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霊界の生まれ変わりセンターと人生のきらめきを描いた映画 「ソウルフル・ワールド」(高間智生氏寄稿) 2024.04.18

2024年04月19日 05時42分57秒 | 日記

霊界の生まれ変わりセンターと人生のきらめきを描いた映画 「ソウルフル・ワールド」(高間智生氏寄稿)

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全国公開中

 

 

《本記事のポイント》

  • 出生前に魂は霊界の「生まれ変わりのセンター」でレクチャーを受けてくる。
  • 執着の虜となって"心を失った状態"になりがちな現代人への警鐘
  • この世と霊界を貫いて万象万物を生かしめている「原因と結果の法則」としての創造神

 

 

ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下して命を落としてしまう。地上に未練が残る彼が迷い込んだのは、魂(ソウル)たちが地上に生まれる前に「どんな自分になるか」を決める世界だった。

 

そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、"人間に生まれたくない"と何百年もソウルの世界に留まっている"22番"と呼ばれるソウル。夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは22番に協力を求めるが……奇跡の大冒険を繰り広げる二人が、最後に見つけた「人生のきらめき」とは。

 

2021年のアカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した、ピート・ドクター監督作品。コロナウイルス感染症の影響により劇場未公開だったが、同監督の『インサイド・ヘッド2』が8月1日に全国公開されるのを記念して、全国で劇場公開されている。

 

ドクター監督は、亡き妻との思い出が詰まった家を風船で浮かせて大冒険に出る老人を描いた『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)、子どもの心の成長を擬人化して描いた『インサイド・ヘッド』(2015)、そして本作と3作品でアカデミー賞長編アニメ賞を受賞。荒廃した地球でゴミ処理を続けるロボットの映画『ウォーリー』(2008)でも原案を担当している。ハリウッド・アニメの頂点を極めた同監督が「23年もの歳月をかけた」という"入魂(ソウルフル)"の一本だ。

 

 

出生前に魂は霊界で、「生まれ変わりのセンター」でレクチャーを受けてくる

霊界に存在する「生まれ変わりのセンター」について説かれた文献は、大川隆法・幸福の科学総裁の著作を除くと世界的にも皆無に近く、本作はこの"知られざる場所"に焦点を当てた貴重な作品だと言える。

 

なかでも、ここで人生の使命や課題を設定し、霊界に帰還してきた先輩から個別にレクチャーを受けるなど、生まれ変わってくる前の魂の教育についての設定が、霊的真相にかなり近いのは興味深い。

 

大川総裁が子供向けに執筆した著作『光の子』では、この生まれ変わりセンターについて、こう説かれている。

 

この世に人が生まれ変わってくるためには、あの世でも、お役所のようなところで、ちゃんと登録して、お父さんお母さんになる人を選び、順番を待たなくてはいけないんだ。実際、あの世では、親子の約束をして、生まれ変わりセンターのようなところで、まゆにくるまれたような状態になって、天上界から、お母さんのお腹の中に降りてくるんだ」

「だから、『頼んでもいないのに、親が勝手に産んだ。』と言うのはまちがいなんだ。みんなちゃんと、『親子になってね。』と、お願いしているんだ

 

「魂」としての人間は、あの世でも、一人一人が実に大切に扱われているということは、とても大切な宗教的真理である。

 

ただし本映画では、霊的な真理としての転生輪廻についてまでは、言及されてはいない。また、人間の"魂の傾向性"が幾転生もの地上人生の積み重ねによって形作られたものであることにも理解が届いているとはいいかねる。そもそもキリスト教自体に転生輪廻という真実が欠けているので、仕方のないことではあるのだが。

 

 

執着の虜となって"心を失った状態"になりがちな、現代人への警鐘

本作のとても面白い点は、地上で生活するなかで、ある対象に熱中しすぎることで、"執着の虜"になり、魂としての健全さを失ってしまった状態が描かれている点だ。

 

映画の中では、投資銀行のトレーダーと思われる人物が仕事に熱中するあまり、周囲への関心を失い、魂が真っ黒な炭のようなほこりで覆われてしまい、薄暗い砂漠のような荒野をさまよっている姿が描かれている。

 

仏教的には、「執着の恐ろしさ」とも言えるだろうが、物質万能・科学万能の現代社会で、人間の本質である心を見失ってしまうことが、霊的にどう見えるのかを的確に捉えているようでおもしろい。人間の心の諸相を巧みに描いてきたドクター監督の力量を感じさせるシーンだ。

 

 

この世と霊界を貫いて万象万物を生かしめている「原因と結果の法則」としての宇宙神

やりたいことを見つけられず、"人間に生まれたくない"と何百年もソウルの世界に留まっていたソウル"22番"は、ジャズピアニスト・ジョーの"魂"と逃走劇を繰り広げるなかで、思いがけず地上でジョーの肉体に宿ってしまう。そこで"22番"が、経験する"生きることの素晴らしさ"が本作のクライマックスだ。

 

「人はなぜ生きるのか」「苦しみや悲しみにいかなる意味があるのか」「人間が生まれ、死んでいくことを支えている神仏と呼ばれる大いなる存在とは何か」──。ドクター監督は本作において、木々がその葉を散らし、種子を実らせ、次の命を着実に準備していくシーンによって、人生の真実の一端を見事に描いているとも言える。

 

そこには、大宇宙を創造し、万象万物の生命を生かしめている創造神が、大宇宙を貫く"原因と結果の法則"そのものでもあるという真実も垣間見えている。ハリウッド・アニメの名匠として冴えを見せる同監督の今後が楽しみだ。

 

『ソウルフル・ワールド』

【公開日】
全国公開中
【スタッフ】
監督・脚本:ピート・ドクター
【配給等】
配給:ディズニー
【その他】
英題:SOULFULL WORLD | 2020年 | アメリカ | 100分

【関連書籍】

霊界散歩

 

『霊界散歩』

大川隆法著 幸福の科学出版

幸福の科学出版にて購入

Amazonにて購入

 

 

【関連記事】

2024年4月9日付本欄 ペルーのドキュメンタリー史上最大の観客動員数を記録した、現代ペルー政治の証言史 映画『革命する大地』(高間智生氏寄稿)

https://the-liberty.com/article/21356/

 

2024年3月3日付本欄 ストリート・チルドレンへと転落していく少女マリアの"喪失と自立"を鮮烈に描いた、中米ニカラグア映画『マリア 怒りの娘』【高間智生氏寄稿】

https://the-liberty.com/article/21279/

 

2024年2月4日付本欄 ソウルメイトに深く迫り、温かな感性で観る者を魅了する 映画『ソウルメイト』【高間智生氏寄稿】

https://the-liberty.com/article/21211/


トラス前英首相、トランプ氏の再選を支持 「強いアメリカが必要」「トランプ政権時、世界はもっと安全だった」と述べ、トランプ氏に追い風 2024.04.17

2024年04月18日 05時23分34秒 | 日記

トラス前英首相、トランプ氏の再選を支持 「強いアメリカが必要」「トランプ政権時、世界はもっと安全だった」と述べ、トランプ氏に追い風

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リズ・トラス前英首相(画像:jamesonwu1972 / Shutterstock.com)。

《ニュース》

英下院議員で前首相(保守党)のリズ・トラス氏は15日、英BBCニュースの番組に出演し、11月の米大統領選で共和党候補のトランプ氏が勝利することを支持すると述べました。

 

《詳細》

BBCニュース政治編集長のクリス・メイソン氏が「(16日発売の)著書の中でドナルド・トランプ氏をしきりに称賛していますね。今秋の米大統領選で勝ってもらいたいと思いますか」と尋ねると、トラス氏は「はい。なぜなら我々には強いアメリカが必要だと信じているからです。これまで以上に重要だと思います。私たちは非常に深刻な紛争の瀬戸際にいると思います。特に中国とイランに対して融和政策を取りすぎています」と答えました。

 

トランプ氏が2期目になったらウクライナはどうなるのかと問われると、「私はすでにウクライナの未来を懸念しています。十分な支援を得られていないと思います」と答えた。メイソン編集長が「それはトランプ支持者のせいですよね」と問うと、「部分的にはそうです。ですがエスカレーションへの恐れから、西側諸国が前もって十分で適切な武器を与えていないのもあります」と答えています。

 

「あなたの発言からは、トランプ氏を称賛している一方で、ウクライナに関しては、立場は異なると言えるのでは」という指摘には、「トランプ氏の発言は反トランプ派のメディアによってフィルタリングされていることが多いと思います。私も彼のこれまでの発言すべてに同意しているとは言いませんが、北大西洋条約機構(NATO)にコミットしていると明言していますし、自分はウクライナ支援に向けた武器供給の仕掛け人だと自ら明言しています。トランプ氏が米大統領だった時、世界はもっと安全だったという意見に、私は同意しています」と述べました。

 

保守党党首選で減税と規制緩和を訴え、勝利したトラス氏は、2022年9月に首相に就任しました。就任時に大型減税の方針を掲げましたが、市場が財源不足を懸念し、ポンドや英国債が下落。それに伴って支持率も急落し、イギリス史上最短の50日で辞任しています。

 

トラス氏は2月下旬、米メリーランド州で開かれた、トランプ支持派の政治イベント「保守政治活動会議(CPAC)」にも登壇しましたが、大統領選でトランプ氏の支持を明言するのは初めてです。


中独首脳会談が北京で行われる ドイツは「脱中国」を掲げるも、対中依存度を年々高めている 2024.04.17

2024年04月18日 05時21分57秒 | 日記

中独首脳会談が北京で行われる ドイツは「脱中国」を掲げるも、対中依存度を年々高めている

<picture>中独首脳会談が北京で行われる ドイツは「脱中国」を掲げるも、対中依存度を年々高めている</picture>

 
画像:Alexandros Michailidis / Shutterstock.com

《ニュース》

中国を訪問していたショルツ独首相は16日、習近平・中国国家主席と会談しました。

 

《詳細》

ショルツ首相は14日から、2022年11月以来2回目となる中国を訪問。ドイツ企業の幹部を引き連れ、中国にあるドイツの大企業の生産拠点を視察し、15日には上海・北京を訪れ、16日に習氏と会談しました。

 

習氏は会談冒頭で、中国とドイツは世界第2位、第3位の経済大国だとしたうえで、「長期的かつ戦略的な観点から2国間関係を発展させるべきだ」と強調しました。ショルツ首相は、「ドイツは、欧州連合(EU)が中国との関係を良好に発展させることを促進するため積極的な役割を発揮したい」と表明しました。

 

またウクライナ戦争について、習氏は「中国は当事国でも参加者でもない」と繰り返し述べました。一方、ショルツ氏はロシアに戦争を止めさせるため、「ロシアに影響力を行使するよう習氏に求めた」とのことです。

 

今回の会談をめぐっては、中独が経済関係をさらに強化したい思惑があると見られており、専門家からは、「(中国は)経済面の利益を強調すれば、ドイツとの関係はうまくいくという自信がある」「(ドイツは)外見的には中国との経済関係を拡大しようという動きにしか見えない」などの指摘が相次いでいます(4月17日付読売新聞)。


英医療機関の報告書、18歳未満への性別違和に対する治療は「安全である証拠がない」と指摘 人生を狂わせ、霊的な問題を覆い隠す医療に揺り戻しが 2024.04.16

2024年04月17日 05時34分49秒 | 日記

英医療機関の報告書、18歳未満への性別違和に対する治療は「安全である証拠がない」と指摘 人生を狂わせ、霊的な問題を覆い隠す医療に揺り戻しが

<picture>英医療機関の報告書、18歳未満への性別違和に対する治療は「安全である証拠がない」と指摘 人生を狂わせ、霊的な問題を覆い隠す医療に揺り戻しが</picture>

 
画像: Marbury / Shutterstock.com

《ニュース》

イギリスの国民保健サービス(NHS)はこのほど、性別違和を訴える18歳未満へのホルモン投与などのジェンダー関連治療について、不十分な研究と非常に乏しい科学的根拠によって行われているなどと指摘する報告書を発表しました。

 

《詳細》

10日に発表されたこの報告書は、小児科医のキャス・ヒラリー医師がイングランドのNHSからの委託により調査した結果を取りまとめたものです。

 

NHSは、子供や若者へのジェンダー治療を行う機関として、約30年前から「性自認・発達サービス(GIDS)」を運営してきました。しかし2020年以降、GIDSで治療を受けたことを後悔している患者から「もっと慎重な診断が必要だった」などと訴訟を起こされています。GIDSはNHSから独立した機関に「不適格」とされ、2024年4月に閉鎖されました。

 

キャス医師は、NHSが提供するジェンダー関連治療について「ガイダンスも科学的証拠も訓練もない」状態にあると指摘。性別違和の問題を訴えて訪れた未成年の患者が、うつや不安神経症など別の問題を抱えていた場合に、適切な治療が提供されないことを問題として挙げています。

 

現在、イングランドのNHSは、性別違和を訴える患者に対して16歳からホルモン治療の処方が可能となっています。しかしこの報告書では、10代へのホルモン治療が第二次性徴を抑える「思春期ブロッカー」として使われても、安全であると裏付けるだけの「しっかりした証拠がない」と問題視。この処方は臨床試験として始まったものの、試験の結果が出る前に多くの若者に使われたという経緯を指摘しました

 

また、そもそも医師の側が、性別違和を訴える子供や若者が、「トランスジェンダー」としてのアイデンティティを永続的に持ち続けるのかどうかについては、確実に判断できないなどと指摘。「人生を変える可能性のある治療を、成人期にどうなるのか分からないまま若者に行うのは異例のこと」であり、より慎重に対応すべきとしています。


新・過去世物語 アナザーストーリー 平安時代を代表する宗教家、空海と最澄の違い 「仏性があれば、みな仏様になれる」のか? 2024.04.16

2024年04月17日 05時33分44秒 | 日記

新・過去世物語 アナザーストーリー 平安時代を代表する宗教家、空海と最澄の違い 「仏性があれば、みな仏様になれる」のか?

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イラスト:菊池としを

ユングの過去世である弘法大師・空海(774~835年)を語る時に、触れなければいけないのは、最澄(767 ~822年)だろう(ユングの過去世 心の奥に広がる「光」を求めて - 新 過去世物語 人は生まれ変わる)。

 

今回は、平安時代を代表する宗教家、空海と最澄について見ていきたい。

 

新・過去世物語 アナザーストーリー 空海の転生「ユング」は、神秘体験でガガーリンよりも先に「地球は青かった」ことを知った

 

新・過去世物語 アナザーストーリー 真言密教の法灯を受け継いだ仏教僧・空海の歩み 中国の僧・恵果和尚は空海が訪れることを知っていた

 

 

修行論のない教え。毒水の源泉は「悉皆成仏」

空海は主著『十住心論』で、まず、堕地獄の道と成仏の道の違いを説く。そして、その後に、人間の心境には十の段階があり、そのそれぞれの段階に応じた教え・修行論を説いている。

 

衆生には仏性(ぶっしょう。仏と同じ性質)が宿っているので、修行をすれば悟る可能性はあるが、誰もが釈尊の境地に到達できるわけではない。空海は「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」を説きながらも、人が得られる悟りは修行相応のものだという「縁起の理法」を見落としてはいなかった。

 

こうした教えには、当時の時代背景が影響しているだろう。

 

同時代に活躍した最澄(さいちょう)は、人間には仏性があるから、みな仏様になれるという「悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)」を説いたが、これに対し、南都仏教の碩学、大学者の徳一(とくいつ)が激しく批判した。

 

当時、仏教界は、「人間には、声聞(しょうもん)、縁覚(えんがく)、菩薩(ぼさつ)という三種類の性質を持った人間がいて、それぞれの修行の仕方が違う」という「三乗思想」を奉じる教派と、「それは方便であり、本当は、すべての人はみな仏になれる」という「一乗思想」を奉じる教派が激しい論争を繰り広げていた。

 

徳一は「三乗思想」の立場から、「一乗思想」の最澄を批判したが、それは的を射た指摘であった。

 

大川隆法・幸福の科学総裁は、この論争の文脈で、次のように指摘する。

 

仏性はあっても、五割以上は地獄に堕ちているわけですから、それを救うのが宗教の使命です。もし、『仏性があるから、みな成仏できるのだ』と言ってしまったときには、宗教の使命はそこでなくなって、放棄したことになります

 

ここから修行論がなくなっていく流れが出てきて、現代の新宗教のなかでも、御利益宗教には、このように成仏を甘く解釈する思想がそうとう流れています。この毒水の源泉は『悉皆成仏』のところにあるのです」(『悟りの挑戦(下巻)』)

 

 

空海の「即身成仏」と、最澄の「天台本覚思想」との違い

こうした流れの中で、徳一は真言密教をも批判。「真言密教には、『行』と『慈悲』が欠けているという、彼の立場からの批判をしつつも、同時に即身成仏は実は不可能なのではないかとの手厳しい批判」を重ねた(『黄金の法』)。

 

そのため、空海は、自分の立場を丁寧に説明する必要があった。そこで、仏性の可能性を最大限に訴えながらも、縁起の理法に則った悟りの段階論を説いていく。最澄とは違い、空海は、差別観と平等観を統合した霊的な世界観を明かしていった。

 

即身成仏論といっても、単純な天台本覚思想との違いは、空海の主著『秘密曼荼羅十住心論』において、『十住心』といって、人間の心の段階が十段階あり、そのそれぞれに対応する教えの段階があることを明らかにした点からも明らか」(前掲書)

 

空海は、既存の宗派も仏の悟りの境涯の一端を示す尊い教えと見ており、南都仏教と協調しながら教えを弘めることができた。奈良仏教界の頂点とも言える東大寺で別当(長官)を務めていたのは、その好例だろう。

 

 

最澄の天台本覚思想は、日本神道と親和性が高い

一方、最澄が唱えた、「誰もが仏になれる」という「悉皆成仏思想」や「天台本覚思想」について、大川総裁はこう指摘する。


新・過去世物語 アナザーストーリー 空海の転生「ユング」は、神秘体験でガガーリンよりも先に「地球は青かった」ことを知った 2024.04.15

2024年04月16日 05時32分05秒 | 日記

新・過去世物語 アナザーストーリー 空海の転生「ユング」は、神秘体験でガガーリンよりも先に「地球は青かった」ことを知った

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カール・グスタフ・ユング (1875~1961年)。イラスト:菊池としを

平安時代初期に活躍した弘法大師・空海(774~835年)の魂は、その後、19世紀後半のスイスに生まれ、精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユング(1875~1961年)として活躍した(「ユングの過去世 心の奥に広がる「光」を求めて - 新 過去世物語 人は生まれ変わる」)。

 

中国の僧・恵果和尚から法灯を譲られた空海だが、この二人の不思議な縁については、「新・過去世物語 アナザーストーリー 真言密教の法灯を受け継いだ仏教僧・空海の歩み 中国の僧・恵果和尚は空海が訪れることを知っていた」で紹介した。

 

今回は、ユングと空海の神秘的な体験について見ていきたい。

 

 

ユングの「宇宙即我」の神秘体験は、立花隆氏さえも否定できなかった

若き日のユングは心の中を見つめ、秀才として成長する自分と、広大無辺な夢想の世界に生きる「もう一人の自分」がいることに気づいていた。

 

その"両者"の折り合いをつけられずに悩んでいたユングは、精神科医となり、夢や「虫の知らせ」などの不可知の現象を手がかりにして、心の奥にある広大無辺な「潜在意識」の解明に挑んでいくことになる。

 

興味深いのは、その果てに、ユングは晩年、空海の「宇宙即我」(大川隆法『黄金の法』幸福の科学出版刊 参照)の神秘体験と似た経験をしていることだ。

 

ユングは1944年に心筋梗塞を患った後に、足を骨折した時、「宇宙の高み」から「青い光の輝くなかに地球の浮かんでいる」姿を見たと語っている(『ユング自伝2』みすず書房 ※以下、ユングの引用は同じ出典)。

 

1961年、人類初の有人宇宙旅行に成功したソ連の軍人・ガガーリンは「地球は青かった」と語っているが、ユングがその体験をしたのは1944年。自伝を執筆している時代は1950年代である。つまりこの頃、人類はまだ宇宙から地球を映した画像を見ていない。当時の人は地球が青いことを知らなかったのだ。

 

臨死体験を"脳内現象"と解釈し、「心は脳にある」と主張するジャーナリスト・立花隆氏でさえも、この神秘体験を描いたユングの記述の真実性を否定することはできなかった。

 

「それを読んで私は驚いた。それが客観的な宇宙から見た地球像とよく合っていたからである」「しかもユングは、ガガーリンが見た位置(181~327キロメートル)よりはるかに高いところから見た地球の姿を正しく描写している」(立花隆著『臨死体験 上』文春文庫)

 

 

「どうして生れてきたのか、そして生命はどこへ流れ去って行くのか会得できるであろう」

その後、ユングは、自分の体験を現実的に検証したようだ。自伝では、どれぐらいの高度から見たのかを推測している。


金の上昇は経済にとって危険な兆候 バイデン氏の人気回復に水面下で手を貸すFRB 2024.04.14

2024年04月15日 05時23分58秒 | 日記

金の上昇は経済にとって危険な兆候 バイデン氏の人気回復に水面下で手を貸すFRB

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《本記事のポイント》

  • バイデンフレーションで国民は生活難に
  • 利上げではなく増税と歳出増で対応すればスタグフレーションに
  • インフレの究極のリスクヘッジとして「金」が上昇中

 

 

米労働省が10日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比3.5%となり、2カ月連続で伸びが拡大し、市場予想の3.4%を上回った。

 

市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切る時期が遅れるという見方が広がり、ダウ平均株価が下げに転じた。

 

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、"Fed Rate Cuts Are Now a Matter of If, Not Just When"(FRBの利下げはもはや「いつ」ではなく「もし」の問題)と題する記事を掲載。

 

多くのウォール街関係者は、FRBが6月に引き下げを行うか、あるいは今年中に3回の利下げを行うと予想していたとしつつ、「インフレ率がFRBの目標とする2%に戻りつつあるという確信が薄れたことは間違いない」と報じている。

 

パウエルFRB議長は3月、FRB当局者が年央までに利下げに必要な確信を得ることができるまで「そう遠くない」と議員に語ってきたため、このところの株価を押し上げる要因となり、バイデン政権を利する形になってきたが、インフレ率の予想以上の高止まりが続き、バイデン政権は「冷や水」を浴びせられた格好となっている。

 

 

バイデンフレーションで国民は生活難に

10日の労働省の発表を受けてバイデン大統領は、「我々はインフレ率を劇的に低下させてきた」とコメントしたが、事実とは全く異なる。

 

そもそも3月の食料品等の変動の激しい商品を除いたコアインフレは3.5%ではなく、年率で4.6%上昇しているという試算がある(下図)。

 

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Committee to Unleash Prosperity Hotlineより

 

アメリカでは食料品等の価格が高騰し、生活費の高さから、米国民は引退しようとしてもできないくらい生活難に陥っている。

 

トランプ政権がバイデン政権に政権交代した2021年1月時点で、インフレ率は1.5%。

 

それが下図で示されている通り、バイデン政権下で食料品やエネルギー価格も含めたインフレ率の平均値は18%と上昇した。6兆ドルの財政支出を行ったバイデノミクスは、「バイデンフレーション」をもたらした。

 

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結果、痛手を被ったのは国民だ。

 

ムーディーズ・アナリティックスのマーク・ザンディ氏は、バイデン政権が始まる3年前と比べ、アメリカ人は一カ月に1069ドル(約15万円)も余分に費用がかかっていると分析する。


欧州人権裁判所が「スイス政府の気候変動対策の不備で高齢者が熱波で外を歩けなくなった」ことを人権侵害と認める 欧州はかなりおかしくなってきた 2024.04.13

2024年04月14日 05時26分31秒 | 日記

欧州人権裁判所が「スイス政府の気候変動対策の不備で高齢者が熱波で外を歩けなくなった」ことを人権侵害と認める 欧州はかなりおかしくなってきた

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画像:Yuri Turkov / Shutterstock.com

《ニュース》

欧州人権裁判所(ECHR)はこのほど、スイス政府の気候変動対策が不十分だとして市民団体が国を訴えた裁判で、「人権侵害に当たる」との判決を下しました。

 

《詳細》

訴訟を起こしたのは、64歳以上の女性からなるスイスの市民団体「Klima Seniorinnen(気候保護のためのシニア女性の会)」です。

 

2000人以上の女性が参加する同団体は2016年、スイス政府の推進する気候変動政策は目標や対策が不適切だと批判。高齢者や女性は気候変動による熱波の影響を特に受けやすく、「家から出られず、健康被害を受けた」として2020年、ECHRに提訴しました。

 

そしてECHRは9日、スイス政府が「気候変動に関して欧州人権条約上の義務を怠り、同条約8条の「私生活および家族生活の尊重を受ける権利」に違反するとして、人権侵害に当たると結論付けました。ECHRが気候変動訴訟で判決を下したのは、これが初めてだということです。

 

同団体のローズマリー・ウィルダー=ウォルティ共同代表は、「この判決は私たちだけの勝利ではありません」「私たちの勝利はすべての世代にとっての勝利です」と述べています。また、裁判所に駆けつけ共に勝訴を喜んだ環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏は、「これは気候変動にまつわる訴訟の始まりに過ぎない」と語りました。

 

なお、今回の判決には法的拘束力があるため、スイス政府は対策強化が義務付けられることになります。また、他の国際裁判所で審理されている同様の訴訟にも影響が及ぶ可能性があるということです。


習近平主席の「中台統一」の夢のゆくえ【澁谷司──中国包囲網の現在地】 2024.04.13

2024年04月14日 05時25分27秒 | 日記

習近平主席の「中台統一」の夢のゆくえ【澁谷司──中国包囲網の現在地】

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アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

 

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

アメリカは、「中国とロシアがますます緊密な関係を築くにつれて西側の結束に挑戦し、最終的に世界のパワーバランスを変えようとするのではないか」と危惧している(*1)。

 

米インド太平洋軍司令官アキリーノ提督は3月21日、公聴会で下院軍事委員会のメンバーに対し次のように語った。

 

「北京とモスクワの関係の進展は、現在の環境下、私の40年間の勤務の中で"最も危険な状況"となっている。(中略)ウクライナ戦争で使用された武器をロシアに供給しようとしている北朝鮮やイランとの協力拡大の兆候は、世界的な懸念だ」

 

そこでアキリーノは、中国、ロシア、北朝鮮、イランの関係を、初期段階にある"悪の枢軸"と表現している。さらに中国の軍事力が「より攻撃的に、より大胆に」なり、北京の関心がいつも台湾に向けられていると指摘した。

(*1) 2024年3月20日付『中国瞭望』

 

 

中国に台湾を攻める能力が本当にあるのか?

さて、アメリカの将軍が2027年までに中国共産党が台湾を武力攻撃する能力を持つと予測したため、中台戦争についての議論が高まっている(*2)。

(*2) 2024年3月31日付『中国瞭望』

2022年度の日本のCO2「前年度比2.5%減」も、実態は鉄鋼業の生産量減 先進国が産業活動を抑える中、石炭火力の建設激増で一人逃げ切りを図る中国 2024.04.12

2024年04月13日 05時05分41秒 | 日記

2022年度の日本のCO2「前年度比2.5%減」も、実態は鉄鋼業の生産量減 先進国が産業活動を抑える中、石炭火力の建設激増で一人逃げ切りを図る中国

<picture>2022年度の日本のCO2「前年度比2.5%減」も、実態は鉄鋼業の生産量減 先進国が産業活動を抑える中、石炭火力の建設激増で一人逃げ切りを図る中国</picture>

 

《ニュース》

2022年度の日本の温室効果ガスの排出量が、前年比2.5%減で過去最低となったことを12日、環境省が発表しました。

 

《詳細》

2022年度の温室効果ガス排出量は、11億3500万トンとなり、排出量の算定を始めた1990年以降、最低となりました。政府は日本国内の温室効果ガスの排出量について、2030年度に2013年度比で46%削減する目標を掲げています。2022年度の時点で22.9%の削減となっており、伊藤信太郎環境相は12日の記者会見で「順調な減少傾向」としています。

 

12日付共同通信電子版は、担当者の話として「このまま順調に減れば目標に届く」とのコメントを伝えました。このニュースについて、工場や家庭での「節電や省エネの効果」を見出しに取った報道も散見され、「脱炭素」の取り組みが功を奏しているようにも見えます。

 

部門別で排出量の変化を見ると、工場などの産業部門で5.3%減、商業やサービス部門で4.2%減となりました。運輸部門は3.9%増加しており、新型コロナウィルスからの社会経済活動が回復したため、旅客輸送が増えたことが影響しているとしています。

 

しかし、環境省が減少の要因として「大量の化石燃料が必要な発電や鉄鋼業で生産量が減ったため」との分析を発表していることには注意が必要です。


日米首脳会談、指揮統制の連携強化で合意 バイデン氏が日本防衛のために引き金を引くと期待できない 2024.04.11

2024年04月12日 05時30分26秒 | 日記

日米首脳会談、指揮統制の連携強化で合意 バイデン氏が日本防衛のために引き金を引くと期待できない

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画像は米ホワイトハウスのXより。

《ニュース》

訪米中の岸田首相は10日午前(現地時間)にアメリカのバイデン大統領と会談し、日米関係を「グローバル・パートナーシップ」と位置づけた上で、自衛隊と米軍による「指揮統制」の連携を強化する方針で合意しました。

 

《詳細》

岸田首相は会談後の共同記者会見で、「今こそ日米がグローバルパートナーとして真価を発揮すべきだ。日本は常に米国とともにある」と、バイデン氏に伝えたことを明らかにしました。バイデン氏は、「指揮・統制を現代化し、切れ目なく効果的に協力するため相互運用性も向上させる」と語りました。

 

現在は自衛隊の統合幕僚長が、軍事戦略面で米軍制服組トップの統合参謀本部議長と、作戦面で米インド太平洋軍司令官の調整窓口となる「一人二役」の形です。そうした中、日本は2024年度末までに、陸・海・空の各自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を常設して、同司令部の司令官が、東アジアなどを担当するインド太平洋軍司令官(ハワイ)のカウンターパート(対応相手)になる方針に変更します。これにより、共同作戦がとりやすくなります。

 

また、アメリカにとって日本は、アジアで米軍の作戦を展開するための「場所」に過ぎませんでした。在日米軍は日米共同演習の計画・立案や米兵の福利厚生、日本政府との連絡・調整などにとどまり、作戦指揮権を持っていません。この状況では対中抑止に対応できないと問題視され、在日米軍の機能を強化すべきとの声が上がっており、在日米軍の態勢も変更される見通しです。

 

統合作戦司令部の創設と在日米軍の機能強化により、中国や北朝鮮への抑止力を向上させるのが狙いです。


国の安全保障に関わるセキュリティクリアランス法案が衆院で可決 一歩前進もアメリカで採用されている「ハニートラップ対策」がないなど課題は山積み 2024.04.10

2024年04月11日 05時28分25秒 | 日記

国の安全保障に関わるセキュリティクリアランス法案が衆院で可決 一歩前進もアメリカで採用されている「ハニートラップ対策」がないなど課題は山積み

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《ニュース》

安全保障上の重要情報へのアクセスを国が認定した人に限定する「セキュリティクリアランス」制度の創設に向けた法案が9日、衆議院本会議で賛成多数で可決されました。

 

《詳細》

「セキュリティクリアランス」は「適正評価」と訳され、「対象者に対して日本の機密情報を扱う資格を与えていいかを政府が調査し、それを通過した人のみが機密情報にアクセスすることができるようになる」というもので、世界各国で導入されています。

 

セキュリティクリアランス制度自体は、2014年12月施行の「特定秘密保護法」によって法制化され、「防衛」「外交」「テロ活動」「スパイ活動」の4分野に限って導入されていました。この制度は、特定秘密を扱う公務員とそれに関連するごく一部の民間人のみが対象となっています。

 

しかし近年、「経済安全保障」の観点から、国が保護すべき情報の範囲をAIや半導体、サイバー分野などの先端技術に広げる必要性が生じています。一方で、そうした情報は民間の企業や研究所でも扱われますが、民間人がセキュリティクリアランスを有していないために、他国との情報共有に制限がかかり、結果的に国際競争力が低下する懸念もありました。そこで、本制度の対象を民間人にまで広げる動きにつながったという背景があります。

 

そしてこのほど、「重要経済安保情報の保護及び活用に関する法律」の採決が衆議院本会議で行われ、自民・公明両党と立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決されました。

 

本制度をめぐっては、政府が行う適正評価調査が個人のプライベートに踏み入ることになるため、「プライバシーの侵害だ」などと批判の声が上がっています。しかし、アメリカでは適正評価の質問項目が100ページを超えるとも言われているように、安全保障の根幹をなす本制度は、世界標準となっています。


バイデン陣営が最高裁判決を事実上無視して学生ローン返済減免計画を発表 票買収のためのバラマキであり、納税者に新たな負担 2024.04.10

2024年04月11日 05時27分16秒 | 日記

バイデン陣営が最高裁判決を事実上無視して学生ローン返済減免計画を発表 票買収のためのバラマキであり、納税者に新たな負担

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《ニュース》

バイデン大統領は8日、大統領選での激戦州の1つであるウィスコンシン州を訪れ、連邦政府が提供した学生ローンの借り手を対象としたローン返済減免計画を発表しました。

 

《詳細》

この計画は、収入に関係なく、学生ローンの利息増加に返済が追いつかず、借金の残高が増えてしまった借り手を対象に、一人あたり最高2万ドル(約303万円)の利払いを免除するというのが柱です。その対象は2300万人に上ると見られています。

 

また、返済期間が20年を超えた人などを対象に、ローンを全額免除することなども盛り込まれています。全額免除対象となるのは、400万人以上に上ると見られています。

 

バイデン政権は2022年8月、連邦政府が提供する学生ローンの借り手、最大4300人を対象とするローン返済減免計画を実行しようとしました。しかし、共和党州や学生ローンの借り手などがその差し止めを求めて訴訟を起こしました。

 

連邦最高裁判所は2023年7月、議会の承認を得ていない大規模な減免は「法律が定める政権の権限を逸脱している」として差し止め命令を出しました。以降、バイデン政権は代替案を模索していました。

 

バイデン政権は、「今後数カ月以内にこれらの計画に関する規則案を発表する予定だ」とする声明を発表。これらの計画が提案通り最終決定されれば、政権は今秋、計画を開始するとしています。


ペルーのドキュメンタリー史上最大の観客動員数を記録した、現代ペルー政治の証言史 映画『革命する大地』(高間智生氏寄稿) 2024.04.09

2024年04月10日 05時53分56秒 | 日記

ペルーのドキュメンタリー史上最大の観客動員数を記録した、現代ペルー政治の証言史 映画『革命する大地』(高間智生氏寄稿)

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クーデター中、政府宮殿の門に鍵をかけるペルー軍兵士。

 

4月27日(土)より、新宿K's cinema ほか全国順次ロードショー

 

 

《本記事のポイント》

  • 植民地時代から現代まで続いた、ペルー社会の封建的社会体制
  • ペルー軍と将軍による"革命的"社会改革とその顛末
  • 貧困と差別を問題視する人々への処方箋とは

 

 

本作は日系のフジモリ大統領で知られるペルーの現代政治史を描いたドキュメンタリー映画。2019年に公開され、同国内で9万人以上を動員し、ドキュメンタリー史上最大のヒット作となった。1968年に軍事クーデターを起こし、封建的な社会体制を改革すべく自ら「革命」を掲げた将軍たちの社会改革の経緯から、苦難が続く現代までの道のりが描かれている。

 

監督のゴンサロ・ベナべンテ・セコ氏は1982年、ペルー・リマ生まれの映画・演劇・テレビの監督・脚本家。映画製作会社AUTOCINEMAのディレクター兼ゼネラルマネージャーである。監督・脚本家として多くのテレビ番組制作にも関わる。戯曲『El rastro...』はペルー文化省から全国ニュー・ドラマツルギー賞(2014)を与えられ、2015年に出版された。

 

 

植民地時代から続く、ペルー社会の封建体制

本作の前半部では、スペイン人による征服と先住民支配の歴史を遡る。たった40の白人家族に支配されているともいわれていた、圧倒的に不平等なペルーの封建的社会構造が丹念に描かれている。

 

少数の白人支配層と圧倒的多数のインディオ、黒人、メスティソ(混血)からなる階層構造や土地所有制(ラティフンディオ)、強制奉仕労働(オセルビドゥン)など、数世紀にわたる植民地時代に形成された社会構造が、ほんの60年前まで続いていたことには驚かされる。当時、インディオたちは大農園所有者たちの"所有物"と見なされ、給与は支払われず、文盲の人々に投票権を禁じる法律が70年代まで存在したという。

 

こうした社会への不満から、60年代から共産主義勢力の浸透が著しく、中南米ではキューバを始め、共産主義勢力による暴力革命が吹き荒れた。その影響を受けてペルーでも革命運動が組織され、国民解放軍(ELN)、革命左翼運動(MIR)がゲリラ活動を活発化。アメリカはこうしたラテンアメリカの共産化を食い止めるべく、ケネディ大統領が「進歩のための同盟」を掲げて支援に乗り出した。本作ではこうした国際的な動きも丁寧に描かれている。

 

 

ペルー軍と将軍による"革命的"社会改革とその顛末

本作の山場は、1968年にフアン・ベラスコ・アルバラード将軍(1910~1977)クーデターを起こして実権を握った事件と、その翌年にベラスコ軍政が実行した農地改革の実効性を巡る経緯である。

 

ベラスコ軍政は国会を解散し、マスメディアを抑圧。"革命政府"を名乗った軍政は、米国資本の石油会社接収、農地改革による大土地所有の解体、重要産業の国有化、ケチュア語(先住民族の言語の一つ)の公用語化等、社会を一変させる措置を次々にとった。

 

特に本作が焦点を当てるのは、革命の翌年導入された農地改革法である。18世紀のインディオ叛乱指導者トゥパク・アマル二世の言葉だとされる「農民よ、もはや地主たちが諸君らの貧しさを食い物にすることはない」という演説とともに、農民先住民はこの日から解放された自由市民になると宣言された。このベラスコ演説を始め、本作には当時の映像がふんだんに使われていて、この社会実験が追体験できる。

 

ラテンアメリカ政治社会史研究者の中沢知史氏は同映画パンフレットのなかで、「改革は全てうまくいったわけではなかった」と指摘している。

 

「特異な『ペルー革命』は、植民地時代から延々と続いた大土地所有制を解体して農民に土地を分配し、協同組合を組織して農業近代化を目指した」。しかし、「軍政が実際に分配した土地は当初の計画よりも少なく、恩恵にあずかれなかった農民先住民も多かった。期待したほど農業生産性は向上しなかった。革命前に政治を牛耳ってきた既成勢力の復権を阻止しようと、全国社会動員支援システム(SINAMOS)を創設し人々の政治参加を促したものの、官製の大衆組織という矛盾をどうしても解消できなかった。1970年代半ば頃からは経済情勢が悪化し、インフレによる生活苦から国民は街頭で抗議活動をはじめ、しばしば暴力沙汰に発展した」(同映画パンフレットの中沢氏寄稿文より)という。

 

このためもあって、80年代になるとセンデロ・ルミノソなどの共産主義武装テロ活動が台頭し、その反動として、「仕事、科学技術、勤勉」というスローガンを掲げた自由主義者フジモリ大統領が90年から政権の座に就いたのである。

 

 

貧困と差別を問題視する人々への処方箋とは

とはいえ現在もペルーでは、辞任や罷免による大統領の交代が相次ぎ、2016年から数えて6人目となるボルアルテ大統領が2022年に就任したが、依然として「混乱を極め出口の見えない袋小路」(前出パンフレットの中沢知史氏寄稿文より)が続いているという。

 

近代のさまざまな革命が失敗のうちに終わった理由について、政治学者のハンナ・アレントはマルクス主義の影響を挙げ、「種々の革命がフランス革命の影響下におかれ、特に社会問題の支配下に立たされることになった」(『革命について』より)ことを指摘している。

 

そして、成功した革命としてのアメリカの独立運動は、その革命が「自由の創設」を目的とし、自由の実際の内容とは「公的領域への加入」であって、「公民権の保障だけを目的としていたなら」、単なる解放で終わってしまったであろうことに注意を喚起している。

 

ペルーが経験してきたここ60年近い社会革命の経験は、「革命」が、マルクス主義という唯物論に根ざして、"権力の奪取"と"富の分配"を目的としている限り、常に不平不満を再生産するだけであり、決して自由で豊かな社会の実現にたどり着けないことを証明しているようにも見える。

 

かつてペルーでは、チチカカ湖周辺からマチュピチュのあたりにまで古代インカ文明が栄え、高度な精神文明が花開いていた。大川隆法・幸福の科学総裁の霊査において、古代インカの王リエント・アール・クラウドはこう当時を振り返る。

 

「今の人たちに比べれば、心の穢れはかなり少なかったと思うんですよ。現代文明のように、これほど唯物論に染まっているということはなかった」「『瞑想』とか『祈り』をやっているうちに、やっぱり、ある種のトランス状態のようなものを経験して、それぞれが神と感じるようなものというか、まあ、神ではなくて、本当は、それぞれの守護・指導霊でしょうけれどもね。これらあたりから、日ごろの自分の生き方についての反省の指針をもらうとか、ちょっと悔い改めることをさせました」 (『公開霊言 古代インカの王 リエント・アール・クラウドの本心』)。

 

同国に代表される"グローバルサウス"の国々、そして貧困と差別を問題視する先進国の人々にとって今必要なものとは、「社会問題の解決」に先立って、今一度、人間の本質である魂の平等性とその自由について、心静かに考えを巡らせることではないだろうか。

 

半世紀超が経過した現在も議論が続けられているペルー革命の功罪を描いた本作は、社会の改革と進歩とは何かについて、貴重な教訓を提供してくれる。

 

 

『革命する大地』

【公開日】
2024年4月27日(土)より、新宿K's cinema ほか全国順次ロードショー
【スタッフ】
監督:ゴンサロ・ベナべンテ・セコ
【配給等】
配給:ブエナワイカ
【その他】
原題:LA REVOLUCION Y LA TIERRA | 2019年 |ペルー |111分

 

 

【関連書籍】

公開霊言 古代インカの王 リエント・アール・クラウドの本心

 

『公開霊言 古代インカの王 リエント・アール・クラウドの本心』

大川隆法著 幸福の科学出版

幸福の科学出版にて購入

Amazonにて購入

 

 

【関連記事】

2024年3月3日付本欄 ストリート・チルドレンへと転落していく少女マリアの"喪失と自立"を鮮烈に描いた、中米ニカラグア映画『マリア 怒りの娘』【高間智生氏寄稿】

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年3日自由に学校を休める制度、山口県でも導入 先行導入の愛知県では「格差が広がる」「授業に追いつけない」など懸念続出 2024.04.09

2024年04月10日 05時52分54秒 | 日記

年3日自由に学校を休める制度、山口県でも導入 先行導入の愛知県では「格差が広がる」「授業に追いつけない」など懸念続出

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《ニュース》

山口県が、保護者の休暇に合わせて、年3日ほど平日に学校を休める制度「家族でやま学の日」を導入すると発表しました。

 

《詳細》

対象となるのは公立の小中学校、高校、特別支援学校で、事前に学校に申請すれば校外での自主学習活動と位置付け、欠席扱いになりません。連続して取得することも可能で、休んで受けられなかった授業は自習で補うとしています。

 

同時に県は保護者に積極的な休暇取得を呼びかけるとしており、今年から11月を「こどもや子育てにやさしい休み方改革月間」として企業や市町に協力を要請する方針です。村岡嗣政県知事は5日の会見で「育児の楽しさや幸せを感じる機会を増やすことが少子化対策につながる。子どものために休むことが当たり前になる社会を目指す」と述べています。

 

同様の制度は、23年に愛知県が子供の学習(ラーニング)と保護者の休暇(バケーション)を組み合わせた「ラーケーションの日」として導入し、同年9月以降、県内53市区町村で運用が始まりました。茨城県も今年4月より導入しており、市区町村単位では大分県別府市と沖縄県座間味村、栃木県日光市などが採用しています。