5月下旬と6月10日に写真を撮りに行ってきました。5月に行ったのは仙北市玉川。ここにはその季節にしか見られない光景があります。それは玉川の水量が雪解けのために増水して、鎧畑(よろいばた)ダム湖の水位が高くなります。そのためダム湖の上流の川辺の樹木が水没するのです。川の中に樹木のてっぺんが顔をのぞかせています。こんなふうです。
青い水面に若葉色の木が浮かんでいるように見えます。しかし木は水に浮かんでいるのではありません。川の中央に見える木は水底の地面から生えているのです。
さて、ここの川は瑠璃色をしています。なぜでしょうか。
玉川の上流には玉川温泉があります。玉川温泉は強酸性のお湯が噴出している。 玉川の酸性水には、鉄分とアルミニウムが含まれている。下流に行くに従って、鉄は重いので川底に沈殿する。そのため、川の石が茶色く変色している。一方、アルミニウムは、粒子が小さいので沈殿しない。波長の短い青い光がアルミニウムで散乱され青く見える。田沢湖の水が瑠璃のように青く見えるのも同じ理由である。空の色が青いは空気中の水蒸気や塵により太陽光が散乱されるのと同じ原理とのこと。
水の青色と樹木の若草色の不思議な組み合わせをカメラに収めてみました。
さて、もう一つの水に関する話題は、鳥海山の麓の「元滝伏流水」です。
ここには6月10日に行ってみました。
鳥海山に降った雨や雪が山に染み込み月日をかけて滲み出して滝となっています。湧水が滝となっているのです。そのため水温は年中を通じて一定となっています。それが影響してなのか、あたりの岩や樹木は苔が密生しています。きっとこの辺りの湿度は高いのでしょう。
30度を超える真夏はここはどんなにか涼しいだろうなどと思いながら、景色を写真に収めてきました。
きょうは、秋田県内の水に関する話題を二つ取り上げてみました。
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