例の百姓候補生氏だが、どうやら「春キャベツ」の植え込みの模様だ。何処からか苗を入手したらしく、1パック抱え込んできた。当然ながら植え込む段取りのようだが、畝の準備は出来てるらしく、凡そ60センチ間隔位で植え込んでいた。キャベツと言えばアブラナ科の代表選手みたいな存在、多くの害虫に狙われやすい野菜だ。現に子狸の「冬キャベツ」など骸骨状態、賞味できる部分を探さねばならないほどだ。幸いなことに季節は寒冷期、害虫の暗躍は極めて少ない。殺虫剤の使用など案ずることも無いだろう。彼も当然ながらそうした事情は勘定に入ってるかと思う。
作業状況を眺めていると、半円形の支柱を取り出し埋め込み始めた。どうやら防虫ネットを張るような雰囲気だ。これまでの彼は使用事例が無かったのだが・・・・・・・。尋ねてみると新規に調達した模様。以前レポートした「防虫忌避剤」の製造や使用例で懲りたらしい。ほぼ効果が無かった模様だ。従って防虫ネットに切り替えたのか、と思いきや、害虫対策では無さそうだ。上述のように冬場は害虫被害は少ない、ほとんど無視できる範囲かと。これまた聞き出すと温室代わりだとか。
つまり防虫ネットをビニールトンネルの代用として使用する腹づもりらしい。無論、ネットなので保温効果は少ない。風は吹き抜け、温度は外気温とそう変わらないだろう。彼に言わしむると、その程度が上々だそうな。必要以上の過保護はしない、但し多少の支援は行ってあげるとのスタンスらしい。どうやら発想法は子狸と似通っているようだ。
彼が入手したネットは長さが10メートル位、幅が1.3メート位だろうか。畝幅が60センチ~70センチ位だから十分なんだろう。支柱は6本用意したようで、洗濯ばさみで止め込んでいた。通常はこれで十分なのだが、ご丁寧に青竹で裾押さえを行い、要所は竹製の釘で更なる打ち込みを。アライグマが出現しても大丈夫な仕様のようだ。
完成形が最後の画像なんだが、簡易温室の出来上がりと言った趣だ。それにしても防虫ネットをビニールトンネルの代用品に仕上げるとは。これまた発想の転換だろう。主に夏場の使用品である防虫ネット、冬場でも活用の道はあるようだ。