心の旅紀行

人生は神と自我の二人三脚 kiko

国連総会はイスラエルのガザ戦争について即時停戦を決議

2023年12月13日 | 世界

国連は、安保理がアメリカの反対で即時停戦を決議できなかったのでただちに、12月12日、総会を開いて即時停戦を決議しました。総会は2/3以上の賛成で決議できます。しかし、総会決議に法的拘束力がないのでイスラエルが即時停戦しなくても罰を受けません。イスラエルにどのような罰を加えるかは各国の自由です。しかし総会決議は世界の総意と考えられるので、イスラエルとの交流を控える国・人は増えるでしょう。イスラエルにとって不利です。

賛成153か国、反対10か国、棄権23か国でした。反対した国はアメリカ、イスラエル、オーストリア、グアテマラ、チェコ、ナウル、パプアニューギニア、パラグアイ、ミクロネシア、リベリアでした。イスラエルと、イスラエルを軍事支援するアメリカの国際的孤立がはっきりしてきました。

日本、フランスは賛成、イギリス、イタリア、ドイツは棄権でした。

今年10月の国連総会では、人道目的の休戦を求める決議が121か国の賛成で採択されています。今回は153か国賛成です。イスラエルを見る世界の目は非常に厳しくなっています。

イスラエルを軍事支援するアメリカは次第にトーンダウンしています。ハマスを非難する内容が含まれていないという理由で反対しました。しかし、すでにこのブログで書いたように、停戦、パレスチナ建国で和平の考えを支持する動きで、あくまでもパレスチナ全土イスラエル化を目指すイスラエルを批判し始めています。

アメリカがイスラエルを見放す時が来そうです。

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世界で孤立することを恐れるバイデンアメリカ大統領はイスラエル批判を始めた

2023年12月13日 | 世界

特にアメリカに住んでいるユダヤ人は、アメリカの政治に深く関与することでアメリカをユダヤ民族のために動かしてきました。したがってイスラエルについては法に基づいて行動するのでなく、利害に基づいて行動してきました。このことがアラブ諸国の人々や、イスラム諸国の人々を怒らせ、アメリカはこれらの人々が住む中東で信用を失いました。

21世紀に入ってアメリカはアフガニスタン戦争、イラク戦争をおこし、これらの国を制しましたが、人々はますます怒り、アフガニスタンやイラクではアメリカに対するテロがやみませんでした。

今回のイスラエルのガザ攻撃について、現時点ではっきりイスラエル支持を表明したのはアメリカのみでした。アメリカの盟友イギリスすら、イスラエルは即時停戦すべきと考えるようになっています。

ここに至ってついにバイデンアメリカ大統領はイスラエルの強行方針を批判し始めました。アメリカ国内が二つに割れ、反ユダヤ感情の人が増えていてアメリカ自身が不安定になっていることもバイデン大統領の方針変更に影響しています。

これで世界は、イスラエル対ハマスの即時停戦、パレスチナ建国で、パレスチナ人安住の地を確保、イスラエルの安定化で意見がまとまります。

もしイスラエルが、パレスチナ全土イスラエル化に固執すると世界の反ユダヤ主義は強まり続け、世界の至るところでユダヤ人迫害がおこるでしょう。第二次世界大戦のときユダヤ人大迫害を行ない、戦後、ドイツは深く反省し、国内の反ユダヤ主義が強くならないように現代まで工夫努力してきましたが、今やそのドイツでも反ユダヤ主義が顕在化して押さえようがなくなっています。

イスラエル滅亡の確率だけでなく、世界のユダヤ人が迫害を受ける確率が上がっています。

私は、パレスチナ建国で中東に平和が確立すると思っていません。あまりにもイスラエルは中東において異質です。中東の人々にはイスラエルを消したいという感情が生きています。これまでの戦争によるイスラエルの国土拡大は、反イスラエル感情を、決して消えることがないほど彼らの心に焼き付けてしまったからです。

戦争による国土拡大は非常に思い罪です。侵された国の人々は、深く侵略国を憎みます。世界は侵略国を批判します。侵略国の信用は落ち、世界との交流は減ります。侵略国は経済が低迷し、人々の貧困化が起こります。

戦争による国土拡大は犯罪。国は行政区です。現在多民族国家は、多民族を平和に保つ政治にする工夫努力をしなければなりません。メジャーがマイナーを力で抑えているようでは平和な国になりません。多民族国家平和づくりは非常に重要な現代の政治課題です。

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