いやあー、寒かったなあ。
途中、金平糖みたいな雪がパラつくし、
沢沿いに出たらアイスバーンなんだから想定外!
用心深い俺も、前日たらふく桜を満喫していたから
アイゼンなど浮かぶ訳も無い。

下山途中での雪と降り着いた途中の満開の梅
久し振りに歩いた川苔山だったが、人気のあるのが納得。
沢沿いの高巻き道でちとスリルあるし、沢の風情がなかなか良い。
沢遊びで人気なのも頷けるが、一つ巻くしか無さそうな滝があった。
しかし、昔歩いた時の事は殆ど残っておらず初山同然。
道標も新しいのが随所にあるし歩きに不安は無いが、
帰りの赤杭尾根に厭らしいトラバースが二ヶ所あった。
ストック愛用者は間違っても谷側にストックを出さない事。
空を切ったらバランスを崩して滑落してしまう。
山側だけにしないと駄目でダブルなど論外!

登山口の看板 百尋の滝入り口のトイレと看板2枚 立派な道標
さて売りの「百尋の滝」はだなあ、水量たっぷりでなかなかなんだが物足りない。
理由は単純に真っ直ぐ落ちてるだけだから。
層雲峡の「流星の滝」のミニ版ではなあ。
やっぱり流れに変化のある方が美しい。「銀河の滝」みたいに。
百尋の滝と気持ちの良い道とアイスバーン 最後は面白い形の滝(右の穴が昔の滝の跡)
頂上からの眺めは結構良かったが、あまりの寒さに即退散したからよく分からん。

中央奥に雲取その左肩に覗いているのが飛竜で右奥のは和名倉かな。
右手前のは天祖山で左の大きいのが鷹ノ巣だな。
次に登るとしたら滝までのピストンにするつもり。
滝以降はあまり面白くない道だし下山路が植林だから。
スウェーデン人のE君は東大病院で統計処理をしてる由で
ベジタリアンで弁当はお稲荷と海苔巻きだった。
牡蠣はどうなんだと聞いたら動物なんで駄目。
だから豆腐は素晴らしいと絶賛していた。
御徒町に住んでるんで部屋代が高くて大変らしいが、
アメ横で買ったデカ袋のナッツを持ち歩いていた。
このナッツと豆腐と野菜・果物でデカい体を維持出来るのが不思議だ。
まあ、草食動物の方が肉食の連中より大きいから当然なのかな?
もう一人の同行者のS氏は実業之日本社などから
ウォーキングなどの本を出してるライターだった。
俺より一回り若く、M氏とE君のペースに付いて行ってたが、
さすがに下りで脚に来ていたみたいだ。
俺はといえば情け無い事に生涯二度目の脚のツリに見舞われ一苦労
。後ろ歩きで騙し騙し歩いて何とか下山したがちょっとなあ。
それと高巻き道を歩いていて足を置いた時に二度だが
谷側にほんの僅かだが体が流れたのがショックだった。
こんな事は長い山歩きで初めてで、さすがに今後の歩きは考えないと拙かろう。
老化に伴うバランス感覚の衰えに違いなく、
岩場やトラバースでの歩きや梯子、固定ロープなど
結構気を付けて動かないと危ないぜ。
直近の大崩山が不安になってきたなあ。
岩っぽい山で訓練したいが、そんな山はちょっと無いからなあ。