茂木敏充自民党幹事長は、派閥の政治資金パーティー問題に危機感を持っているようだが、自民党は腐敗したとの認識は持っていません。国民の信頼を回復できると思っています。甘いですね。
彼は、5年後、10年後の日本の将来ビジョンを示したいと思っています。つまり今は持っていません。
日本はアメリカ派が支配的です。アメリカが日本のビジョンを考えています。自民党がアメリカから自由になって将来ビジョンを自由に考えるなどということは過去しなかったし、今後もしないと思います。そんなことをすれば自民党はアメリカの支援を失い、無力になり、存在感のない野党の一つになるでしょう。
自民党の政治家が政治資金パーティー(お金)に注力するのは、このことについてはアメリカは干渉しないからです。政治家にとって選挙に勝つことが一番の関心事です。人々のためにいい政治を行うなどとは考えません。献金者が喜ぶことを考えます。日本の政治家の収賄的政治は、アメリカは干渉しません。アメリカは、日本がアメリカの意向に沿って動くかだけに関心があります。
在日アメリカ軍を認めるか、アメリカの武器を買うか、アメリカと同盟するか、アメリカの主要食料を輸入するか、アメリカのウランを輸入するか、アメリカの産業を乱すような国内生産・輸出をしないか、アメリカ離れしないか、・・・。要するに日本がアメリカの国威国権国益を損なわないかに関心を集中させています。
つまり自民党が自由に日本の将来ビジョンを描くことは不可能です。だから自民党の政治家は、不自由で、政治に夢を持てず、政治の改善改革意欲を失い、腐敗したのだと思います。
アメリカから自由になりたい、独立したいと考える、まったく新しい政治家が誕生しないと、日本の将来ビジョンは描けません。自民党にはその可能性がありません。
(注)沖縄県が辺野古飛行場の建設に反対する、それに対し、日本の総理、内閣官房長官、防衛相などが建設を強引に進める。この動きを考察すると、アメリカと日本の関係、自民党がアメリカのことを優先し、わが子と思うべき沖縄県を泣いたままにしていることがよくわかります。