今月は3日と17日とが「森の作業日」である。季節は冬の始まり、寒冷期の作業となってくるのだ。この時期、要注意なのが冷え込み、曳いては低体温症の可能性である。作業どころでは無い事態も予想され、焚き火の必要性が高まってくる。まずもって火を起こし、体を温める必要性があるのだ。要するにウォーミングアップという奴だろう。斯くして森に入ると「火起こし」から始まってくる。
幸いにして素材はふんだんに存在する。倒木や落下した小枝或いは伐採した雑木など、燃やすには事欠かない。問題は延焼の危険性だろうか。基より承知の上で、防火水槽やバケツ類等は側に控えさせている。一旦燃え上がったら手が着けられないのだ。用心に用心を重ねた上での焚き火、何とも暖かい。身も心も温まってから作業開始だ。
チームリーダーからは指令が飛んでいた。今月の作業予定は、「草刈り+柵の修繕+ゆず取り」、だぞと。草刈りは何時もの如く、柵の修繕だが多分イノシシの侵入防御柵のことだろう。実は隣地が竹林で手が入らぬのでヤブと化している、俗に言う竹藪だ。ここから我々の管轄するタケノコ畑へと連中が侵入してくるのだ。柵の構築で防御を図っているのだが、損壊されること甚だし・・・・・と言った案配。ゆず取りは何時もの収穫作業、皆のお楽しみでもある。ゆずは本数はそう多くは無いが、沢山の実りをもたらしてくれる。ゆず風呂とまではいかないが、調味料としての使用には問題無しの状況。
作業の中心は「柵の修繕」だろう。竹を伐採し、組み合わせて防御壁を作っているのだが、何せ悪知惠の働くイノシシのこと、体当たりしてぶち壊してしまう。その都度修理を重ねるのだが、今月は大規模修繕となった次第だと思える。竹は自然物、経年劣化での腐敗も考えられる。要するに数年ごとに大規模な手入れが欠かせないのだ。今、熊の出没が問題となっているが、当地付近には幸いなことに熊の出没例は無い。最強の相手はやはりイノシシだろう。
お楽しみはゆず取り、収穫の喜びでもある。但し、ゆずはご存じのようにトゲが激しい果樹木だ。収穫には工夫が必要で、多くは高枝鋏での収穫となる。樹高が高いので、見上げた格好での収穫は難易度が高い。しかも1個づつの収穫、手間暇の掛かること。
朝夕はメッキリと冷え込みがきつくなりました。森での作業も大変かと思いますが、焚き火で暖を取り、事故の無きよう留意されて作業を楽しんで戴ければと願ってます。