作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv74944/
以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
ショービジネスの世界での成功を夢見て町に降り立った野心家の青年スタン。その町では、人間とも獣ともつかない不思議な生物を出し物にする、華やかで奇妙なカーニバルが催されていた。
スタンは読心術を習得し、才能と魅力を武器に一気にショービジネスの世界を駆け上がっていく。しかし、その先では彼の想像に反した栄光と闇が待ち受けていた。
=====ここまで。
☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆
デル・トロ監督作品は、『パンズ・ラビリンス』(2006)以来だなぁ、、、と思って、彼の作品履歴を見たら、『クリムゾン・ピーク』(2015)以来でありました。オスカーをゲットした『シェイプ・オブ・ウォーター』は、ベトナムかインドへ行った際の飛行機で見ようとしてあっけなく挫折したので未見です。機内で集中力をもって映画を見ることができない性分なので、、、。
本作は、ケイト・ブランシェットが出ているのと、スチール画像の雰囲気がエエわぁ~と思って、フラフラと見に行ってまいりました。
ナイトメア・アリーっていうこのタイトルですが。私、恥をさらすようですが、“アリー”があのTVドラマ「アリーmy love」のアリーだと思ったら、綴りが違うのでありました。ドラマの方はAlly、こっちはAlley(=路地)。ひょ~~。
……ともあれ、デル・トロ作品なので、世界観というか、美術に大いに期待して見に行ったので、そこはほぼ裏切られませんでした。
~~以下、ネタバレバレです。~~
◆野心が過ぎて破滅する。
ブラッドリー・クーパー演ずるスタン、冒頭から人を殺した直後のシーンで登場。誰を殺したのかは、終盤まで分からないけれど、とりあえず彼が“人殺し”である、という前提で話は幕を開けるわけだ。
で、見世物小屋に辿り着いたスタンは、そこでおぞましい“獣人(ギーク)ショー”を見る。小屋のマネージャー(ウィレム・デフォー)に弱みを握られた男が“獣人”を演じて、生きた鶏の首に喰い付きその血を啜る、、、。観客は喜んで金を払い見物している。スタンは、あんなギークにだけはなりたくない、、、と思う。
そこで、読心術師(?)のジーナ(トニ・コレット)から教えてもらった読心術を身に付け、端正なルックスとハッタリで世の注目を浴びるように。けれど、栄光は一瞬。ハッタリは所詮ハッタリであり、すぐにメッキは剝がれるのだ。
メッキが剝がれたら、「あーあ、やっぱ剝がれちゃったな」と現実を受け入れて、目立たないようにちまちまイカサマショーをやってりゃいいものを、分不相応な野心を抱き、超えてはいけない一線を軽々と超えてしまう。こういうところが、人殺しをやっちまう人間の業の深さ、、、ってことなのだろうか。
ショーのパートナーになったモリー(ルーニー・マーラ)と組んで、危険な大芝居を打とうとするが、もちろん呆気なく馬脚を現し、モリーにも見捨てられ、依頼主らを惨殺、逃亡する羽目に。……まあ、ある意味、当然の成り行きともいえる。
~~以下、結末に触れています。~~
逃亡の途中で、別の見世物小屋を見かけたスタンは、そこで読心術ができることを売り込むが「そんなのはもう流行らない」と一旦は追い払われるが、主に呼び止められる。
「やってもらいたいショーがある」……その内容を聞いたスタンは「やります!やります!」……で、ジ・エンド。ごーん、、、。
◆危うきに近寄らず、、、。
勘のいい方ならお分かりだと思いますが、「あんなのだけにはなりたくない」と嫌悪感を催した“ギーク”に、スタンは笑みを浮かべてなったのでした。
このオチは好みが分かれるところかと思うが、私もウゲゲ、、、となりながらもニヤリとしてしまい、面白く見た。スタンらしいオチではないか。スタンを演じたブラッドリー・クーパーは「ハッピーエンディング」とまで言っている。
因果応報だとか言いたいわけではなく、これぞエンタメ映画だ、と思ったのだった。途中に描かれるスタンの極悪非道ぶりがあんまりにもあんまり、、、だったので、むしろ、そこまで行きついたか!とあっぱれな気分になる。
ただまあ、そんなスタンに当然、共感する部分は全くなく、ただただ愚かしいと憐れみを感じてしまう。
私は(自分で言うのもナンだけど)極めて常識人であり、小心者なので、こういう“転落が分かり切っている選択”を敢えてする人の心理がどうしても分からないのだ。リスクを負う勇気がないのよ。できるだけ安全パイを選ぶ。だから、スタンみたいな男とは、人生において出会うこともない。仮に出会っても、関わらずに、接点持つことなくすれ違うだけだろう。
でも、危ない男が好きな人もいるのだよね。知人で、スタンとはスケールが違うが、山師みたいなのと付き合い始めて、挙句、脅されて結婚(?)し、別れたくても別れられない状況に追い込まれて警察沙汰になって、どうにかこうにか縁が切れた、、、という人がいて、信じられん思いで話を聞いていた。なぜそうなる???の連続だったけど、本作を見ながら思い出していたのは、その知人の話だった、、、。
スクリーン越しに見ている分にはニヤリとしている余裕があるけど、リアルではまったくもって笑えない……どころか怖ろし過ぎる。
◆その他もろもろ
豪華キャストなんだが、お目当てのケイト・ブランシェットは、イマイチ存在感がない、、、とまでは言わないが、あまり彼女の魅力を活かしきれていなかった気がする。そもそも、彼女が出てくるのは中盤、1時間くらい経ってたんじゃないかしらん。まだかな、まだかな、、、という感じだった。
スタンを破滅に導く心理学者リリスを演じているのだが、彼女の患者たちは皆エリートや金持ちばかり。でも、リリス自身も闇を抱えていそうな(詳細は明かされないから分からない)キャラで、その謎めいた感じがケイト・ブランシェットにはピッタリだと思うのだが、あまりにもリリスのバックグラウンドが謎過ぎて、イマイチどんくらい怪しい人なのかが分からなかった。終盤、スタンと対立して、ようやく牙を剝くかのように見えるが、それも空振り気味。シナリオも演出ももう一つ、、、と言ったところか。
ルーニー・マーラは高圧電流を流されるショーの女性なのだが、その感電している演技が怖い、、、。トニ・コレットも怪しいキャラ設定だけど、割とフツーで、デル・トロにしてはブランシェットといい、ちょっと??な演出のように感じた。
ともあれ、本作は、とにかくブラッドリー・クーパーに尽きる。彼の素晴らしさが最初から最後まで全開。あんまし今まで興味なくて、彼の出演作は『運び屋』(2018)しか見ていないのだが、他の作品も見てみようと思った次第。
デル・トロの醸し出す世界観は、本作でも期待通りだったけど、私の中では『パンズ・ラビリンス』を越えなかった。
タイロン・パワー主演『悪魔の往く町』が見たい!!
アリー、ご覧になっていたのですね♪
アリーとは同世代なので、リアルタイムでは共感する部分も多かったなぁ。
当時の同僚に「アリーと(キャラが)似てるよね」と言われたことがあり、それはそれでショックでしたね。
アリーは好きだったけど、私あんなぶっ飛んでないし、エリート主義でもないし、、、(自覚がないだけか?)。
カムカムは、五十嵐バー事件の後は、急速に冷めてしまい、一応最後までちゃんと見たけど、もうどーでも、、、って感じになっちゃいました。
まるで自分が失恋したみたいな気持ちでした。
あの放映後数日、食欲もなくなっちゃって、、、。
あんなに可愛かった文ちゃんが、どーしてあんな……。幻滅マックス。
私、リアルでは好きになった男に幻滅させられたことないんです。
なので、こんな衝撃を受けたのは、人生初、、、かも(;_;
まだ立ち直れていないです。
あまりにショックなので、ブログに書くつもりです(気持ちが収まらない)。
城田優、私もそれほど好きじゃないけど、前に「令嬢ジュリー」の舞台を見に行った時、やっぱり舞台映えする役者さんだなー、とは思いましたね。
演技はまあ普通かな、、、という印象でしたけど。
「けものみち」情報、ありがとうございます!
さっそく録画予約しました!! 楽しみ~♪
アリーマイラブ、私も観てましたよ!懐かしいっ!!
ところでカムカム、私の予想は見事に外されました!(°▽°)
ごめんなさいませ\(//∇//)\
にしても、城田優とは!
私あんまり好きじゃないんですよねー!!
って、まだご覧になってなかったら、これまたすみませんっ!
それはそうと、私は今夜BSで放送される
昔のドラマ「けものみち」が楽しみすぎる!!
名取裕子が全盛の頃‼️
今の女優たちは子供すぎます。
時代だし、しょうがないですね、、、。
アリー、ご覧になっていましたか? 私、DVD全部持ってます(^^;
そうですそうです、ハリソン・フォードの。
豪華キャストでしたよ~。
でも、ケイト・ブランシェット、ちょっともったいない使い方だったような、、、。
確かに、キャロルの2人ですね。ルーニー・マーラは相変わらず可愛かったです。
ブラパ、良かったっす♪
今までほぼ興味なかったので、これから見ていこうと思っております。
ジムキャリーと?へぇ、、、。特攻野郎にも出ていたんですね? へぇ、、!!
ベルファスト、来週行きたい!!
それはそうと、カープは予想外に好調ですね。
今年も鯉の季節までですかね、、、。
気になってた新作!レビュウ、ありがとうございます(^^♪アリーマイラブ、懐かしい!あの女優さん(名前忘れた!)ハリソン・フォードの後妻におさまったんでしたっけ?
キャスト豪華ですね!ケイト・ブランシェットってすごい働き者ですよね。他の女優さんにも役を分けてあげてほしいと思うほどに。ルーニー・マーラとブランシェット女史って、キャロルの二人が再共演?
ブラッドリー・クーパー大好き!今ではすっかり貫禄も出てきた大物になってますが、ジム・キャリーの友だち役の「イエスマン」とか、B級アクションコメディの「特攻野郎Aチーム」とかの、まだ若いイケメン時代の彼も好き。この映画の彼も魅力的みたいですね!楽しみ!