作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv71428/
以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持ち、文化や宗教の違いから対立する家族の狭間で悩む少年エイブにとって、料理を作ることが唯一の心の拠りどころだった。
誰にも自分を理解してもらえないと感じていたある日、エイブは世界各地の味をかけ合わせた“フュージョン料理”を作るブラジル人シェフのチコと出会う。
フュージョン料理と自身の複雑な背景に共通点を見いだしたエイブは、自分の手料理で家族を一つにしようと決意する。
=====ここまで。
☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆
新聞で評を読んで、ちょっと見てみたくなりまして、劇場まで見に行って参りました。
◆ユダヤ VS ムスリム、ジジババの仁義なき闘い
予告編も見ていたので、大体、予想どおりの雰囲気だった。ちょっとモメるけど、ほぼ、ほのぼの。安心して見ていられるのは、疲れたときに見るには助かる。
エイブは、アブラハムと呼ばれたり、イブラヒムと呼ばれたりするわけだが、正式にはエイブラハムであり、本人は「エイブがいい」らしい。信じる神が違うと、同じ名前なのに呼び方が違ってくるのだ。ややこしいのう、、、。
料理好きなエイブは、自分で作った料理をSNSにアップしたり、フードフェスに行ったりしているのだが、そのフードフェスでブラジル人のチコが出していた「アカラジェ」という料理に感動する。祖母がよく作ってくれる「ファラフェル」をジャマイカ風にアレンジしたものだと、チコは言う。ここでエイブは、食文化のミックスに目覚めるわけ。食の“フュージョン”だって。
夏休みに母親のすすめで料理のサマースクールに参加するエイブだが、まるでオコチャマな内容に、早々にスクールには見切りを付け、スクールに通う振りをしながらチコの店に行って手伝いをする。そうして皿洗いから始めて、だんだん料理が上達する、、、という具合に、非常に和やかにオハナシは進む。
途中、スクールに通っていないことが親にバレるけど、大した騒動にはならず。強いて、“転”となるのは、後半の感謝祭ディナーのシーン。両親と両祖父母に父方の叔父が一堂に会する。エイブは、イスラエルとパレスチナのフュージョン料理で皆をもてなそうとするが、当然、モメる。そのジジババたちの何と大人げないことよ。ジジババの年代では、まあ仕方ないとは言え、見ていて不快度が増すだけ、、、。父母が一生懸命、「エイブのディナーなんだからやめて」と止めてもお構いなしのジジババ。
で、エイブは傷ついて、ジジババ達がハッスルしている隙に家を抜け出しチコの店へ。エイブがいなくなったことに気付いた大人達は大慌てで……、となれば、あとはもう展開は想像がつくが、その想像どおりになる。
◆予定調和、上等!!
でもこういう映画は、こういう予定調和で良いと思うわ。見ている方もそれを期待して見ているのだし。要は、それをどうやって見せてくれるか、なわけで。
といっても、本作は見せ方も王道で、特別奇をてらうこともない。ストーリーも演出も想定内となると、あーハイハイ、って感じに普通はなるんだけれども、エイブを演じるノア・シュナップが可愛いし、表情豊かで演技も良いので、それだけで十分見せてくれている。
しかも、料理がどれもこれもすごく美味しそう。もちろん、料理の映像もとてもキレイに撮っていて、空腹時に見ると辛いかも。ファラフェルって食べたことないから、一度食べてみたいんだよなぁ、、、(涎)。
また、大人げないジジババたちではあるが、孫のエイブを愛しているのは間違いなく、それは十分伝わってくる。両親は割と賢明な人たちで、悩みながらもエイブに宗教を敢えて強いない、というか無宗教で育てている。それでも、離婚の危機に瀕するのだが。
ブラジルからの移民のチコも、エイブの複雑な家族背景を理解し、子ども扱いしないで料理を教えている。エイブがジジババたちの大喧嘩に心を痛めているときも、安易に慰めるでなく「問題からは逃げられない、立ち向かえ」なんて言う。
……と、エイブを囲む大人たちがなかなかイイ味出している。ジジババたちも、さすがにエイブが家出したことで反省したのか、最終的には、エイブの料理でもってイスラエルとパレスチナはフュージョンするのだ。
イスラエル VS パレスチナをテーマにした映画といえば、昨年見た『テルアビブ・オン・ファイア』だが、面白さで言えば、『テルアビブ~』の方が遙かに面白い。毒もあるしね。本作は毒もないし、笑いも大人しいが、現実の対立があまりに酷いので、しばしフィクションの世界で夢を見るにはこれくらいのソフトさがちょうどいいのではないか、と思う次第。
民族間の対立はどこも深刻だけれど、個人間で付き合うと、そういう属性ってほとんど意味がなくなるものよね。私も、中国人や在日韓国人の友人がいるけれど、人と人として付き合っているわけで、彼らは多才でとても尊敬している。属性で人を見ると見誤ることの方が多いと思うが、人間は基本愚かな生き物だから、そういう色眼鏡ってなかなか外せないのよね。だから、映画や小説といったフィクションの世界で、それこそフュージョンすることが可能だと見せることは、たとえキレイ事だの建前だのと冷笑されたとしても、意義深いと思う。
監督がなかなかイケメンです。
でもこちらはアメリカの話かな。
でなければイスラエルでユダヤ人とパレスチナ人が結婚なんてありえませんものね。
現実が厳しすぎるから予定調和のファンタジーで理想を語る。正しいと思います。
ところでファラフェルはひよこ豆のコロッケ、おいしいですよ。赤坂ツインタワーにイスラエル人のおっさんのやってる店があったけど、今でもあるかしら。
舞台はNYの物語です。イスラエルだったらシャレになりませんね、、、。
こういう予定調和の映画は、見ていてホッとします。
少年も可愛いし:-) 料理も美味しそうだし!(^^)!
「親切なロシア料理店」も見たんですよ、先週! ホント、ガラ空きでしたね。あの劇場は大抵空いていますが、、、。
ファラフェル、食べたいです!
赤坂のお店は、ピタ・ザ・グレートという名前でしょうか? 検索したら引っ掛かってきたのですが。
コロナが落ち着いたら行ってみたいです♪
その代わりファラフェル・ブラザーズと言う店が都内に3店舗もあるみたいで、恵比寿か渋谷パルコに今度行ってみようと思います。
ついでにフムスは業務スーパーにヨルダン製があるのを見つけました。まだ食べていないのですが、開けるのが楽しみ。
閉店ですか、、、残念(..)
ファラフェル・ブラザーズ、HP見たら、何か面白そう、、、。
オバマさんの顔写真と、YESビーガン! だって:-)
私も今度近くに行くことがあれば立ち寄ってみたいと思います。
教えてくださりありがとうございます。
フムスも試してみたいけど、まだ食せていない、、、(´。`)