ヤブドリ(Liocichla steerii) Steere's Liocichla
ヤブドリはとても特徴的な動き方をする。そう、例えるなら小動物。
ネズミのように姿勢を低くして、タタタと走って道を横切ったり、数羽で地面を移動しているのをよく見る。混群に入っていたり、ヤブドリだけで行動していたりもする。
ニイタカキクイタダキ(Regulus goodfellowi) Flamecrest
ニイタカキクイタダキはヒガラよりもさらに小さい。
パンダ顔で混群に入っていて、虫を捕らえるために珍しくホバリングした時には、黄色とオレンジ色の頭頂部が、まるで活火山が噴火したかのように逆立った。黄金の菊(gold)を戴くキクイタダキに対して、炎(flame)を戴くニイタカキクイタダキの英名はこれに由来しているのだろう。
シマドリ(Ixops morrisoniana) Taiwan Barwing
シマドリは、混群の中では割りとシャイな方かもしれない。
よく木の幹を移動しているため、その体色から目立ちにくくなる。
ウチダウソ(Pyrrhula nipalensis) Brown Bullfinch
地味なウチダウソは、混群には入らずに同種で小群を形成することが多いようだ。
なるほど、尾羽に白い軸斑が入っているけれど、確かにこのことはどの図鑑にも書いていない。
タカサゴマシコ(Carpodacus vinaceus) Vinaceous Rosefinch
姉池に行くと、池の中にはバンコロヒキガエルやホトケドジョウのオバケみたいなドジョウがいた。よく探せばアリサンサンショウウオぐらい居たかもしれない。
針葉樹が幻想的な雰囲気な林道を歩くと、また混群に当たった。虹彩が白いためにキツイ顔に見えるアリサンチメドリは、イメージより随分小さくて驚いた。また、その群れにはミヤマウグイスも混ざっていた。
この時期には珍しく実の生る木には、カンムリチメドリの小群が来ていた。
森林遊楽区内を一周していると、濃霧になってしまった。
鳥は見えないが、霧の中から「ヒーヒヒョヒョヒョ....」というコルリみたいな声がした。何だろう、コバネヒタキあたりだろうか。また「ケン!....ケン!.....」という声が遠くからした。ミヤマテッケイだろうか?知る術が無いのが悔しいところ。
キバラシジュウカラ(Parus monticolus) Green-backed Tit
この森林遊楽区で鳥を探すには、とにかく歩き回るのが懸命である。
生息している鳥の大半は混群で採餌しながら移動しており、混群に当たらなければほぼ何も居ないし、混群に出遭えば殆どの種類が見られてしまう。
混群によって何種か別の鳥が入っており、これをいち早く見つけられるかがポイントになる。
カワビタキ(Rhyacornis fuliginosa) Plumbeous Water-Redstart
夜、料理店に入りメニューを見ていると、「竹鶏」などという文字を見つけた。
どこかで見たことがあると思い、少し考えてみると、それは図鑑に載っていたタイワンコジュケイの台湾名ではないか。注文してみると、それの丸焼きが出てきた。
【2010/09/25/台湾、嘉義 Chia-i,Taiwan】