映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ツレがうつになりまして。(2011年)

2015-03-12 | 【つ】



 真面目な夫ミキオは、その真面目さゆえ、サポートセンター勤めという仕事も祟ってうつ病に。夫をツレと呼ぶハルコは、ツレがそんな病気になっていたとは知らず、妻として気付けなかったことをツレに謝り、仕事を辞めるようツレを諭す。

 伴侶のうつ病に向き合って支え合う、夫婦の成長物語。
  

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 原作未読。NHKのドラマは初回だけ見て挫折(どうも、私は藤原紀香の演技がダメらしい、、、)。で、映画版は、BSで正月明けにオンエアしていたのを録画してあったので、見てみました。

 、、、ま、うつ病の修羅場はこんなもんじゃないだろう、ということは、うつ病患者を身近に知らない私でも容易に想像がつくので、そういう意味では、若干「キレイごとに過ぎる」気はします。が、これはこれで良いと思いました。そもそも、本作の趣旨は「うつ病の実態を描く」とは違い、うつ病を通して「夫婦を描く」なんでしょう。だから、うつ病に関する描写はこれで十分な気がします。

 とはいえ、、、いや、だから、かも知れないけれど、映画としての深みはあんましないですね。泣けるところもあるし、役者さんたちは皆良いし、美術や小道具もなかなか、なんだけれども、なんかこう、、、グッと来ないというか。

 まあ、それはやっぱり、あまりにもハルコさんが素晴らしい妻だからなんだよねぇ、多分。一度だけ、ハルコさんがブチ切れるシーンがあるけれど、、、。かと言って、修羅場ばっかり見せられてもツラいしなぁ。難しいところよね、この辺は。

 実は、私のパートナー(以下、Mr.P)は、職場で「新型うつ」の後輩に悩まされており、それを間近で見ているので、本作のミキオさんのような人がうつ病になってしまうのは、実に説得力がありました。その後輩の場合「新型うつ」というのは飽くまで自称であり、診断書には単なる「うつ病の疑いあり」としか書かれておらず(そんな診断書あるのか!?)、こういうケースは、Mr.Pを始め周囲はもの凄く困るのですね。後輩君がミキオさんみたいな人なら、まだしも同情的になれるのですが、むしろ正反対な人で、一番自分の面倒を見てきてくれたMr.Pや他数名に向かって暴言を吐き、「お前らのせいで病気になった! でも会社には言うな!」とのたまったのだとか。そのくせ、「新型うつ」なんで、仕事以外の場面では問題は表出せず、仕事でも表出させないためには仕事を休むしかないという論理で、結局、会社に自己申告して半年間の休職の権利を得、その期間はさらに半年延長され、いよいよ職場復帰の時期が近いんだそーな。皆、もうウンザリしているらしいのですが、会社としては、まあ、そうやって対応していくしかないわけですね、、、。ごーん、、、。

 私自身、若い頃、摂食障害から、恐らくうつ病になり掛けていたんだと思いますが、もの凄い無気力、虚脱感、絶望感、自己嫌悪感、自殺願望と立て続けに襲われ、仕事を辞めた経験があります。まあ、仕事を辞めたのは、それだけが原因じゃなくて、そもそも仕事が合わなかったし、その頃から、母親との確執が表面化した、というのが摂食障害の一番の理由なんですが。当時は、今ほどうつ病なんてポピュラーじゃなかったし、私も心療内科にかかりましたけれど、診断名は「自律神経失調症」でしたもんね。心の病は、本当に厄介です。正直、最後は自分で「治ろう」と思わない限り、治らない、ということを学んだのですが。

 ・・・と、何だか、ちょっと真面目モードになりかけてしまいましたが、まぁ、本作は、うつ病よりも、夫婦の在り方を考えさせられる作品でございました。

 健やかなるときも、病めるときも、、、が理想だけれど、実際はね・・・、なかなかね。
 


健全なる精神は健全なる身体に宿る! 何はなくとも健康第一!!




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2 コメント

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Unknown (けん)
2015-03-13 01:34:46
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
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Unknown (けんさま(すねこすり))
2015-03-16 22:58:48
初めまして。
わざわざご丁寧にお知らせコメありがとうございます。
こんど、ゆっくりおじゃまします。
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