小玉節郎著 講談社 P205より引用
ISBN978-4-06-214576-3
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「お経の意味を説明してほしい」
さて、少し前に親族の法要にでた。法要が
行われたのは、我が家の墓のある寺。そこ
の住職は私の中学・高校の同期で、同級生
だったこともある。地元の仏事では何でも
相談できてありがたい。法要は彼と息子が
読経した。緊張感と亡くなった方への様々
な思いがない交ぜになって、いい感じで終
わった。(中略)
「そうだ、仏事のすべてでというわけには
いかないだろうが、今日これから読むお経
はなんというお経で、こういう教えが含ま
れていて、こんなことが書かれているとい
う解説があれば、どんなにいいだろう」と
改めて思ったのだ。(中略)
友人の住職に教えてもらったが、葬式には
このお経だの、一周忌にはこれ、三回忌に
はこれというようなものではないという。
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▼丁度足のしびれが切れて一歩も歩けない
状態まで、お経は終わらない。そうです、
お経は皆を動けなくする術かもしれません
ね。でも最近では、お尻にあてがう小さな
携帯用のいすがあってこれは非常に便利な
助っ人です。重すぎる引力を一身に請け負
ってくれて、ありがたいことです。お経は
確かに分かりませんね。分からないから、
ありがたいのでしょうか。