1月22日は、西本願寺を僧侶の方の案内で書院と経蔵を巡った後、通称「椿寺」と言われる地蔵院を拝観しました。
奈良時代の高僧・行基の創建と伝わる由緒ある寺院です。
1本の木に色とりどりの花が咲き花びらが一片ずつ散ることから「五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)」と呼ばれる名木です。
北野大茶湯の縁により豊臣秀吉により寄進したものと伝わり、「椿寺」の愛称で親しまれてきした。
現在の椿は樹齢約200年の二代目で、毎年3月中旬から4月頃にかけて見頃を迎えます。
江戸時代に造立されたご本尊・五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀如来像は頭部の螺髪が伸びた大きな髪型が特徴です。
金戒光明寺の墓地にも石仏の五劫思惟阿弥陀如来像がおられます。
また、本堂隣りの観音堂には、慈覚大師円仁の作と伝わる一木造の十一面観世音菩薩立像が雨宝童子(うほうどうじ)、春日龍神(かすがりゅうじん)とともにお祀りされています。
地蔵堂に安置されている地蔵菩薩は,元のご本尊で行基作のものと伝えられています。
地蔵堂背後の板扉はもと北野天満宮にあった多宝塔の遺構とされています。
「京の冬の旅」期間中は観音堂に移され間近で見る事が出来ます。
境内には,忠臣蔵で有名な天野屋利兵衛のものといわれる墓があります。
洛陽三十三所観音霊場第30番札所でもある浄土宗のお寺です。
なお、お堂内の写真、五色八重散椿が咲いている写真はネットからお借りしました。