「冬キャベツ」の栽培が盛りだが、収穫の前に栽培法の違いによる相違を確認してみようかと思う。対比は、①無農薬・ネット使用、②低農薬・ネット無し、の栽培法である。ちなみに前者は長老の手法で後者が子狸の手法だ。年によって栽培法の違いが出ることもあるが、何れも現行の手法である。あれこれ説明するよりも画像を見比べした方が早いかと思うが、大きな相違が発生してしまった。尚、画像は上段3枚が長老式のキャベツ、下段3枚が子狸のキャベツである。
まずもって長老式の栽培法だが、幼苗時から「防虫ネットを張り農薬は使用無しでの栽培」である。苗は種蒔きでは無く、ポット苗の入手かと思われる。植え付け時期はほぼ同時期だが、未だチョウチョが飛び回っていた。従ってアオムシの発生も考えられるが、バッタの存在が大きかったと思われる。米つきバッタと呼んでいるが、小型で細身のバッタである。長老は防虫ネットの使用で、ほぼバッタの食害を防除できた模様だ。画像でご確認戴きたいが、綺麗な状態のキャベツでしょう。
翻って子狸の栽培だが、「幼苗時に1~2回農薬散布で防虫ネットは無使用(保有はしている)」の手法だ。幼苗はパレット苗を購入した物、1パック12本入りだったかと思う。苗の定着を見計らって1~2度農薬散布を行った。これで防虫できるかと安易に考えていたのだが、甘かった模様だ。結果は惨憺たるもので、画像の如く骸骨状態となってしまった。襲撃者は多分、米つきバッタとアオムシであろう。
農薬散布でも効能がずっと続くわけでは無い。散布後しばらくは安泰だが、そのうち効能が薄れたり、場合によっては害虫が耐性を持つことも考えられる。アオムシ程度ならまだしもだが、相手がバッタと来れば物理的な隔離が必要かと。長老は先読みして手を打ってた模様だ。
流石に被害状況を確認すれば、子狸でも多少は考える。「春キャベツ」には二度目の間違いは無いぞ・・・・と。ところが春キャベツは今時分が植え付け時、アオムシやバッタの活動時期では無いのだ。張り切って防虫ネットの使用をと思ったが、必要性が無かった。害虫の襲撃もほぼ無く、栽培を乗り切ると、のど元過ぎれば何とやら・・・・・・・の状態だろうな。