その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船は自らを宙船(ソラフネ)と 忘れているのか
その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
地平の果て 水平の果て
そこが船の離陸地点
すべての港が灯りを消して黙り込んでも
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
何の試験の時間なんだ なにを裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
何の試験の時間なんだ なにを裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
中島みゆき作詞/作曲の名曲。
我ら親獅バンドのレパートリーでもあるのだ。
わたくし、この歌詞がとてもお気に入り。
会社を勇退される取締役の送別会の席でこの歌を歌ってあげた。
わたしをとても可愛がってくれた「O役員」は、
「お前の気持ちは解った。今度はお前が頑張ってくれ」とのお言葉。
「わたしのオールは何なんでしょうかね」と聞いてみた。
「そんなもん、オレは知らん。オレのオールはお前には渡さん」と冷たいお言葉。
「O役員」のオールなんて重すぎて漕げませんよ。
「O役員」
長い間、オールを漕いでいただき、ありがとうございました。
そのオールを誰にも渡せなかったことは、残念でした。
わが社にとっても痛手ですよ。
個人的には「それでいいんだ!」と爽快な気分ではありますが。
会社に利用されるか、会社を利用するか。
これらの議題に関して、近いうちに二人で一杯やりながらミーティングしましょうね。