多胡 輝著 新講社 P69より引用
ISBN4-86081-040-6
千葉大学名誉教授 心理学
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<日常生活を見直せば「盲点力」がついてくる>
素足のときに、柱やテーブルの脚につま先を
ぶつけると、しばらく声も出せないほど痛い
ものです。腹が立つやら情けないやら、かと
いって柱やテーブルに怒ってみても始まりま
せん。しかも、同じ場所で同じ失敗を何度も
繰り返すことがあります。(中略)
テーブルを動かす。周囲をかたずける。スリ
ッパを履く。内股で歩く。歩くコースを変え
る。テーブルの脚にマットを巻きつける。思
い切って脚を1本付け替える…。室内の状況に
応じて、対策はいくらでも思いつくはずです。(中略)
放置しないどころか、それこそ全知全能を傾
けて、解決してしまうということです。とい
っても些細な問題ですから、この解決は楽し
さ半分の作業になります。
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▼今日も車に乗ろうとしてキ―がない…でさ
がし回った挙句「玄関の右側にあるよ」と相
棒が見つけてくれた。何時もは左側の箱の中
にほうり込む習慣が付いているので、右側が
思いつかない。これは頭が相当固くなってい
る証拠です。
散歩のついでに手紙を持ってでてそのまま家
に帰ってしまい、またもとの玄関に置いてお
く。一体何時になったらポストに投函できる
のだろう。
↑こういう些細な事を全力で考えるのも悪く
はない。実に楽しいことだ。