この季節、ソラマメの栽培に関わることが多い。ご存じの向きもおありかと思うが、当地には「祭り太鼓は土の中」という箴言があって、ソラマメの植え付けは10月中下旬と言われている。しなしながら、長期栽培と言うこともあって、結構融通無碍な取り扱いが為されている。子狸は10月中旬の植え付け、百姓候補生氏はつい先日植え付けが終わったところだ。本日は長老が挑戦中の模様で、畝の加工が始まっていた。遠目に眺めて見ると、何やら準備した畝に溝を掘ってるみたいだ。
長老に聞き込んでみると、ソラマメ苗の植え付け用に深掘りしてるとの事。ご承知のように、ソラマメは背高ノッポだ、風に対して極めて弱い。子狸始め大半の者は支柱の設置でカバーしてきた。彼はそうでは無く、強力な自立を狙ったようだ。つまり溝深くに植え込み、後日の土寄せで茎の直立性を担保しようとの魂胆らしい。無論、手間は同様だ。要は先に手を打つか後日に打つかの相違だけ。彼は先にの手法を選んだらしい。
考えて見れば畝に溝を掘るだけ、どうやらこちらの方が容易いようだ。支柱の設置は資材の準備や構築にそれなりの手間暇が掛かる。無論、土寄せだけで茎の直立性が担保されるか否かは不明だが、かなりの強度アップになることは事実だろう。うまくいけば土寄せのみで直立性の確保という美味しい場面も考えられる。
子狸にしても百姓候補生氏にしても既に植え付けた後、今更の溝掘りは不可能だ。少々やっかいな手法で土寄せせざるを得ないだろう。今回分は従来手法の支柱設置でカバーするが、来年度の植え込みは長老式も考慮すべきかも。ソラマメ栽培の見直し場面パート1であるようだ。