国民を苦しめる欠陥法「消費税法」
2013.10.15 (HRPニュースファイル)
2013.10.15 (HRPニュースファイル)
2013.10.20 (HRPニュースファイル)
日韓関係が「慰安婦問題」を中心に感情的な対立になっている中、10月16日、産経新聞が慰安婦問題のスクープ記事を掲載しました。
「河野談話」を作成した石原信雄元官房副長官のインタビュー記事です。(10/16産経「韓国を信頼し『公正・冷静に語れる人を』と言い韓国は約束した」石原元官房副長官 )
そもそも「河野談話」とは、20年前に、“従軍慰安婦”と言われている方々に日本政府が直接会って証言を取り、その調査に基づいて日本政府と日本軍が女性たちを強制的に慰安婦にした罪を認めて謝罪したものです。
ところが、産経の記事では、証言した方々は身元が分からなかったり、証言自体が明らかに食い違っていて、韓国側ですら信頼性がないので採用しなかったものを日本政府が取り上げていたことが出ています。
つまり、当時の日本政府の調査はずさんでいい加減なもので、河野談話の根拠は根底から崩れたことになります。(10/16産経「元慰安婦報告書、ずさん調査浮き彫り 慰安所ない場所で「働いた」など証言曖昧 河野談話の根拠崩れる」)
石原信雄元官房副長官のインタビュー記事で驚くべきことは、石原氏は官僚がつくった調査報告書の紙を見ていなかったということです。
事務方の内閣官房副長官とは、日本の全官僚のトップにあたります。官僚のトップが紙を見ず、口頭の報告だけで、あの河野談話をまとめていたのです。
これが事実であるならば、河野談話を出したのは自民党政権であるので、現政権はこの報告書作成の経緯を調査して、再調査をすべきです。
また、国民に対しては、これまで個人情報保護を理由に隠し続けてきた調査報告書を情報公開すべきです。
河野談話が日本に与えた悪影響は計り知れないものがあります。
2007年、アメリカ下院でマイク・ホンダ議員が慰安婦問題に対する対日謝罪要求決議案を提出し、採択されました。
その後、カナダ、オーストラリア、フィリピン、ヨーロッパ等の議会でも同様の決議案が提出、採択される流れになりました。この流れをつくった、アメリカ議会での判断の元は「河野談話」でした。
その後、アメリカ各地で慰安婦の碑や慰安婦像を公共の公園等に設置する動きが起きていますが、その根拠も「河野談話」です。
私は、マイク・ホンダ議員と共に日本に謝罪要求を行っている、ユダヤ系アメリカ人でニューヨーク州選出下院議員のスティーブ・イスラエル氏の事務所を訪ね、政策秘書と議論をしたことがあります。
イスラエル議員の日本批判の根拠は常に河野談話です。そこで、私はその政策秘書に次のように質問しました。
「河野談話とはそもそも曖昧なもので、日本政府の強制性を証明するものがないにも関わらず謝罪したものだが、あなたは河野談話の内容をそこまでご存知ですか?」
これに対して秘書官は、「河野談話の詳しい内容を読んだことはない。もしあなたが言う通り根拠がないものだとすると話が全く違ってくるが」と困惑の表情になっていました。
このように河野談話が崩れると、慰安婦問題そのものが根拠を失うのです。そのことをいちばんよく知っている韓国は産経の記事に敏感に反発しています。
韓国にとって、もう一つ予想外の出来事がありました。
今月3日、アメリカの国務長官、国防長官の二人が同時に日本に来て、日本の外務大臣、防衛大臣と安全保障協議を行った日米安全保障協議委員会、通称2プラス2において、アメリカ側が日本の集団的自衛権支持を表明しました。 もともと韓国は日本の集団的自衛権に反対です。
朴槿恵大統領の外交戦略では、日本と韓国・中国は経済では相互依存が進んでいるが、歴史問題での対立している現状を「アジア・パラドックス(アジアの矛盾)」を呼び、その責任はあくまで日本にあると主張しています。
そして、朴大統領は、オバマ大統領やアメリカ政府高官に、日本の責任を繰り返し主張して、「アジア・パラドックス」論でアメリカを説得すれば、アメリカは日本に歴史問題で圧力をかけてくれると信じていました。
ところが、東京での2プラス2でアメリカが日本の集団的自衛権を支持したことで、アメリカは「歴史問題と安全保障問題は全く別問題」だとはっきりと示したのです。
これは、アメリカが反日政策を続ける朴政権に対して圧力をかけてきたと言えます。
現在の朴政権は中国寄りの姿勢で、米中の間でバランスを取りながら二股外交をすることが、自国の国益にかなうと考えています。
そして、歴史認識問題で中国と共闘し、日米を切り離して、日本を孤立化させることで、日本を謝罪に追い込もうとしています。
しかし、このままでは逆に韓国が日米から離れて、中国の属国となるだけです。
幸福実現党・大川隆法総裁は、今年のベストセラー書籍『未来の法』で、「世界が抱える本当の問題は、『神を信じない唯物論勢力』と『神を信じる国々』との戦いです」と指摘しています。
日本も韓国も本来、アメリカ同様に「神を信じる国」であり、本当の問題は、「無神論国家との戦い」なのです。
かつて朝鮮戦争で疲弊した韓国は、北朝鮮より貧しい、世界最貧国でした。当時の李承晩大統領は強固な反日姿勢を取りますが、経済回復はできず、北朝鮮の脅威にさらされていました。
そこに現れたのは、現在の朴槿恵大統領の実父である朴正煕大統領であり、暗礁に乗り上げていた日韓基本条約をまとめて、日本から経済支援を獲得して、「漢江の奇跡」と呼ばれる驚異的な経済発展を成し遂げました。
その時に、日韓関係を変えたのは、安倍首相の祖父である岸信介元首相と出会い、個人的な絆を結んだことです。
つまり日本と韓国、そして、アメリカという価値観を共にする国が連携した時に、中国や北朝鮮のような共産主義・唯物論国家との戦いを超えることができるのです。(幸福実現党)
2013.10.21(Liverty Web)
最近1カ月間に本を1冊も読まなかった人が53%に上ることが、20日付で読売新聞が発表した世論調査で分かった。この割合は、2009年以来5年連続で半数を超えている。
今回の調査では、読書ができなかった人にその理由を聞いているが、「時間がなかったから」が44%と最も多かった。現代では多忙な仕事の中で時間に追われる人も多いだろうが、読書時間を徹底して捻出することは、成功の秘訣であると言える。例えば二宮尊徳は少年時代に、農作業の合間に歩きながら読書をし、夜も寝る間も惜しんで読書をした。「油代がもったいない」と叔父にとがめられても、不平をこぼさず荒地で菜種を育て、油に代えて読書を続けた。その結果、尊徳は日本中の村や国を再建して回るという業績と、日本の資本主義精神を遺した。
多忙なビジネスリーダーの勉強時間に関し、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は著書『リーダーに贈る「必勝の戦略」』のなかで、「(時間は)自分でつくり出すものなのです。つくり出さなければ、それは自分の責任なのです。つくり出さない人は、『時間がない』という言い訳に甘んじているだけです」と、時間捻出における自助の精神の大切さを説いている。
読書時間を捻出するために、特に近年注意が必要なのが「スマートフォン」だ。暇さえあれば無意識にいじってしまい、読書に充てるべき大切な時間を奪っていく。今回の調査では、「スマートフォン」を使う時間が長くなるほど、読書時間が減るという実態も明らかになった。1日に1時間以上スマートフォンを使う人の27%が、「読書時間が減った」と回答している。
どこでもインターネットが使える「スマートフォン」は、生活を便利にした。しかし、本を読んで「思索し、考え、思想をつくる時間」を減らしてしまっては、教養も身に付かないし、真に価値を生む仕事もできないだろう。知識やアイデアが価値を生む現代社会では、「知は力なり」だ。
読書量の差が年収差と相関するというデータもある。「年間に50冊以上の本を読んだ人」の年収別の割合は、年収400万円未満が6%だった一方、800万円以上は倍近い11%だった。(日本産業地域研究所調べ)。勉強して教養を身に付けることが、成功する道なのだということが分かる。
インターネット社会になった今こそ、読書の持つ投資効果は高い。世界中にあふれる情報をインスタントに入手できる世の中になったが、それだからこそしっかりと本を読み、教養を高めた人が、成功への道へと入っていくのだ。(光)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『大川総裁の読書力 -知的自己実現メソッド-』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1027
幸福の科学出版 『リーダーに贈る「必勝の戦略」』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=123
【関連記事】
2013年9月27日付 WEB記事 1300冊を発刊した大川隆法総裁が、自身の知的自己実現論、読書論について語る
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6711
2011年11月号記事 読書時間が多い人ほど成功する
2013.10.21(Liverty Web)
内閣府が19日に発表した「臓器移植に関する世論調査」によると、家族が脳死になった場合、本人が事前に意思表示をしていなければ、提供を「承諾しない」とした人が49.5%で、「承諾する」とした人の38.6%を上回った。
2006年に行われた同じ調査では、本人の意思が確認できない場合、「脳死での臓器提供を認めるべきではない」とした人は35.7%だった。今回発表された調査と設問は違うものの、「本人の意思表示がない場合の脳死での臓器提供」について、否定する人の割合が13.8%増えたことになる。
この結果は、脳死での臓器移植について疑問を感じる人が増えてきたことを意味している。
脳死状態に陥った人の臓器移植については、2010年に改正臓器移植法が施行され、本人の意思確認ができなくても家族の承諾があれば可能になった。そのため、家族の承諾は実際に臓器移植が行われるかどうかに深くかかわってくる。
日本での脳死臓器移植は、初めて臓器移植法が施行されてから2010年の法改正までの13年間は年平均7例に満たなかったが、法改正をきっかけに8倍ほどになり、2012年は45例だった。そのうち本人の意思表示があったのは11例で、大半が家族の承諾で行われている。
しかし、結論から言えば、脳死は人の死ではない。
本欄でもたびたび取り上げているとおり、くも膜下出血で脳死宣告された女優の佳那晃子さんがリハビリをするまでに回復した例や、脳死と判定された15歳未満の子ども20人のうち12人が30日以上生存したというアンケート結果もある。
幸福の科学が伝える霊的な真実によると、魂が肉体を離れ、魂と肉体を結ぶ霊子線(シルバーコード)が切れた瞬間が死である。霊子線が切れるのは、心臓が止まってから約24時間後であり、その瞬間まで、脳死であってもその人は「生きている」。その前に臓器を摘出しようとすれば、生きたまま臓器を取られる恐怖と痛みを味わうことになる。よほど本人に宗教的知識があって覚悟を決めていたとしても、その衝撃は大きいだろう。ましてや、本人が霊的な真実を知らない中で臓器移植が行われたのであれば、魂があの世に旅立つのに大きな支障が出る。
安らかにあの世に旅立つ権利を守るためにも、こうした宗教的知識の普及が急務だ。(紘)
【関連記事】
2013年2月号記事 唯物論、唯脳論はもう古い―最新医学が明かす「死後の世界」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=5364
2013年9月28日付本欄 女優・佳那晃子さん脳死宣告から回復 「脳死臓器移植」に疑問の声
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6714
2011年7月19日付本欄 改正臓器法施行1年 脳死後も「生存」の子供続出
2013.10.19(Liverty Web)
女子教育の普及を訴え、イスラム武装勢力タリバンに銃撃されたマララ・ユスフザイさんが18日、今月出版した自伝"I am Malala"を英エリザベス女王に贈呈した。マララさんはエリザベス女王に「世界中の全ての子供が教育を受けられるよう、これからも活動を続けます」と決意を述べている。
今年のノーベル平和賞候補と目されていたマララさんの勇気ある行動は、世界中に影響を与えている。そのエネルギーの源泉は、「信仰観」にあった。
マララさんの生まれたパキスタンの北西部では、2007年からタリバン勢力が厳格なイスラム法によって実効支配した結果、女子の教育が禁止された。これに対し、マララさんは11歳の時にブログで「女子だからといって教育の機会が奪われてはいけない」などのメッセージやタリバンへの批判を世界に発信しており、世界のメディアにも取り上げられている。
タリバンによる度重なる脅迫にもかかわらず、発信をやめなかったマララさんは、昨年10月、通学中にタリバンに頭を撃たれ、意識不明の重体に。イギリスで治療を受けて意識を取り戻し、回復した後は、イギリスの学校に通いながら、積極的に講演活動を続けている。ノーベル平和賞受賞はならなかったものの、欧州連合(EU)の欧州議会の「思想の自由のためのサハロフ賞」など、多数受賞している。
パキスタンでは、女子の識字率は40%に満たない。これには、人権意識が極めて薄く、女性を「財産」として扱う現在のイスラムの考え方が影響している。イスラム圏では、女子を学校に行かせずに家事労働力にしたり、財産と引き換えに10代前半で結婚させたりするなど自由がほとんどない。マララさんが訴える「女子教育の普及」は、イスラム法に縛られて不自由になっている女性の解放につながる。
マララさんは、今年7月の国連演説でこのように語っている。「私は、私を撃ったタリバン兵であっても、憎むことはありません。もし私が、その兵の前に銃を持って立っていたとしても、私は彼を撃ちません。これは、慈悲の予言者であるムハンマド、イエス・キリスト、そして仏陀から学んだ慈悲の心です」。
イスラム圏の改革は、世界宗教の開祖が共通して説いた慈悲の心を理解するなかにある。マララさんが進める女子教育の普及は、この「慈悲」という視点からすべての人々に等しく価値を認め、チャンスの平等、つまり、自由を実現するための大きな後押しとなる。世界平和実現の鍵であるイスラム改革を、世界的に後押していきたいものである。(晴)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『中東で何が起こっているのか』 大川隆法著
(ムハンマド、アリー、サラディンの霊言を収録)
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=913
【関連記事】
2012年10月21日付本欄 イスラム過激派に銃撃された少女が回復 イスラム教に寛容の教えを
2013.10.19(Liverty Web)
「どうしちゃったんですか、小泉さん」と言いたくなる小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が収まらない。
16日に千葉県で開かれた講演会でも、「政府は原発ゼロの政策を打ち出すべき」と述べ、「安全が確認された原発から再稼働する」という自民党の方針と正反対の姿勢を示した。
小泉元首相は、脱原発を主張する理由として、「放射性廃棄物の最終処分場がないこと」「代替エネルギーの支援策を打ち出せば技術力の開発が進み、天候に左右されるなどの弱点を克服できる」というおもに2点を挙げている。
しかし、核廃棄物の最終処分に関しては、日本を含む世界各国で地中深くに埋める方法を採用することが決まっており、フィンランドでは建設も始まっている。技術的には解決済みで、残っているのは、どの地域に建設するかという政治的な問題だけだ。
また、代替エネルギーの技術開発は必要だが、現在、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、水力をのぞけば全発電量の1%台にすぎず、これを近い将来主要電源として使うことには無理がある。
ほかにも、火力発電の燃料費が、原発を代替する分だけでも年間3.6兆円かかっていることや、原発技術者の国外流出など、脱原発による悪影響を考えれば、小泉元首相の発言は見識を欠いていると言わざるをえない。
ちなみに、この小泉元首相の迷走が始まったのは、息子の小泉進次郎氏が復興大臣政務官に就任した時期とほぼ一致しており、被災地住民の苦情を聞かなければならない息子への"援護射撃"として、脱原発を主張していると見えなくもない。
いずれにしても、小泉元首相の発言の内容は、左寄りのマスコミが口をそろえて主張している脱原発論に同調しているにすぎない。
本来ならば、国が発展するビジョンを示し、それが困難をともなう場合には、マスコミや国民を説得していくのが政治家の仕事だ。処分場建設地の問題にしても、日本の国としてそれが必要なのだから、政治家が説得して建設を進めなければならない。耳触りのいいことを言えば人気は出るかもしれないが、それでは政治家として役割を果たしているとは言えないばかりか、悪い結果が出れば人気も落ちる。
エネルギー政策は国策であり、失敗すれば国力は衰退し、国が滅びる危険さえある。小泉元首相が本当に息子を応援したいなら、むしろ原発再稼働を地道に説得する役を引き受け、息子の代に日本が繁栄を迎える準備をすべきではないだろうか。(紘)
【関連記事】
2013年11月号記事 汚染水が漏れても問題なし - The Liberty Opinion 2
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6702
2013年10月17日付本欄 東電の賠償や除染で国民負担が800億円 不要な避難や除染をやめ、原発を再稼働せよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6786
2013年10月4日付本欄 汚染水は海に流れて「飲めるレベル」 高いところでも基準値の100分の1以下で大丈夫
2013.10.19(Liverty Web)
従軍慰安婦にまつわる日韓の関係悪化に、いい加減うんざりしはじめている人も多いだろう。
世界の人権問題を扱う国連総会の第3委員会でも11日、韓国のチョ・ユンソン女性家族相が、「世界の紛争地域で女性への暴力がなくならないのは、過去の犯罪行為に正しく取り組んでこなかったからだ」として、「従軍慰安婦問題」をもちだした。
さらに、「責任ある国の政府は被害者が納得できるような、国連の人権救済の原則にのっとった措置をとるべきだ」と述べ、日本政府に対して謝罪と賠償を強く求めた。
光の「カナタニ」行くぞ
偽装の「従軍慰安婦問題」をいつまでも持ち出して、おねだりする韓国は欺瞞国であり普通の国家に成熟していない。
嘘をついてても自国の利益にせんとする行動は、仏教の心の三毒の「とん・じん・ち」貪であり、むさぼりの心である。三流国の下と言わざるをえない。
2013.10.18(Liverty Web)
建設費9兆円を自己負担してリニア中央新幹線を建設する計画のJR東海の山田佳臣社長は17日、「資金調達などで国から特別な配慮の提案があれば(受け入れも)検討したい」と述べた。これにより、東京-大阪間が前倒しで全線開業する可能性が出てきた。
現在、リニア中央新幹線は2027年に品川-名古屋間で開業し、45年に新大阪まで伸ばすという2段階開業の予定だ。ただ、与党自民党や産業界からは、早期の全面開業を求める声が強かった。自民党の両院議員会が8日、すでに着工が決まっている品川-名古屋間と、名古屋-大阪間の同時開業を目指す決議をまとめたことが、今回の山田社長の発言につながった。
これまでJR東海が自己資金での建設にこだわっていたのは、国の資金で建設すれば政府の介入や地方自治体の要望で、建設が遅れるおそれがあるためだ。しかし、リニア新幹線建設の目的は、単に地方活性化のためではなく、大阪-名古屋-東京を一つの大きな大都市圏となし、人・モノ・金・情報の動きを活発にするところにある。国は「国富増強」という観点でリニア新幹線計画を捉えるべきである。
大川隆法・幸福の科学総裁が8日に招霊した吉田松陰の霊は、自費でリニア中央新幹線を建設する計画のJR東海に対し「なかなか志がある」と評価した上で、「そのデザインが、国家の長にあるのか」「『東京オリンピックを機会に、日本全国にリニアを強力に推し進める』っていうぐらい、日銀からジャブジャブに金を出させて、強力にそれをやってのけるところまでやるんだったら、それは、すごい加速度がつく」と、政府の資金提供を促した。
幸福実現党は、立党した2009年の時点で「10年以内にリニア鉄道で全国を結び、5%を超える高度成長を実現します」と掲げた。今年、2020年東京オリンピックが決まってからは、経済界からも「2020年の東京-大阪間開業を」との声が上がっている。JR東海の山田社長は、「工事は物理的に大変。とても間に合わない」(9月18日記者会見)と述べている。しかし、「工事そのものは5年あればできるとみている」(鉄道アナリストの川島令三氏)と発言する向きもある。
リニアの建設は、日本人の生き方や働き方、経済規模を変えうるし、外国にリニアを輸出するに際しても大きなインパクトがある。資金面や政治との関わり、技術面などのボトルネックを解消してリニア建設を可能な限り早め、日本にもう一段の高度成長をもたらしたいものである。(晴)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『吉田松陰は安倍政権をどう見ているか』 大川隆法著
(吉田松陰霊がリニア新幹線の建設前倒しを推進)
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1039
【関連記事】
2013年10月14日付本欄 【経済コラム】リニアの経済効果は10兆円? 1000兆円の間違いでは?
2013.10.18(Liverty Web)
中国財政省は大気汚染対策のため、北京市や天津市など6省市区に、日本円換算で約800億円を支出すると発表した。これら各地方政府は、今後5年間に大気汚染の改善目標を達成するための対策を策定している。今後5年では、大気汚染対策の資金として、全国で27兆円規模が見込まれている。
中国では経済発展にともない、大気汚染が深刻になっている。その原因には自動車の排ガスや工場のばい煙、暖房に使われる石炭からの煙などが挙げられる。大気汚染は、呼吸器障害の原因になるなど、住民の健康を害している。中国疾病コントロールセンターの調査では、今年大規模な有害濃霧が続いた地域は全土の面積の4分の1にもなり、そこに住む約6億人が被害を受けたという。
9月末から北京で開催されたテニスの中国オープンでは、大気汚染が原因とみられるめまいを訴える選手が出て、試合が中断する事態も起きた。今月6日には建国記念日の大型連休の帰省Uターンラッシュで自動車が大量に動き、大気汚染の数値が最悪値を示した。
中国政府は大気汚染対策のために9月、大都市圏の微小粒子状物質「PM2.5」の濃度を2017年までに2012年比で15~25%下げるなどの目標を打ち出した。それに伴い、原子力発電など化石燃料以外のエネルギー比率を13%に高め、また、排ガス規制を満たさない車を2017年には全面禁止にするという。
しかし、こうした対策に、中国共産党内の石油会社出身者で構成する派閥である「石油閥」が反発しているという。中国では中央政府が対策を打ち出したとしても、地方の党幹部は賄賂をもらえば環境対策に消極的となり、実行されないこともある。
大気汚染については国民の不満が募っているため、中国政府としても対策を急ぎたいが、経済成長も捨てがたいというジレンマに陥っているのだろう。
中国は西側諸国に経済発展のモデルを求め、一定の成功を収めた。その西側の国々はすでに、公害対策と経済発展という一見矛盾する課題に折り合いをつけてきている。日本も、公害克服のために官民を挙げて努力し、経済成長と公害克服を両立した。企業は公害問題を逆手にとって省エネ・低公害製品を開発し、世界にも売り込んでいる。
経済発展の目的は国民を幸福にすることである。まともな生活すらできない環境になってしまっては、経済発展も長続きしないだろう。中国は日本に見習い、国民が住みよい国になるよう努力すべきだ。(居)
【関連記事】
2013年4月4日付本欄 中国が解決できない環境問題 ネックは共産党の一党独裁
http://the-liberty.com/article.php?item_id=5843
2012年1月26日付本欄 北京ではレンタルの空気環境測定器が2カ月待ち