goo blog サービス終了のお知らせ 

福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

アオキの雌花と雄花に出会った散歩道🚶‍♂️🚶‍♀️

2022-04-03 00:10:00 | 福ちゃんの散歩道(iPhone14ProMax)
アオキの花が咲いている
メチャ小さくて地味な花なので
見過ごす事が多いだろう

アオキは、葉が常緑で、いつも青々としていているため。
学名(属名)のAucuba(アウクバ)は、アオキバ(青木葉)に由来し、日本の古来種であることを示す
雌雄異株

雌木

3~5月に、枝先に円錐花序を出す。
雌株の方が花序は小さく、花が少ない。花弁は4枚で紫褐色。雌花は雄しべが退化して無い。




アオキの雌花には、雄花の黄色い点々が見えません。

 そして花弁中央の緑色の部分が少し盛り上がっています。

 この部分がアオキの雌しべで、雌花は雄しべが退化しています。






雄木


雄株の花序は大きく、花の数も多い。雄しべは4本で、雌しべの痕跡がある。
雄花と雌花を比較すると、雌花のほうが、開花時期が遅いような気がする。
雌雄異株なのに、開花時期をずらすことに、意味があるのだろうか。


アオキの雄花は、赤褐色の花弁の付け根に、黄色い4つの点々が見えます。

 この黄色い4つの点は雄しべの葯(やく)で、ここで花粉が作られます。






実は

アオキの実は2cmほどの楕円形の核果送信で、冬に赤く熟し、春までには鳥に食べられるか、落ちてしまう。
実際には赤く熟してから一月ほどでほとんど採食されるようだ。
ヒヨドリの渡りの時期と一致する。ヒヨドリによる被食散布送信とされる。
★食★ヒヨドリ、シロハラ、アカネズミ、ヒメネズミ


今は低い葉影の所に実は残っている
これは雌株ですか?
確かに数本根があるので
雌株と雄株を植栽している?


雄花

アオキは雄株にだけ雄花が咲き、雌株にだけ雌花を咲かせるので、
このような植物を雌雄異株(しゆういしゅ)といいます。
 そして冬に赤い実を稔らせるのは雌花が咲く雌株だけなのです。

 アオキのように雄株と雌株が異なる植物はアオキ以外に、

 アオキの雄花と雌花は、個々の花の形が異なるだけでなく、個々の花を付ける花枝の形(花序)が異なります。

 アオキの雄花と雌花の見た目は、花序に付く花数に圧倒な差があり、
雄花は花枝の先にこんもり茂り、雌花は枝先に、数えられる程の花を咲かせますので、
花が散った後も、花枝の形から雌雄を判別することができます。





植物の雄・雌

多くの植物は、雌しべに雄しべの花粉が付く授精で種子を作り繁殖する有性生殖である。

植物の雄性と雌性は花の中に現れ、その現れ方には種によりいくつかのパターンがある。
(1)一つの花の中に雄しべ、雌しべがありその両方が機能する花(両性花)を持つ種
(2)雄しべしか機能しない花(雄花)と、雌しべしか機能しない花(雌花)とが一つの木に咲く種
(3)雄花しか咲かない木(雄木)と、雌花しか咲かない木(雌木)とが別々に存在する種
の3パターンが大きな分類になる。


(1)を雌雄同株・雌雄同花
(2)を雌雄同株・雌雄異花
(3)を雌雄異株・雌雄異花


と呼ぶ。このホームページでは(1)を両性花、(2)を雌雄異花、(3)を雌雄異株と説明している。
動物では雌雄異株のパターンがほとんどなので、(1)や(2)は植物独特の形態といる。 

多くの生物が有性生殖で繁殖するその理由は、異なる個体の遺伝子が混ざり合うことで遺伝子の多様性が保たれるためとされる。遺伝子の多様性は、長い年月での環境変化に適応したり、病気などの外的から身を守るために必要とされている。

それでは両性花、雌雄異花の種の繁殖において遺伝子の多様性は維持されているのだろうか。特に両性花では、一つの花の中あるいは同じ木の隣の花で受粉(隣花受粉)してしまえば同じ遺伝子同志の繁殖になってしまう。
両性花や雌雄異花の種は、遺伝子の多様性を保つための様々な仕組みを持っている。その一つが自家不和合性。同じ遺伝子同志では種子ができないという性質で、バラ科に多い。→ (例)ウメソメイヨシノ
別な仕組みとしては雄性、雌性の成熟するタイミングをズラす性質がある。多くの両性花には雄性期雌性期が存在し、同じ遺伝子同志での繁殖を避ける工夫をしている。 → (例)クサギコウヤボウキホオノキ
また、虫に花粉の媒介を託す植物は、花粉の表面を粘着性の物質で覆って花粉が直ぐには離れないようにしたり、虫が同じ株内に留まらないように同時に咲く花の数を調整したり、花の形を複雑にするなどの工夫をしているとする研究成果がある。



最新の画像もっと見る