**タリン(エストニア)**vol.1
コロナ禍直前にロシアに行って以降、人流復活後もヨーロッパは心理的に遠く、ようやく行ってみようという気になりました。……とはいえ、私が今のところ一番行きたいのは、アイスランド!!なんだけど、なかなか良さそうなツアーがない、、、ごーん。小心者の私としては、やっぱし初めて行く所はツアーが良いのです。
と思ってネットを眺めていたら目に付いたのが、女性限定おひとりさまツアー。この女子ツアーはインドでも利用したけど、非常に快適だったので、アイスランドじゃないけど同じ(?)北欧だし、一都市だけどバルト三国にも行けるし、イイかな、、、でもちょっと考えよう、、、と思って、数日後に同じサイトを覗いたら、何と満席でキャンセル待ちになっているではないか!! そうなると急に行きたくなるのが人情。仕事がらみで時期的に迷ったものの、ダメ元だと開き直り、どうやら勢いで申し込んでいたらしい。
……らしい、というのは、実はその後「キャンセルが出ました」と旅行会社から電話をもらうまで申し込んだことを忘れていたのです。え、、、私、あの時申し込んでたんだ、そっかー、そうだったんかー、、、「あ、ハイ、行きます、行きます!!」と返事をしたのが11月末頃。
というわけで、大した思い入れがあったわけではなく、とにかくもう、仕事でウンザリすること続きだったのもあって、ヤケクソに近い現実逃避の旅と決め込んで、予習もそこそこに、いざ出発の日を迎えたのでありました。
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出発は成田。23:10発ヘルシンキ行きフィンエアー74便。集合は、20:40。仕事はヤマを越え敗戦処理が残っていたので、その日は普通に出社し、仕事を終えてから成田へ。
事前に添乗員のN子さんから電話で、集合時間より早く来過ぎても云々と言われていたので、19:00過ぎには空港についていたけど、両替したり、おにぎり食べたり、本読んだりしながら20分前くらいに集合カウンターへ向かう。
と、係の女性が「お客様、○○様ですか?」といきなりの名指し。え、、、何で分かるの??と思ったら、どうやら、私が集合最後だったらしい。早く来るなって言われたから、それでも20分前に来たのに、んじゃあもっと早く来て荷物さっさと預けたかったゼ、、、と内心思いながらも、テキトーに愛想笑いをしてフィンエアーのチェックインカウンターへ。
webチェックインしていたので、荷物だけ預けて、手荷物検査を経て出国。あー、ヤレヤレ。でも、このツアー、初日が一番キツいスケジュール。夜中に出発、早朝現地着、そのまま夕方まで観光(しかもほとんど徒歩)、、、機内でまともに寝られないのを考えると、まさに殺人的。正直、出発前から少々憂鬱だった。
搭乗時刻少し前に添乗員のN子さんから諸々説明があり、ツアー参加者は19名、ヘルシンキはスリが多いから気を付けろと何度も注意される。もう22時半を回っていて疲れていたし眠かったので、あんまし話を真面目に聞いていなかった(ごめんなさい)。その後、座席が窓側なので、搭乗前に2度もトイレに行く。ついでに化粧も落として歯磨きもした。夜出発の便に乗るのは、久しぶりだ、、、。
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今回のツアーを選んだのは、往復がフィンエアーだってのも大きかった。一度乗ってみたかったのよ、フィンエアー。機内はマリメッコで統一されていると聞いていて、ちょっと楽しみだった。webチェックインのときに窓際でガーン、、、と思ったが、comfortシートとやらでエコノミーだけど足元が少し広めらしいので、3列の真ん中よりはいいか、、、と(席替えは有料なので)。
エアバスA350にいざ搭乗してみると、、、ハレ、、、?マリメッコやないやん!? いたってフツーの機内。シートもご覧の通り。足元は、、、まあ多少広いかな。3-3-3の席並びで、窓側の33A。マリメッコ機は期間限定だったらしい。
ずーっと真ん中に人が来なかったので、これはもしや空席?ラッキー!と思った瞬間、ほぼ満席の機内でそんな訳はなく、女性がやって来た。まあ、でかいオッサンじゃなかったのはラッキーなんだが、この女性、席に着くなり靴を脱いで靴下に履き替えるわ、化粧落とし始めるわ、エアピロー膨らますわ、、、でくつろぐ準備を着々。うぅ、、、落ち着かない(ちなみに、この方、ヘルシンキまで途中数時間を除き割とずーっとこんな感じだった)。
それにしても、フィンエアーのCAさんたちは皆さんデカい! コスチュームは紺でシンプルなデザインだけど、オシャレやった。あの体格の人が着るから映えるのだな、多分。
モニターにフライト概要が出て、機内食のメニューもこちらで見られる。チキンかビーフか選ぶのだが、しばらく和食を食べられないので、敢えて和食のチキンにしてみた。
しかし、、、ショボい、この見た目。量も少ない。私はこれでそこそこお腹も膨れたが、大の男はこれじゃゼンゼン足りないんじゃないの??と思うくらいに少量だった。味は悪くないけど、美味しいともちょっと、、、。ペーパーナプキンだけマリメッコで、何とも期待外れな食事。ドリンクも食事中一度だけしか回って来ない。食べ終わってもなかなか容器の回収に来ない。別に良いけど、かなり割り切ったサービスなのだな、さすが北欧(?)とヘンに感心。
眠いけど、すぐに眠れそうにもないので、映画を物色。お、「陪審員2番」があるやん!ラッキー!!と思って見始めたけど、何と、日本語字幕がない。タイ語はあるのに、、、、。ほかにも、日本語字幕のない映画が多くて、機内で頭を使うのは不可能、英語字幕なんかとても読む気にならん、、、というわけで、邦画一択。草笛光子主演「九十歳。何がめでたい」を選択。期待はしていなかったが、うぅむ、、、という感じで。感想はまたいずれ。
その後、少し寝たみたいだけど到底熟睡はできず、また映画を探すも、これといったのが見当たらない。で、音楽を見ると、古いのから新しいのまで洋楽がイロイロあるが、さすがフィンエアー、シベリウスチャンネルなんてのがあるのを発見。有名どころがラインナップされているので、聴いてみたが、そのままウトウトしたらしい。
気が付いたら機内が明るくなっており、朝食が配られる。あまりに小さなボックスが手渡されてビックリ。飲み物はブルーベリージュースを所望。……しかし、この食事の量の少なさはちょっとなぁ。味は悪くないけど、これじゃあこの後の観光が心配だ。あ、ブルーベリージュースは普通に美味しかった。
で、片付けなどバタバタしているうちにヘルシンキに到着、、、。朝5:30頃でまだ真っ暗。
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ここで、タリン行きに乗り換える。
左:ガラス張りでキラキラに見える乗降口/右:日本人が多いのかトイレに日本語表記
タリンまでの飛行時間はわずか30分。乗り換えに2時間もなく、手荷物検査もかなり厳しい上に、入国審査のお姉さまが入念な審査をする方でかなりギリギリに。
広いヘルシンキのヴァンダー空港内をひたすら歩いて搭乗口へ行くと、もう搭乗が始まっている。
再び窓側になり、今度は現地の人と思しき若くてガタイの良いお兄さん。機体はATR72、狭いけど30分なら平気。
滑走路直前まで行くと、なぜか飛行機が止まり、向こうからでっかい車が近づいて来る。え、翼にぶつかるやん、、、ヤバくない??と思って見ていたら、いきなり放水を始めるではないか。
ご覧のとおり、びしょ濡れの窓。景色を眺めようと思っていたのにぃ、、、。
これって、雪を落とすとか、氷結を防ぐとか、そういう意味の放水なんですかね? ネットで調べたけどそれらしいものがヒットしなくて分からない。雪はゼンゼンなかったけれど、、、。
その後、普通に離陸し、本当に、あっという間にタリンの空港に着陸。
左:反対側の窓からは美しい朝焼けが見られたとか/中:タリンの街並み/右:(おそらく)ウレミステ湖、凍っている
ホントにあっという間に着いたタリン空港
左:空港のロビーのオブジェ(presidentとか見えるので偉い方々なのかと)/右:椅子がカワイイのだ
あー、、、疲れた。やれやれ、、、などと言っていてはいけない。この後、バスでホテルまで行って荷物を預けたら、いざ観光なのだ。ひょ~~。
その②へつづく