国連は、安保理がアメリカの反対で即時停戦を決議できなかったのでただちに、12月12日、総会を開いて即時停戦を決議しました。総会は2/3以上の賛成で決議できます。しかし、総会決議に法的拘束力がないのでイスラエルが即時停戦しなくても罰を受けません。イスラエルにどのような罰を加えるかは各国の自由です。しかし総会決議は世界の総意と考えられるので、イスラエルとの交流を控える国・人は増えるでしょう。イスラエルにとって不利です。
賛成153か国、反対10か国、棄権23か国でした。反対した国はアメリカ、イスラエル、オーストリア、グアテマラ、チェコ、ナウル、パプアニューギニア、パラグアイ、ミクロネシア、リベリアでした。イスラエルと、イスラエルを軍事支援するアメリカの国際的孤立がはっきりしてきました。
日本、フランスは賛成、イギリス、イタリア、ドイツは棄権でした。
今年10月の国連総会では、人道目的の休戦を求める決議が121か国の賛成で採択されています。今回は153か国賛成です。イスラエルを見る世界の目は非常に厳しくなっています。
イスラエルを軍事支援するアメリカは次第にトーンダウンしています。ハマスを非難する内容が含まれていないという理由で反対しました。しかし、すでにこのブログで書いたように、停戦、パレスチナ建国で和平の考えを支持する動きで、あくまでもパレスチナ全土イスラエル化を目指すイスラエルを批判し始めています。
アメリカがイスラエルを見放す時が来そうです。