クッキングこめぞうの井戸端日記

こめぞう長屋の井戸端で縁台に腰掛けながら、暫し四方山話に花を咲かせましょう!
美味しいコーヒー入りましたよ

愛に関する十二章  「振りむく」

2010-01-03 19:29:04 | 読書(書評)(新)読書会


五木寛之著 株式会社角川書店P115より引用

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第六章 恋愛 ー恋と愛という二つの核
を持つ楕円形ー

素敵な異性とすれ違ったならば

では、純粋に人を恋するとはどういうこ
なのだろうか、と考えたとき、思い出す
のが、著名な陶芸家、加藤唐九郎さんの

ことです。以前、対談の席でお会いした
とき、加藤さんから、いきなりこう聞か
れてびっくりしたことがあります。

「五木さん、道端ですごく素敵な女性と
すれ違ったとき、あなたはどこまで振り
かえりますか」と。「以前は首を背中の

あたりまでまわしましたけど、最近は横
目でチラッと見て、そのまま行き過ぎる
ようになりましたね」と答えたところ、

「君はダメだねえ」と、笑われてしまい
「僕は八十歳を過ぎていても、そんな人
に出会ったときは、必ず付いていく。百

メートルくらいはついていくね」といわ
れました。そして真顔で忠告されたので
す。「少なくとも、横目で見るだけでは

なく、振りむいて見送るべきだ」と。

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▼「いままで街を歩いて振りむかれたこと
ある」と娘に聞いてみた。「あるある」
わたし「へ~」

そういえば、ここ何十年と街をゆっくり歩
いたことがない、ほとんど車の生活で窓越
しにチラッと見るくらいだ。これからはそ

ういう機会も増えて楽しみなことです。と
云ってじろじろ見るのは、変に思われるこ
と請け合いだ。五木さんのようにちらっと

だけ見ることにしよう。思い出しました。
昨年電車の中で斜め向かいに座った若い美
女が何時の間にか胡坐をかいて顔を直し始

めた。こういうのは目のやり場に困るとい
うものですね。
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千両 水彩画 

2010-01-03 19:19:07 | 水彩画・スケッチ・鉛筆画


千両を描いてみました。実がまだ残って
いました。

水替へて千両の実をこぼしけり 星野すま子
コメント (2)
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