秋近し

　昨日の雷雨は各地に被害をもたらしているようだ。雷で一番被害がでるのが電鉄会社で阪急京都線が一時不通となった。その他近鉄でも多少の被害が発生したようである。気味の悪い黒い雲がにわかに覆い尽くして稲妻が不気味な色で雲間を抜けドカンバシンと鳴るあの音には肝をつぶす。急に気温が下がる。それはいい。あとは真夏の気温から秋へと変わる。
　今日の朝刊の川柳に、お隣の話ばっかり雀たち　が入選作にあった。最近の午後の民放を指しての投稿であろう。私も同感だ。視聴率アップを狙っての番組構成だろうが、司会者とそれに応えるコメンテイターはある種の蔑みと嘲笑を交えた内容で終始している。それをこの川柳投稿者は”雀”というのである。私も最近は少々ばかばかしくなってその種の番組を見なくなった。レベルの違う国の話題をして喜んでいる方がそのレベルを問われよう。それが民放か。ＮＨＫが喜んでいよう。
　先を読むシリーズの経済評論家の長谷川慶太郎さんがお亡くなりになった。９１歳。書棚に５～６冊があろうか。氏の主張はもっぱら物価下落のデフレの世の中になるというものだったように記憶している。つい先日堺屋太一氏の訃報があり長谷川氏の訃報と一時代を築いた著名は経済評論家がお亡くなりになり時代の変化を感じる。私の書棚にはほかにも邱永漢氏のものもある。商社の金庫番として勤務していたからかどうか、そんな関係の書物がいっぱいである。
　東京の京急本線の踏切でトラックと電車が衝突してトラックの６７歳の運転手が死亡した。事故のあった踏切付近は狭い道路でトラックの運転手は踏切を抜けるために運転操作に苦心していたようだ。踏切の真ん中で立ち往生してしまい列車と衝突した。事故危険性が現実のものとなった。この京急本線は東京と横浜を結ぶ鉄道でありながら立体交差が遅れている鉄道である。立体交差しようにも線路脇はびっしりと住宅が立ち並び工事に立ち上がれない状態だった。交差する国道ほか多くの主要道路がかなりあって事故の確率の高い路線である。開かずの踏切も多い。
　私鉄の雄阪急電鉄だが、現在京都線では高架工事が複数個所で行われている。宝塚線などは高架工事が完了して平面交差個所は数える数までになっている。神戸線も同様だ。事故のあった京急本線の高架化はどれほど進んでいるのか。対策を早く立ち上げねば今後もこの種の事故は起こるに違いない。