、あやもだんだんと昔の山菜採りの楽しかったことを思い出して、

 

気分がふわふわとしてきた。

 

 

 日は既に入江の岩の上にかかっている。

 

 目指す場所はさして離れていない。

 

 正午かそれよりも大して遅くならない内に帰れるだろう。

 

 昼食は戻ってから摂ることにして、各自がリックの中に駄菓子類と水筒だけを持った。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4日ぶりの買い物とベッタリトト | トップ | 給食以来のカレーウドン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ジャコシカ・・・小説」カテゴリの最新記事