木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

残し柿の風習

2023年12月06日 05時20分25秒 | 耕作放棄地

甘柿・渋柿それぞれあれど、12月に入っておおかたは収穫済みかと思われる。そうした中で、柿の実満載の樹が其処彼処に。一部でも収穫の兆しがあれば、その残りかと推測するが、さに非ずの模様だ。所有者に聞き取らねば真意は不明だが、大凡の見方では、野鳥たちへのプレゼントかと思われる。主に小型の野鳥が当事者だが、熟す頃を見計らっての食事場所であろう。今のところ余り姿は見えないが、ボチボチの饗宴かと思われる。実は我が家の庭先にも小型の柿の樹があり、ついばみに時折の訪問者が来訪する。主にヒヨドリだが、柿は好物のようだ。

村中でも結構柿の木が存在して、上述のように実が満載の事例も少なくない。画像は何れも師匠の畑だが、ご多分に漏れず柿の実が満載だ。甘か渋かは不明だが、皆目収穫されていない。先日もレポートしたように、師匠宅では庭先の渋柿すら収穫されていた。詰まるところ、必要分以上の実りがあって、画像の柿は野鳥たちへのお裾分けなんだろう。昔、何かの書物で拝見したが、果樹類は3等分するのが基本だとか。1/3は所有者の物、同じく1/3は飢えた旅人への提供物、残りの1/3は鳥獣達の食べ物、だとか。この論で行くと噂の熊達だが、里へ下りて来て柿の実を貪るのは当然の権利かと・・・・・・・なってきますね。素直に肯定し難いが、一面の真理もあるような気も。

師匠が其処まで洞察されての行動なのか、単に収穫が面倒なのか、真意は不明だが、まあ野鳥達にとって福音である事は否めないでしょう。間もなく熟し始める頃、宴の広場が発生するでしょう。

有り難いことに、当地には熊の存在は見られず、秋田県のように人との遭遇は存在し無いとも。紀伊半島の山中にはツキノワグマの存在があるようですが、当地にまでは遠征し難いでしょう。当事者は概ね野鳥や小型の動物たち、人間達との接触事故は無さそうです。残された柿の実は鳥獣達の物、そう結論づけて間違いは無さそうですね。安心して「残し柿の光景」を楽しんで過ごそうかと。

 

 

 

 

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