タカサゴモズ(Lanius schach) Long-tailed Shrike
阿里山から嘉義駅行きの下山バスは信じられないぐらい安かったけれど、降りる時にポケットから滑り落ちた小さな紙切れのチケットの半券の提出を求められて探すのにとても苦労してしまうとは、予想外だった。
嘉義駅周辺は農耕地が多くて、車の中からも電線にとまるオウチュウや休畑に群れで繁殖していたツバメチドリが見られた。
これはフィールドに出なければもったいないと思った私達は、駅で荷物を預かってくれないというので大荷物のまま徒歩で荒地に繰り出した。
茂った木の中から飛び立ち、遠くの目立つ枯れ枝のてっぺんにとまった鳥がいた。
見れば、その長い尾を持つ鳥はあの特徴的な、“これでもかというくらい地面と垂直になる”とまり方をしているではないか。そう、タカサゴモズだ。
ギチギチとひとしきり鳴いて、今度は近くの鉄柵の上に飛んで来た。
【2010/09/26/台湾、嘉義 Chia-i,Taiwan】