自民党の派閥病は治りません。
二階俊博自民党元幹事長が会長を務める二階派は自民党派閥の中では有力派閥です。この派閥に所属していた自見英子地方創生相が、12月22日、派閥を退会すると宣言しました。閣僚になったら派閥所属では務まらないと考えたようです。ところが二階会長は怒っており、武田良太二階派事務総長は自見創生相の派閥退会届を受理も承認もしていないと言っています。自見創生相の勝手は許さんということでしょう。
派閥の考えで創生相の仕事をやれ、そのために派閥で政治を検討してきた、政治考えを変えてはいけないと言う意味でしょうか。そんな高尚なお話しではありません。さんざん派閥を利用して大臣になったら派閥を捨てるのか、借りたものを返さない行為だ、不義理だとなじっているのです。
自見創生相が信念の人で二階派に心酔して派閥に所属していたなら彼女は自分は岸田文雄総理とは政治的考えが違うからと言って岸田内閣には入ることを断ったでしょう。すべての派閥で政治家が信念の人であったら岸田総理は自分の派閥だけで組閣しなければなりません。
しかしそんな信念の政治家は派閥にはいません。選挙で当選する確率が上がるので派閥に所属する打算的政治家がほとんです。大臣になれたことが嬉しいという政治家がほとんどです。日本の政治を改善する、改革すると考えるような政治家はいません。すべて保守です。ただ国会議員になること、大臣になることが夢です。
自民党は腐敗しました。政治的復活はありえません。国民は厳しく自民党を見て、厳しく自民党を処分してほしいと思います。甘い処分、いい加減な処分では自民党の腐敗は進むだけで政治の劣化は致命的です。