呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

お師匠サマ EPISODE.2

2008-05-18 15:17:43 | 呑んだり喰ったり語ったり
 生サバに軽く塩を振り、ライスビネガー、オリーブオイルとシェリー酒でマリネした逸品
 揚げニンニクと一緒にいただくと、ワインが進みますよ



お師匠と仕事をしていた当時、
料理の撮影の仕事も頻繁にやっていて、
そんなときは料理を専門に撮影しているカメラマンのキッチンスタジオに行くことが多い。

料理は作った瞬間から劣化していくので、
作り立てを早く撮って、シズル感を明確に出すことが大事なんです。

どこにピンを合わせて、さらに奥行き感と立体感を出すかも、
料理を見て皿を見立てて瞬時に決めて判断して、
ライティング~露光調整~シャッターと進めていかんとならないのです。

当時よくお世話になていた料理カメラマンはお師匠と同じS田書店のOBで
神田神保町に本格的なレストラン厨房を備えたスタジオを構えていました。

そこのスタジオで創立5周年のパーティをやるというので、
お師匠と二人で行くことになりました。

当時はバブルの真っ盛りのころで、
著名なホテルのレストランのシェフや後にTVで鉄人と呼ばれる方々などもいらっしゃっていました。
まあ、ある意味ミーハーな業界に顔の広いカメラマンではありました。

まあ、フォアグラだ、ラム・ラックだ、スキャンピ・エビのグリルだ、
とご馳走がたくさん出ましたよ。

そんなご馳走に目もくれないお師匠サマ。
彼の目当ては、大手教育出版社G研の編集ライターだった女の子。

すっかり意気投合して盛り上がっている。
そして、わたしのところに来て
「つまらないから、ゆっくりできる店に場所を変えようよ」と言う。

しょうがないので、美味しそうな料理を横目に「えっ、もう帰るの?」というカメラマンさんに頭を下げながらスタジオを後にしました。

そして、タクシーで赤坂へ。
当時わたしがはまっていたロックを生演奏で歌わせてくれる店に移動しました。

わたし→ビートルズやローリングストーンズの曲を熱唱。
お師匠→店の奥の目立たないポジションで彼女とイチャイチャ、口説きモード。

店のマスターやママさん、他の常連さんから
「Kクン(わたし)、ありゃぁなんだね???」と白い目。

こりゃ参ったな、と思っていたら、お師匠が
「ねえ、もっと落ち着く店に行こうよ」と言う。
呆れたわたしは
「自分はここに残りますから、二人でいいところに行ってくださいよ」と言うと、
「いやぁ、もう一息なんだけど、Kクンがいてくれると彼女も安心するからさ」
ああ、、、、そうですか・・・・。

しょうがないので、六本木のクラブへ行きました。
当然さらに二人は白熱してきました。

踊る、抱きあう、チークダンスする、キスしまくる。。。。。
こりゃ、お持ち帰りですか、と思っていた最中、
急に踵を返してこちらに戻ってきたお師匠が言った言葉は、
「腹減ったからメシでも喰いに行こうよ」
わたし「えっ、彼女は?」
お師匠「帰るんじゃない」

クラブを出たお師匠は彼女に
「俺たちメシ喰いに行くから、じゃあね。今度電話するよ」
そして、訝る彼女をタクシーに押し込んで手を振った後、わたしに向かって
「西麻布の「ラ・ボエム」のアマトリチアーナでいい?」

絶句。。。。。

メシを喰いながら聞いたところでは、
次回のデートの約束をしたので今日はもうよかったそうです。
わたしに対する殺し文句は「今日はKクンともっと話したかったしね」
といってもすでに朝の4時でしたが・・・・・

軟派なんだか硬派なんだかわからない、お師匠サマ。

後日、彼女とのデートの様子を聞いたら、
「面倒だったので、電話しなかった」だそうです。

お師匠サマ EPISODE.1

2008-05-18 14:23:13 | 呑んだり喰ったり語ったり
      R大創設者の・・・・・お師匠をお導きくださっています



お師匠サマのいた出版社は、その業界らしくW大出身者が多かった。

ところがそれに対抗する勢力として、なぜかR大出身者もたくさんいた。

お師匠はR大出身者だった。

なもんでよく池袋に連れていかれて呑まされた。

R大がある池袋の西口近辺は、今でこそまともだが当時はかなり怪しいデンジャラスな街だった。

よく学生時代に言っていたという喫茶店だかパブだかわからない薄暗い店に連れて行かれ、
薄い水割りをよく呑んだ。

お師匠の大学の後輩で出版社でも後輩であったM本さんと3人で行ったとき、
お師匠は店の奥で独りで呑んでいた常連らしい女性を見つけ、
われわれを置いてさっさと奥のテーブルへ。
まあ、いつものことだからしょうがないとM本さんと二人で呑んでいて、
二人ともいつの間にかウトウトしていた。

ハッと気がついて奥のテーブルを見るとお師匠と女性の姿が見えない。
どこかに消えてしまったかと、薄暗い店の奥に足を運んでみると、、、なんか踏んづけた。
「あっ!お師匠・・・・」
お師匠が床で寝ていたのだ。

これは!と思い、お師匠を起こしてみるが起きない。

顔を持ち上げてみると、顔中に口紅(キスマーク)がベタベタ付いてるうえに、目には青タンが・・・・
気を失っていたのだ。

まあ、何となく合点が行くようないかないような思いで、M本さんを起こしてお師匠を抱えて近所のM本さんの下宿へ転がり込んだ。

なにせ冬だったので寒かった。
ある布団を全部出してもらって、なけなしの小さな電気ストーブをつけてもらって寝ることにした。

お師匠が目を覚ました。
わけがわからず暴れだす。
ボロアパートの隣との壁からはドンドンと苦情の合図。
なんとか押さえつけて布団にす巻きにして寝かしつけた。

朝方、ボンヤリしながらも異変に気がついた。
す巻き布団が電気ストーブの火で燃えている。
臭いのだ。

師匠はす巻き布団に包まれたまま、ほとんど電気ストーブにほお擦りをするように眠っていたのだ。

慌てて飛び起き、家主のM本さんを起こして、す巻きを解いて師匠を開放。
窓を全開に明けて2Fの窓外に燻っている布団を投げ捨てる。

事無きを得ました。

そんなわけで、師匠の女癖は師匠の素晴らしい足跡に影のように寄り添って常に周囲を混乱の渦に巻き込んで行くのでした。
(つづく)

師匠

2008-05-18 08:38:33 | 呑んだり喰ったり語ったり
            わたしの愛読書『月刊食堂』



こんなわたしですが、お師匠さんがおります。

ここ2年ほどお会いしておりませんが、お元気そうなのは伝え聞くご活躍の様子でわかっています。

お師匠に出会ったのは、かれこれ22~23年前。
まだわたしも20代で、独身。
やんちゃの盛りでした。

お師匠サマのT山氏は、
「食」の専門出版社『S田書店』の広告部~編集部を渡り歩き編集長を経て、
現在は自身で小さいながらも媒体を立ち上げ、
本格焼酎の業界では右にでる人間はいないと言われるほどの方になられています。

わたしと知り合ったころは、ほとんど呑めない人だったのにね。

とても勉強熱心で、取材力もあり、
閉鎖的なコーヒー業界に風穴を開けたり、
ビール業界のトップから信頼されていたり、
日本酒や焼酎の酒蔵の横のつながりの掛け橋になったりと、
その時々でポリシーを持って大忙しの人でした。

お師匠から学んだことは「こだわること」

ひとつのことに興味を抱いたら、とことんこだわること。
そのことに関してはあいつに聞け、と他人から言われるようになるまでになれ、ということ。

これは、仕事でも勉強でもスポーツでも遊びでも同じことなんでしょうね。

そうそう、
お師匠からは「遊び」も大いに学びました。

喰う処、呑む処には山ほど連れていっていただきました。

夜遊びの楽しさ、女性へのアプローチなども、いろいろ教えていただきました。

そっちの方ではエピソードがたくさんある強者でした。

そのエピソードは次回にするとして、
残念だったのがわたしの結婚式(うちの場合「式」ではなく「お披露目パーティ」でしたが)の時にスピーチをお願いしたのに「用がある」と言って逃げられたこと。

後日(10年後)スピーチやってっくださいよ!
って言って迫ったら、呑み屋で大まじめに10分以上スピーチをやってくれた。

そんな、真面目なんだかふざけてるんだか解らない、お師匠サマでした。

親獅バンド@高円寺教会

2008-05-17 14:30:15 | ロック
明日
5/18(日)11:30~
高円寺教会で行われるボーイスカウトのバザーイベントで
親獅バンドの演奏を行います。

高円寺教会は、環七沿いの高円寺体育館裏手、光塩女子学園の隣です。

<予定曲>
*Happiness(嵐)
*にんげんっていいな(日本昔話エンディングテーマのアレンジ)
*日曜日よりの使者(ハイロウズ)
*レディ・マドンナ(ビートルズ)
*ガンダーラ(ゴダイゴ)
*千の風になって
*Don't You Just Know It

お時間のある方は、ミサのついでにいらしてください。

もちろん、バンドの演奏のみ聴きに来られる方も大歓迎です。

タイガー食堂2

2008-05-17 14:15:10 | ランチ
          ハムカツカレー


注文したのは「ハムカツカレー」

小麦粉どっちゃりのどろどろショッパイカレールーにハムカツを半分に切って乗っかっている。

もちろん、ハムカツにはウスターソースをかけましょう。

ああ、、、、昭和の味。
落ち着くわぁ、癒されるわぁ。

いろんなこと想いだしながら口に運ぶカレーはへヴィーに胃袋あたりにジャブを入れる。

満足して立ち上がりお盆ごときたお皿をお盆ごと持ち上げて厨房口へ自分で下げに行く。

「ごちそーさま!!」とお勘定すると、
「どーも、いつもありがとうございます。午後もお仕事頑張ってください」とおかみさんの声。

そんな会話のある昼ご飯のひとときも銀座のど真ん中で感じる「昭和」な出来事か。

タイガー食堂1

2008-05-17 14:04:43 | ランチ
         昭和レトロを感じさせる店がまえ
         この店が銀座のど真ん中に・・・・


「更新しない癖が」また出てしまった。。。。。

ネタはたくさんあるのに。

ということで、驚愕の銀座の定食屋さん「タイガー食堂」
銀座のリーマンのパラダイス。

昼間から定食をつまみにビールを呑んでる奴の多いこと。

「日替わり定食」は680円でおかず3品ついてくるバカ安店。
ご夫婦だけで切り盛りされているためなんでしょうね。

わたしはここの昭和レトロメニューを注文。
(つづく)

探し物見つかりました

2008-05-10 14:37:39 | 丼・カレー・ラーメン・パスタ・そば
          丼つゆで真っ黒な天ぷらが乗ってます



築地「てんぷら いしい」の大将がお亡くなりになってから、
あの天丼、特に「穴子天丼」の味を探し求めて都内を徘徊しました。

なかなか、どの店もそれなりに旨いんだが、近い味には辿り着かなかった。

そんな中、人形町の街中を徘徊していたら、通ったことの無い裏路地にぽつんあると天麩羅屋さん発見。
てんぷら「中山」
看板を見ると「穴子天丼」の文字が・・・・・・

午後3時ごろの時間でお店は閉まったいた。
「よし、明日いってみよう」と即決断。

まぁ、なんやかんやで行けたのはその次の日。
満を持して、開店と同時に突入!

穴子天丼を注文してカウンター越しにてんぷらを揚げる店主の姿を見ながら待つ。

蓋のついたお重に入って穴子丼、登場。
穴子は長いので、お重に入れてくる店も多い。
しかも蓋付き。
「いしい」と同じじゃん!

蓋を開けてみる。
「うわ~、真っ黒なてんぷら!!」

濃い色の丼つゆにドボッと浸された天ぷらは真っ黒。
しかも衣はフニャっとしている。

喰ってみる。

濃くて甘い丼つゆの味、ごま油の香り、ネタの穴子を活かした揚げ具合、ご飯との一体感。

見つけた!!!!!
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
「いしい」の味だっっっっっっっ!

店主と息子さんの連係プレイで出される天丼は江戸前王道の天麩羅の味。
職人を感じさせる仕事。
不思議といつまでたっても胸焼けしない。

帰ってきました、って感じかな。

てんぷら「中山」
また、逢いにやってきますね。

観光客ナッシングのしょん横「岐阜屋」

2008-05-05 00:01:21 | 呑んだり喰ったり語ったり
GW

我が家は2年連続各自バラバラ。

娘は愛知方面にレスリングの合宿に出かけた。
妻は岩手の実家に帰省。

わたしだけお留守番。
超お気楽、、、、、プチ寂しい。

娘を深夜12時に合宿に車を出していただける他の父兄の方にお願いしながら送りだし。
翌日、新宿でエアコンを買いがてら妻を送りだす。

やった、
ひとりだ。。。

新宿で妻と別れたのが15:00。
しょんべん横丁が近い。
岐阜屋へゴー。

ビール~紹興酒~紹興酒&煮込み~シューマイ~ニラ玉~焼肉丼、、、、、
と、喰った喰った、呑んだ呑んだ。。。

途中、隣のオヤジに話しかけられて熱くダメダメ日本を語らされましたが、
1時間のひととき、大変満足いたしました。

東高円寺の自宅まで突然ピーカンに晴れた西日を受けながら歩いて帰りました。

都内の有名&隠れ家店が渋滞しています

2008-05-04 11:15:26 | ランチ
      日替わりランチ¥1,050で凄いヴォリュームです



GWの狭間に日、会社のK嬢から「おいしいランチに連れていって下さい」とのお誘い。
了解!ではとっておきの店に行こうか。
と、銀座の「アロッサ」へ。

こちらは夜はニュージーランド料理を喰わせてくれる店で、
ランチは「日替わりランチ」一本。

サラダ(大盛り)、前菜、パン、メイン、デザート(グラニテ)、コーヒーと
盛りだくさんの内容で、なんと¥1,050.

また、有楽町イトシアを望むビルの8Fにあって景色も最高。
天井の高い店内は解放感がある。

そして、あまり知られてないせいか、空いている。

ランチは11時からの営業だが、さすがにそれは早いので11時半ぐらいに行ってみた。

んっ?入り口に行列が・・・・・???
並んでんじゃん!11時半だぞ!!!
そして、店頭には「本日のランチは売切れました」のボード。
11時半だぞ!12時まだまわってないんだぞ!!!

そして行列の連中は全員予約客と判明。
¥1,050.のランチだぞ!予約して来るかよ!!!

みんなラフなスタイルに耳慣れないイントネーションの会話。
地方からの観光の方々だ!!!

失意のわたしに「ありえませんよね・・・」と追い討ちをかけるK嬢。

そうだった!
K嬢の舌と腹を満たしてやらんといかんのだった!!!

頭をすぐに切り替えて「天丼どーよ?」とK嬢の好物を代案として提示。
「いいですねぇ」と即、釣れた。よかった。

K嬢は某大手食品メーカー「A社」の定期刊行物の編集をやっているので、それなりにうるさい。
昼からミシュランひとつ星の京橋・天麩羅の名店「深町」でかき揚げ丼喰らう奴なのだ。

「春日」の上天丼もいいけど量が物足りないかな、ととっさに判断して、
では、と向かったのが、以前「穴子天丼」をいただいた「伊東屋」裏の「一休庵」。
たぶん味も量も合格点を出してくれるだろう。

予想通りの高評価で、無事お役目を果たしました。
そして次回「アロッサ」リベンジ再訪問を固く誓いました。


さて、夜。

GWなどの長期休暇に入るとその間喰えなくなるのが「モツ」。
新鮮さが最も大切な「モツ」です。
場(食肉センターと言うらしいですが・・・)が休みになるから当然。

では、と、ちょっと遅い時間ですが西武新宿線・野方の名店「秋元屋」にゴー。。。
(もちろん、中野から歩きで)

バカ混み!!!
なんとかマスターに席を作ってもらったが、
焼き台の上は串でいっぱい。

いつも声をかけてくれるお店のやや昔のお姉さんに
「連休谷間なのに混んでますねぇ」と聞くと、
「半分以上一見さん。地方から来た人多いよ」とのこと。

ここもかよ~!!!

待ち時間が長いと在店時間も長くなり、それだけ呑んでしまうので早々に退散。

地元のお気に入りの蕎麦屋さんでゆっくり呑もうと高円寺に足を向けました。
(もちろん、歩きで)