米ミサイル防衛の「最高機密」 日本守る気ゼロ
2013.3.24 18:00 [防衛オフレコ放談]
北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため、米国防総省は2017年末までに14基の迎撃ミサイルをアラスカ州に配備する方針を決定した。北朝鮮が米本土を射程に収める長距離弾道ミサイルを保有することが現実味を帯び、危機感を強めている証しだ。日本国内に2基目となる早期警戒レーダーの配備も決め、にわかに対北朝鮮での防護網強化を加速させているが、日本政府内には「対米不信」ともいえる大きな不安がつきまとっている。
北は米本土を射程
北朝鮮は昨年12月、長距離弾道ミサイルを発射した。過去に発射したミサイルに比べ、姿勢制御や分離技術を格段に向上。射程は1万キロとみられ、ロサンゼルスなど米西海岸の主要都市を射程内に収めたと指摘されている。
米軍がアラスカの迎撃ミサイルを増強するのも、このミサイル発射を受けた措置だ。アラスカとカリフォルニアにはすでに30基の迎撃ミサイルを配備しているが、北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器の開発が「予測よりやや早く進行した」(統合参謀本部)と分析し、警戒感を強めている。
米政府が、米軍のミサイル防衛(MD)網の強化に踏み切ることは日本にとってもプラスとなるはずだ。
ところが、日本政府内には懐疑的な見方が広がっている。
それは不信感のあらわれでもある。
険悪な日米調整
「あのときはかなり険悪な雰囲気だった」
政府高官がそう指摘するのは、昨年12月の北朝鮮のミサイル発射に備え、日米両国の担当者が自衛隊と米軍の迎撃態勢について調整したときのことだ。
ここで昨年12月のミサイル発射の際の日米の迎撃態勢を振り返っておこう。
海上自衛隊は、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦を沖縄近海に2隻、日本海に1隻配置した。
一方、米海軍も4隻のイージス艦を投入。ベンフォード、フィッツジェラルド、シャイロー、ジョン・S・マケインだ。
日本側が不満を抱き、日米調整の場が険悪になったのは、この4隻という数に原因がある。昨年4月の北朝鮮によるミサイル発射に際しては、米海軍はイージス艦を7隻投入していたからだ。3隻も減らした理由を米側に問いただすと、「修理中のイージス艦が多い」とつれない回答だった。
さらに日本側に不満を抱かせたのは、米イージス艦が展開した海域だ。
昨年4月には米イージス艦は日本海に2隻、鹿児島県沖に1隻を配置していた。これらはミサイルが日本領土・領海に落下する場合には迎撃にあたる、いわば「日本防護」のためのイージス艦と位置づけられた。
しかし、昨年12月は状況は一変。米軍の軍事オペレーションは「最高機密」にあたるため、取材では展開された海域の特定は難航を極めたが、複数の政府高官の証言を総合すると概要はつかめた。
日本周辺は皆無
ポイントは2つある。第1に、昨年4月には配置されていた日本海と鹿児島県沖には米海軍イージス艦は1隻もいなかったということは断言できる。
では、4隻のイージス艦はどこに展開していたのか。それが第2のポイントで、グアム近傍や太平洋に散っていたようだ。太平洋への配置は、ミサイルがハワイに向かうのを警戒するためにほかならない。
これをみれば、ミサイルの探知・追尾での情報共有は別にして、迎撃オペレーションに限っていえば、米海軍が米領土の防護しか眼中になかったと指摘せざるを得ない。
これには米海軍との「一体感」に自信を示してきた海自には落胆する幹部も多かったという。
ただ、海自内には「米軍の非」ととらえる雰囲気はない。「自分の国は自分で守る」のは自明の理だからだ。弾道ミサイルで自国が攻撃される危険性が高まれば、持てる能力を自国向けにあてるのは当然だ。
北朝鮮のミサイルによる日本への脅威も格段に高まっている。日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)は150~250発保有しているとされ、ノドンに搭載可能な核の小型化はすでに終えたとの分析もある。
仮にノドンを連続発射されれば、SM3と航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ですべて迎撃することはできない。
北の暴言を逆手に
であれば、日本として何をすべきか。ヒントは北朝鮮が教えてくれている。
「B52が離陸するグアム島も、原子力潜水艦が出航する日本本土と沖縄も、われわれの打撃圏にあることを忘れてはならない」
朝鮮人民軍最高司令部報道官は今月21日、こう米国に警告した。この暴言を逆手にとり、グアムも日本本土も沖縄も守るための能力を高めていくことが不可欠といえる。
その最たるものとして、北朝鮮のミサイル発射施設を攻撃できる「敵基地攻撃能力」があげられる。それを保有することにより、言葉は悪いが、「米軍を日本防護に引きずり込む」(防衛省幹部)ことの実効性も高まるだろう。(半沢尚久)
首相がつぶやいた不穏な一言「中曽根君、やはり日本も、核を持たなくては駄目だね」
以上の内容からしますと、アメリカは北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対し、自国防衛を真剣に考えていますが、日本を守る余裕も、資金も、気概もないのが実態です。
例え、ミサイル防衛を充実したところで、ミサイルを防げる保障は、ほぼありません。
残念ながら、ミサイルに対抗できるのは、ミサイルしかありません。核ミサイルに対抗できるのは核ミサイルか、それ以上の新兵器しかありません。
暴力、侵略国家に対し、平和憲法では国民の命と国家を守ることは不可能です。 光の「カナタニ」行くぞ
2013.3.24 18:00 [防衛オフレコ放談]
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北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため、米国防総省は2017年末までに14基の迎撃ミサイルをアラスカ州に配備する方針を決定した。北朝鮮が米本土を射程に収める長距離弾道ミサイルを保有することが現実味を帯び、危機感を強めている証しだ。日本国内に2基目となる早期警戒レーダーの配備も決め、にわかに対北朝鮮での防護網強化を加速させているが、日本政府内には「対米不信」ともいえる大きな不安がつきまとっている。
北は米本土を射程
北朝鮮は昨年12月、長距離弾道ミサイルを発射した。過去に発射したミサイルに比べ、姿勢制御や分離技術を格段に向上。射程は1万キロとみられ、ロサンゼルスなど米西海岸の主要都市を射程内に収めたと指摘されている。
米軍がアラスカの迎撃ミサイルを増強するのも、このミサイル発射を受けた措置だ。アラスカとカリフォルニアにはすでに30基の迎撃ミサイルを配備しているが、北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器の開発が「予測よりやや早く進行した」(統合参謀本部)と分析し、警戒感を強めている。
米政府が、米軍のミサイル防衛(MD)網の強化に踏み切ることは日本にとってもプラスとなるはずだ。
ところが、日本政府内には懐疑的な見方が広がっている。
それは不信感のあらわれでもある。
険悪な日米調整
「あのときはかなり険悪な雰囲気だった」
政府高官がそう指摘するのは、昨年12月の北朝鮮のミサイル発射に備え、日米両国の担当者が自衛隊と米軍の迎撃態勢について調整したときのことだ。
ここで昨年12月のミサイル発射の際の日米の迎撃態勢を振り返っておこう。
海上自衛隊は、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦を沖縄近海に2隻、日本海に1隻配置した。
一方、米海軍も4隻のイージス艦を投入。ベンフォード、フィッツジェラルド、シャイロー、ジョン・S・マケインだ。
日本側が不満を抱き、日米調整の場が険悪になったのは、この4隻という数に原因がある。昨年4月の北朝鮮によるミサイル発射に際しては、米海軍はイージス艦を7隻投入していたからだ。3隻も減らした理由を米側に問いただすと、「修理中のイージス艦が多い」とつれない回答だった。
さらに日本側に不満を抱かせたのは、米イージス艦が展開した海域だ。
昨年4月には米イージス艦は日本海に2隻、鹿児島県沖に1隻を配置していた。これらはミサイルが日本領土・領海に落下する場合には迎撃にあたる、いわば「日本防護」のためのイージス艦と位置づけられた。
しかし、昨年12月は状況は一変。米軍の軍事オペレーションは「最高機密」にあたるため、取材では展開された海域の特定は難航を極めたが、複数の政府高官の証言を総合すると概要はつかめた。
日本周辺は皆無
ポイントは2つある。第1に、昨年4月には配置されていた日本海と鹿児島県沖には米海軍イージス艦は1隻もいなかったということは断言できる。
では、4隻のイージス艦はどこに展開していたのか。それが第2のポイントで、グアム近傍や太平洋に散っていたようだ。太平洋への配置は、ミサイルがハワイに向かうのを警戒するためにほかならない。
これをみれば、ミサイルの探知・追尾での情報共有は別にして、迎撃オペレーションに限っていえば、米海軍が米領土の防護しか眼中になかったと指摘せざるを得ない。
これには米海軍との「一体感」に自信を示してきた海自には落胆する幹部も多かったという。
ただ、海自内には「米軍の非」ととらえる雰囲気はない。「自分の国は自分で守る」のは自明の理だからだ。弾道ミサイルで自国が攻撃される危険性が高まれば、持てる能力を自国向けにあてるのは当然だ。
北朝鮮のミサイルによる日本への脅威も格段に高まっている。日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)は150~250発保有しているとされ、ノドンに搭載可能な核の小型化はすでに終えたとの分析もある。
仮にノドンを連続発射されれば、SM3と航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ですべて迎撃することはできない。
北の暴言を逆手に
であれば、日本として何をすべきか。ヒントは北朝鮮が教えてくれている。
「B52が離陸するグアム島も、原子力潜水艦が出航する日本本土と沖縄も、われわれの打撃圏にあることを忘れてはならない」
朝鮮人民軍最高司令部報道官は今月21日、こう米国に警告した。この暴言を逆手にとり、グアムも日本本土も沖縄も守るための能力を高めていくことが不可欠といえる。
その最たるものとして、北朝鮮のミサイル発射施設を攻撃できる「敵基地攻撃能力」があげられる。それを保有することにより、言葉は悪いが、「米軍を日本防護に引きずり込む」(防衛省幹部)ことの実効性も高まるだろう。(半沢尚久)
首相がつぶやいた不穏な一言「中曽根君、やはり日本も、核を持たなくては駄目だね」
以上の内容からしますと、アメリカは北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対し、自国防衛を真剣に考えていますが、日本を守る余裕も、資金も、気概もないのが実態です。
例え、ミサイル防衛を充実したところで、ミサイルを防げる保障は、ほぼありません。
残念ながら、ミサイルに対抗できるのは、ミサイルしかありません。核ミサイルに対抗できるのは核ミサイルか、それ以上の新兵器しかありません。
暴力、侵略国家に対し、平和憲法では国民の命と国家を守ることは不可能です。 光の「カナタニ」行くぞ
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