2018年旧作プレイ第5弾は、ensembleの「黙って私のムコになれ!」です(*'▽')
ensemble作品でプレイしていないのは2本だけなんで、新作が少ない今の時期に一気にやってしまおうと思いまして、古い順からプレイ開始しました。
まったく前情報なしでプレイするので誰から攻略するとか決めてませんでしたが、結局はいつも通りになりそうです(´ー`)w
黙って私のムコになれ! 概要
名門私立・星嵐学園に通う主人公・八坂直樹を巡って、許嫁の白川玲央奈と転校生の龍堂寺凛の間で争いが起こり、その騒動を収束させるため、学園生全員で直樹の嫁を決める“嫁投票”が行われるというお話。
黙って私のムコになれ! 用語解説
【許嫁】
婚約者の事。この作品では、主人公の八坂直樹と星嵐学園理事長の孫娘・白川玲央奈の関係を指す。この2人の事は学園中に知れ渡っており、よく直樹の方は冷やかされているため、嫌気が差している。
当の本人たちは会えば喧嘩ばかりしており、あまり良い仲とはいえない。しかし、嫌ってるわけではなく、素直になれないだけである。尚、この婚約はとある事情でただの口約束となっており、正式なものではない。そのことを知っているのは当の本人たち以外には極僅かである。それが後に騒動の元となるのだが・・・。
【星嵐学園】
本作のメイン舞台である学校。当然、直樹もここに通っている。白川家が経営する私設校であり、“学生達の自主自立を重んじる”という標語を掲げて自由を売りにしているが、その実態は放置と無責任である。
文武ともに優秀な名門校であるはずだが、ノリが良い生徒が多く、何となくバカという印象が付いてしまっている。
【星人会】
いわゆる生徒会の事。学校側が自由を校風に掲げて、生徒たちの好きにやらせすぎているため、それを取り締まっている。本来なら教師が決めるべき事柄まで星人会が決めてしまっているため、必然的に星人会の影響力は教師達よりも大きくなり、星人会の一存で授業日程が変更されることもある。
現在の会長は学園の理事長の孫娘・白川玲央奈である。役員もほぼ玲央奈のファンで固められており、彼女のファンはほぼ女子であることから、男子の役員が少ない。
【星人館】
星人会が利用しているヨーロッパ風の古いお屋敷。元々、地元の大富豪である白川家が別荘として使っていたが、学園を作るときにそのままの形で学園に寄贈された。学生が使うものとしては非常に豪華である。
尚、ロビーにある女神像は“星嵐祭の時にこの女神像の前で告白すると、その2人は永遠に結ばれる”という伝説がある。そのため、生徒たちの間では“恋の女神像”と呼ばれている。
【星嵐祭】
いわゆる文化祭の事。この日に“恋の女神像”の前で告白すると、その2人は永遠に結ばれるという伝説がある。しかし、昨年の星嵐祭では、玲央奈が星人館を封鎖してしまったため、使えなかった。
作中の年には、従来の催しの他に、主人公・八坂直樹の嫁を決める“嫁投票”が行われることになった。
【天文部】
主人公・八坂直樹が部長を務める部活。部員数は10人。しかし、前部長(ヒロインの1人・桂木小鳥の兄)が部員数確保のために無理やり集めたため、八坂直樹と桂木小鳥と真壁依子の3人以外は出席率が悪く、幽霊部員になっている。そのため、3人だけで活動していることも少なくない。
夏休みに入る前、前部長が屋上で引退パーティをしようとして大騒ぎしたため、玲央奈の怒りを買い、危うく廃部になりかけたが、直樹が必死に土下座して謝ったことと、前部長の身内である小鳥が通報したという2点を考慮され、夏休み期間中のみの活動停止に留まった。
【嫁投票】
主人公・八坂直樹の嫁を決めるための投票。白川玲央奈と龍堂寺凛による直樹を巡る争いが学園中に混乱をもたらしたことから、その争いに決着を付けさせるため(直樹の負担を減らす目的もある)、星人会副会長の崇城遥が発案した。投票が行われるのは星嵐祭の日となっている。
直樹の嫁に立候補できるのは白川玲央奈と龍堂寺凛だけではなく、誰でも可能である。応募期間は星嵐祭の前日まで。立候補者は投票日まで自分こそが直樹の嫁に相応しいとアピールすること。そのため、早めに立候補した方が有利になる。
禁止事項は通常の選挙などと同じで買収などの不正行為は当然禁止である。又、学園内で行う投票のため、嫁アピールするために学園生以外の人を使うのも禁止されている(これは凛への対策)。他に、嫁投票が行われるキッカケとなった直樹を無理やり追い回す行為も禁止となっている。
投票で1位になった女の子が学園認定の直樹のお嫁さんとなる。ただし、さすがに結婚を学園の投票で決めるわけにはいかないため、直樹と投票で1位になった子は1ヶ月間だけ恋人同士になり、その期間中に2人が本当の恋人になれるかどうかが決まる。
黙って私のムコになれ! キャラクター紹介
八坂直樹
本作の主人公。私立・星嵐学園2年生で天文部部長。天文に関してはかなりうるさく、天文学のことになるとすぐに周りが見えなくなる。
白川玲央奈という許嫁がいるが、一度彼女に婚約を破棄されたことがキッカケで彼女のことを信じられなくなったため、婚約を認めていない。そのため、“玲央奈の許嫁”というだけで、冷やかされてしまうことに嫌気がさしている。
玲央奈とのことで何かあるとすぐ玲央奈のせいにする悪い癖がある。又、他人を見下したり、無神経な発言をすることが多く、そのたびに周囲から怒られるが、その時も何かと言い訳をして逃げようとする。そして、人を見下すくせに自分がバカにされるとすぐ怒る。更に、自分の思い通りに行かなければ人の意見を聞かずに喚きだして最終的には逃げ出し卑屈になる。ぶっちゃけ、こいつのどこに魅力があるのかまったく伝わってこない。
ただ、曲がったことが嫌いで正義感が強く、誰かが困っていると放っておけず、相手が偉い人相手でも屈することはないという良い面もある。(痛いことに関しては屈していたが)
白川玲央奈
星嵐学園理事長の孫娘。星人会の会長であり直樹の許嫁でもある。直樹に対して素直になれず、いつも会えば喧嘩になってしまう。いわゆるツンデレ。
龍堂寺凛
日本でも有数の名家である龍堂寺家の第32代目当主。頭脳明晰で玲央奈に負けず劣らずのハイスペック人間。直樹を自分のムコにしようと星嵐学園に転校してきた。
崇城遥
星人会副会長で直樹のクラスメイト。直樹と玲央奈、双方と仲が良いため、よく2人の喧嘩の仲裁をしている。“嫁投票”を提案した張本人。
桂木小鳥
天文部の後輩。とても素直な性格で直樹のことを慕っている。2つ上に天文部の元部長だった兄がいるが、その兄が起こすトラブルのせいで天文部内では肩身が狭い思いをしていた。
真壁依子
直樹と同じ2年生。天文部に所属。影が薄く誰にも気づかれないことが多く、男が苦手で直樹以外の男子とはまともに会話が出来ない。
桐村佑里恵
星人会で書記を務める3年生。玲央奈の従姉でもある。温和な性格で面倒見がよく、周囲の変人たちに振り回されている直樹にとって、彼女は癒しの存在である。
八坂ふみゅ子
直樹の妹。いつもローテンションで不愛想だが兄の世話をしており、家事が得意。小鳥とは同じクラス。兄の直樹のことは“お兄ちゃん”と呼んでいる。可愛い。
山之辺蓉子
直樹のクラスの担任。いつもだるそうな顔をしており、教師っぽい言葉とは裏腹にやる気が感じられない。あまりに適当すぎるせいか、“何故彼女がクビにならないのか”というのが星嵐学園の最大の謎になっている。
星人会の顧問になっているが、一度も顔を出さないというダメ人間。
遠藤&雉村&戌井
星嵐学園が誇る(?)3バカトリオ。直樹のクラスメイト。問題行動をしたことで玲央奈によって酷い罰を受けたため、玲央奈に反旗を翻そうとしているが、いつも返り討ちにあう。やがて、転校生の龍堂寺凛の下僕となる。
黒岩
凛の執事。初老の男性で、非常に優秀。凛の間違いに気づいても当主の言うことには従うほどに忠誠心が高い(凛本人には間違いを指摘しないが凛への悪い印象を和らげるためにフォローして回っている)。そのため、凛からも信頼されており、あまり人の聞かない彼女が唯一、黒岩の意見だけは尊重しているほど。
桂木清人
小鳥の兄で、元天文部の部長。何故か関西弁で喋る。数々の伝説を学園で作り上げてきた変わり者で、そのせいで天文部が廃部に追い込まれそうになったこともある。基本的にノリで生きており、平気で約束事を破るため、周囲からの印象は悪い。
ラブレターの少女
直樹のことが好きな後輩の女の子。控えめな性格が災いしてか、直樹にラブレターを渡そうとするも、いつも邪魔が入ってしまう。
黙って私のムコになれ! 共通ルート あらすじ
9月1日。新学期初日。許嫁である白川玲央奈と初めて会ったときの夢を見た八坂直樹は、目覚めが悪いと学園をサボろうと考えます。しかし、妹のふみゅ子に起こされ、しぶしぶ起き上がり、妹の作った朝食を食べ始めますが、何故かそこにクラスメイトの崇城遥がいたため驚きます。3人で朝食を食べた後、直樹は学園に登校します。学園に着くと、玲央奈に抗議している遠藤&雉村&戌井の3人に“玲央奈の許嫁”という理由で襲われますが、遥によって撃退されます。
ホームルームが始まり、担任の山之辺蓉子から“放課後になったら星人館に来い”という伝言を聞かされた直樹は、本当は行きたくないけど後が怖いという理由で、放課後、しぶしぶ星人館に向かいます。ただ、1人で行くと絶対に喧嘩になるため、保険として遥にもついてきてもらいました。星人館に着き、玲央奈のいる会議室に入ると、玲央奈は早速今朝の3バカトリオの騒動について聞かれたため、直樹はあっちが勝手に絡んできただけだと反論。そして、2人は売り言葉に買い言葉を繰り返し、口喧嘩が始まりますが、それを見かねた遥が仲裁に入り、喧嘩は収まります。その後、直樹は星人館を出ていきますが、直樹も玲央奈もお互い素直になれず喧嘩になってしまったことを後悔していたのでした。
下校途中、後輩の桂木小鳥と会い、一緒に帰りますが、途中でふみゅ子も合流し、ふみゅ子と小鳥が同級生であることが判明。しかし、ふみゅ子が無口なせいか小鳥がどう会話していいか分からず、気まずい雰囲気になってしまったため、直樹から会話を振ろうとしますが、丁度小鳥との別れ道まで来たため、小鳥はそのまま家に帰り、直樹はふみゅ子の買い出しに付き合いました。その日の深夜、外で大きな音がしたため、直樹は起きますが、車が急ブレーキをかけたけど事故にはならなかっただけなのだろうと思い込み、再び眠りにつくのでした。
翌朝、ふみゅ子に起こされリビングに行くと、そこには遥の他に玲央奈までいたため驚きます。玲央奈は昨日の会議室で喧嘩したときのことを謝ってきたため、直樹も自分も悪かったと謝ります。それで一件落着かと思われましたが、2人の許嫁という関係について、直樹が“昔、玲央奈が一方的に婚約を破棄したこともあったし、形だけの許嫁なんてこの先どうなるか分からない”と言ったため、朝食の場が気まずくなってしまいます。直樹は玲央奈が悪いと居直りますが、それを妹のふみゅ子が兄の手の甲を箸で刺して咎めます。ふみゅ子は“お兄ちゃんには優しさが足りない。お兄ちゃんが悪い”と言い、それに遥と玲央奈も便乗したため、分が悪いと判断した直樹は、少し言い過ぎたと言って謝るのでした。
その後、直樹は、玲央奈、遥、ふみゅ子の3人と一緒に登校しますが、その途中で暴走車と遭遇。玲央奈が轢かれそうになったものの、直樹の咄嗟の判断により最悪の事態を回避します。車の運転手がどうなったか遥たちが気にしていたため、直樹が代わりに様子を見に行きますが、直樹が運転席を覗こうとした瞬間に車のドアが開き、中から金髪の美少女が現れました。少女は直樹に近くに交番はないかと聞き、直樹が戸惑ていると、似たような車が数台やってきて、直樹と少女を囲みます。車の中から出てきた黒服の男たちが少女を連れ去ろうとしたため、直樹たちは協力し合い少女を助けます。直樹は少女を連れて逃げ出そうとしますが、そこへ少女の仲間らしき老人がやってきて、その老人の合図で今度は礼服を着た男たちが現れ、次々と黒服たちを撃退。そして、不利を悟った黒服たちは逃げ出そうとしますが、老人の持っていたロケットランチャーを浴びてあえなく御用となったのでした。
放課後、久しぶりの部活動を楽しみに部室に行ったものの、いつも通り小鳥と2人だけしか出席しなかったため、部室の掃除を始めようとすると、いつの間にか部室に入り込んでいた1人の女子生徒が声をかけてきたため、2人とも驚きます。その女子生徒は同じ天文部の真壁依子。影が薄いせいか2人とも気づいていなかっただけのようでした。その後、3人で部室を掃除して、明日からの星嵐祭の準備について話し合いながら下校し、小鳥や依子と別れると、口論をしている男性と老婆を発見。それを見て放っておけなかった直樹はすぐに駆け付け2人の仲裁に入りますが、すぐに警官が来たため、警官に任せようと思ったところ、男性が市議会議員だったことから、警官が男性の味方になろうとしていたため、そのことを直樹が指摘すると、今度は老婆がそれを静止します。直樹は急に態度を変えた老婆や警官の態度に納得いかなかったものの、特に大きな問題ではなかったことから、その場を去ることにしたのでした。
翌朝、久しぶりに妹と2人で登校していた直樹ですが、そこへ遥が駆けつけ、直樹の手を引っ張って学園へと連れて行きます。学園に着くと人だかりができていて、その中心には玲央奈と先日助けた少女・龍堂寺凛の姿がありました。凛は直樹を呼び出せと言い、玲央奈はそれを拒否して2人で口論となっていましたが、直樹が来たことに気付くと、凛は直樹の下へと向かいます。玲央奈も行こうとしたものの、玲央奈に反感を抱いている3バカトリオに阻まれてしまいます。凛は直樹と対面すると、先日のお礼をしに来たと言い、その礼として直樹にキスをします。そして、直樹に対し、お前を私のムコにしてやると言い、直樹たちを驚かせるのでした。
直樹をムコにすると言い出した凛に対し、玲央奈は自分の許嫁だからそれはダメだと反論しますが、凛は2人の婚約が口約束であることを既に調べてあり、しかもそれが当人同士の約束ではなく、祖父同士の約束であったことから、そのことを突かれた玲央奈は反論できなくなってしまいます。しかし、直樹が凛とも結婚する気はないと言うと凛は驚き、その理由を聞きますが、直樹が普通の恋愛をして普通に結婚したいと答えたことから、凛はその普通について分からないから教えてほしいと直樹に頼みます。しかし、その“普通”を凛が理解できなかったため、凛の執事が仲裁に入り、出直しましょうと提案。凛も自分の勉強不足で“普通”が理解できなかったため、執事の言う通りにし、出直すことにしました。
今朝のキスの噂は学園中に広まり、教室に居づらかった直樹は、昼食を部室で取ろうとしますが、そこへ星人会書記の桐村佑里恵がやってきます。直樹にとって頼れるお姉さんである彼女に愚痴を聞いてもらいますが、佑里恵から出されたお茶を飲むと急に眠気に襲われ眠ってしまいます。そして、直樹が再び目を覚ますと目の前には依子がいて驚き、そのすぐあとに小鳥もやってきます。直樹が昼食の後、朝から色々あった疲れて午後の授業をサボって寝てしまったことから(実際には佑里恵に睡眠薬を入れられて眠っていただけですが)、小鳥が心配して今日は帰るように言います。小鳥と依子に説得されて、この日はおとなしく部活を休んで帰ることにした直樹ですが、校門前で凛と玲央奈の祖父が談笑しているのを見て、何か嫌な予感がするのでした。
翌日、直樹の悪い予感は当たり、凛が星嵐学園に転校してきます。昼休みには玲央奈と大喧嘩をし、直樹はその騒動に巻き込まれてしまったため、天文部だけは侵されなくないと思い、尾行に注意しながら部室へと向かいますが、凛は先回りして部室で待っていました。凛は直樹をムコにするために入部すると言い出しますが、直樹が今日の一連の出来事でお前のことを嫌いになりかけていると返すと、凛はどうすれば自分を好きになってくれるのかと聞きます。直樹は恋愛は理屈ではないから説明できない、だから好きになる方法は教えられないが、嫌われない方法は教えられると言って、こっちの身になって考えてみてくれと教えます。そして、昼間の騒動の件を例に挙げると、凛は思慮が足りなかったと反省し、素直に謝ってきました。それから凛は、直樹の言うことを聞くようになり、ひとまず直樹の負担は減ったのでした。
しかし翌日、朝から体調が悪かった直樹は、反省しているようでしていなかった凛と直樹よりも凛との対立に夢中になっている玲央奈の騒動に再び巻き込まれ、昼休みに倒れそうになってしまいます。それを見かねた遥が2人を叱りつけ、そこでようやく直樹の体調に気付いた2人は直樹に謝り、周囲のヤジ馬たちも直樹に謝ります。直樹はこれで騒動も落ち着くだろうと安心したところへ、遥の怒りの矛先が直樹へと向き、こんなことになっているのは、直樹がいつまで経っても嫁を選ばないからだと言い、周囲もそれに同意。遥やヤジ馬たちに早くどっちか選べと言われた直樹はキレて、嫁なんて簡単に選べるわけがない、これは人の人生を大きく変えてしまうほどの重要な問題なんだ、こんな場所で選んでいいものじゃない、そもそも俺はどっちとも結婚したくない、それなのに選べるわけがない、それでも選びたいというならお前らで勝手に決めろと一気にまくしたてます。すると、ヤジ馬たちは当の本人たちを置いて、本当に自分たちで直樹の嫁をどっちにするかで盛り上がり収拾がつかなくなり始めたため、遥が星嵐祭の日に皆で嫁投票しようと提案し、騒動はひとまず収まるのでした。
週明けの月曜日。凛による嫁アピールが始まり、更に遥も立候補するなど、嫁投票は盛り上がりを見せますが、そのおかげで直樹は星嵐祭で天文部の展示物の制作に集中できると思っていました。しかし、直樹の作っていた展示パネルを見た凛から、“これでは一般の人に天文の面白さが伝わらない”とバッサリ切られてしまい、それならこれよりも面白いものを提案してみろと言います。翌日、凛が考えた企画が発表され、それが“天文喫茶”だと知った直樹は、天文部のやることではないと否定します。しかし、今回の目的は天文に興味がなかった人に興味を持ってもらうことであり、今流行りのものを取り入れて、まずは興味を持ってもらうことが大事だと凛に言われ、小鳥も依子も直樹よりも凛の意見に賛成気味でした。1年かけて準備してきたものを否定された直樹は、ショックのあまり逃げ出してしまいます。翌日、小鳥の兄の協力もあって“天文喫茶”のことが学園中に知れ渡り、そこで直樹も自分の企画よりも凛の企画の方が目的に沿っていることを認めますが、ショックのあまり入学以来初めて部活を無断欠席してしまいます。いつまで経っても直樹が部室に来なかったため、小鳥や依子は、直樹のことを心配し、凛に直樹のことを無視して進めるのはよくないと言って、直樹を捜しに行き、凛も同行します。一方、直樹は屋上でため息を吐いて部室に行くかどうか迷っていたところを、玲央奈に声をかけられていました。玲央奈は直樹から事情を聞き、それなら星人会を手伝ってほしいと誘います。元々男手が足りないから手伝ってほしいと頼まれていましたが、そこへ凛たちがやってきて、自分の企画が却下されたからと言って星人会へ行く直樹のことを“裏切者”と言い、去ってしまうのでした。
翌朝、佑里恵から天文部を見返すために星人会の企画で天文喫茶を超えるものを考えればいいと言われた直樹は、星人会の手伝いをすることにしますが、自分が部長を務める天文部のことも気にかかっていました。星人会の催しものは玲央奈、遥、佑里恵、直樹の4人が中心となって動くことになり、天文部の天文喫茶を超えるものとして、直樹は玲央奈の人気にあやかったものがいいと考え、玲央奈が男装してダンスパーティをする、“玲央奈王子のダンスパーティ”に決定します。そして、その日の帰り、玲央奈たちと一緒に帰ろうとすると、校門前に凛と小鳥と依子の3人が直樹のことを待っていました。直樹は再度、星人会を手伝うことは以前から約束していたことだと説明すると、凛たちもようやく理解してくれ、昨日直樹のことを信じられなかったことを謝り、直樹がいなければ部がまとまらないから戻ってきてほしいと訴えます。しかし、直樹を必要としているのは玲央奈も同じであり、玲央奈は直樹に星人会を手伝ってほしいとお願いします。本来ならば天文部の企画を進めつつ時々星人会の手伝いをするだけだったはずが、いつの間にかどちらか片方しか手伝えない状況になってしまい、直樹は自分の優柔不断が招いたことだと思い、どちらを手伝うか悩みますが・・・。
黙って私のムコになれ! 共通ルート 感想
この時点で思ったことはただ1つ。この主人公、クズやな!!!デビュー作「花と乙女に祝福を」の主人公の彰や新作「恋はそっと咲く花のように」の主人公の怜はただのヘタレだったけど、この作品の主人公は、ヘタレどころかクズだと思うぞ。そのことを↑のキャラ紹介のところでも書いたけど、すぐ人のせいにして他人を見下し、無神経な発言をすることが多く、間違いを指摘されると何かと言い訳して逃げようとする。人を見下すくせに自分がバカにされるとすぐ怒る。逆ギレが多い。自分の思い通りに行かなければ人の意見を聞かずに喚きだして最終的には逃げ出し卑屈になる。・・・何故こんな男がいいのだろうかと疑問に感じる。この後、主人公の過去が明らかになり、卑屈な性格になった理由も分かりますが、それでもまったく共感できない。ensembleもよくこんな凄い主人公を作り上げたものだと感心します(皮肉)。実は、ここまでの話を読み終えるまでに1週間もかかったんですが、その最大の理由が主人公が気に入らなかったから。なんか見ててムカつくんで長時間プレイする気になれなかったんです(爆) エロゲは絵やヒロインも大事ですけど、読み始めて1番大事なのは主人公の性格だよなと改めて思いました。
あと、「花と乙女に祝福を」もそうだったけど、初期の頃のensemble作品って他のエロゲみたいにちょっと大げさすぎな描写が多いですね。それから、ままれほどではないけどモブが少しウザイ。ロンドあたりからかな?そういうのが無くなって上品な印象がつきはじめたの。それまでの作品はどことなく尖ってる部分がありますよね。ヒロインもお嬢様って感じがしないし。まぁでも、そんなハチャメチャな展開の中でも、大人しめな性格の小鳥ちゃんや依子ちゃん、ふみゅ子ちゃんの3人の存在はマジ癒しでした。この3人がいなかったら途中で止めてたかもしれない。ここまで読み進められたのは、癒し系3人のおかげです。ありがとうございます(爆)
ここから天文部か星人会かで分岐しますが、果たしてどうなることやら。