木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

黄金の国へ

2023年09月20日 05時32分40秒 | 耕作放棄地

棚田が黄色一面へと変貌してきました。稲穂の実りのようです。当地の稲刈りは10月の初旬頃、間もなくの頃合いでしょう。近隣や親族総出の出動だった行事もすっかり様変わり。かっての賑わいは見られ無くなりました。静かに走る回るのはコンバインかバインダー、見られる人影も僅か数名です。オペレーターが一人でボツボツと・・・・・・いった光景もあり、寂しくなりました。反面、棚田の風景は常に変わらず、黄色の否黃金色の稲穂に圧倒されるばかりです。まさに黄金郷、田圃の中に金銀財宝が満載のようで、瑞穂の国の特異ある光景かも知れませんね。

仲間内では水田稲作も行ってましたが、離脱して10年近くなりましょうか。諸事情あったとはいえ、稲作からの脱退は寂しいものです。片肺の航空機のようで、危なげな飛行を続けている・・・・・・と言った印象でしょうか。やはり農の基本は主食の栽培でしょう。米が栽培され収穫出来てこその農業、安心度がまるで違ってきます。昔、何かの書物で拝見しましたが、東北の山間部で自給自足生活を行ってる青年が語っていました。お金を沢山持ってるよりも、薪の束がたっぷりと積み上がった光景の方が、安心感と幸感感とを実感するのです・・・・・と。

当地の棚田も少ないとは言え米作地帯、狭小で曲がりくねった田圃が連なっています。栽培には困難を伴う地形ですが、数百年の昔から営々とした米作りが行われて来ました。金剛山の山水を導入し、山間部の厳しい環境で栽培された米、美味しくないはずが無いでしょう。大半は自家用で出荷分は僅かなようです。品種は「ヒノヒカリ」が多く、我々が栽培してたのも同品種でした。稲作から離れた昨今は、専ら山形産の米を購入しています。雪国産の米は水が優れているのか、他地区産よりも美味なように思われます。

話が横道に逸れましたが、棚田はまるで黄金郷、稲穂のそよぎが金銀財宝の山盛りと見えます。ある意味、金銀財宝と等価値なんでしょう。今年は台風被害もほぼ無く、無事に収穫を迎えられそうです。コンバインやバインダーが走り回るのも間もなく、黃金の収穫が始まるのでしょう。

 

 

 

 

 

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種蒔き第二陣

2023年09月19日 05時58分58秒 | 耕作放棄地

第一陣としてダイコンとカブの種蒔きを行ったが、無事に発芽してくれた。暑さを懸念していたが乗り切った模様だ。引き続いて準備したのが以下の品目達、植え込みの候補生だ。ニンジン、ニンニク、ハクサイ、キャベツ、インゲンの5品、冬野菜とは限らないが蒔き時が迫った物だ。まずもって取り掛かったのがインゲン、何せ育成用の棚が必要なのだ。しかもネット張りを要求される。幸いにして準備済みなので、種蒔きだけで対応可能だが。種子は一袋、50粒前後入っている。ネット直下に一列に蒔いていく。数日で発芽可能かと。

続いて準備したのがハクサイとキャベツ、こちらは種苗店で購入した幼苗だ。1ダースのパック製品で、確か500円前後だったかと思う。数量の少ない苗はかような手法で植え込んでいる。難点は両者共に害虫に狙われやすい事だろうか。植え込んでしばらくしたら防虫対策が必要だろう。農薬は使いたくないが、幼苗時に限って最低限度の散布は行っている。苗が出来上がっているので、適度な間隔で植え込むだけ、作業はお手軽だ。

ニンジンは筋蒔きが基本、種子が小さいので散布の密度が把握しづらい。注視しながら均等に程よく蒔いていく。留意するのが密度が過度にならないこと、間引きが大変なのだ。仲間達は点蒔きに近いような形で筋蒔きを行っている。最初から過疎的な状況を作り出しているのだ。結果、ニンジンは大きく立派に育つようだ。点蒔きが出来れば一番なのだが、何せ種子が小さすぎる。

大変なのがニンニクの植え込みだろう。乾燥したニンニクを割って鱗片とし、下準備を行うのが面倒だ。物は種子というのか球根と言うのか、表現が不明だが要は次世代の要因物だ。この鱗片を天地を間違わないようにして植え込んでいく。指で穴を掘り、程よく埋設。作業自体は割と簡単だ。間隔は20センチから25センチ程度、成長しても接触し無いように間合いを計っている。私宅ではニンニクの使用量は多いので、植え付けも多めにやっておく。ニンニクは常温保存が可能で管理も容易だ。可能であれば大量に栽培されるべきだろう。

斯くして第二陣の種蒔きというか植え込みは終了した。畝立てからカウントすると数日を要したが、無事に出来上がったようだ。引き続いて第三陣の植え込みが始まるが、詳細は叉後日にご報告しようかと思う。真っ青な秋空も澄み渡ってきた。徐々にだが作業環境も整っていくのだろう。お彼岸も仲秋の名月も近い、暑さ寒さも彼岸まで・・・・・もう少しの辛抱かな。

 

 

 

 

 

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暑さ厳しき中で

2023年09月18日 05時43分56秒 | 耕作放棄地

日中はまだまだ暑さが続いている。当地の昼間気温は33度前後、夜明け前の最低気温でも25度位だ。汗みどろで農作業中・・・・・というのが正直な実態だろうか。こんな中、何も火起こししなくとも・・・・と疑問に思うのに、火付けの吉三ではあるまいが。大御所も例の百姓候補生氏も付け火に回っている。暑さで気が動転してるのでは・・・・と思わざるを得ないが、確かなようだ。どうやら夏野菜の撤去と草刈で生じた残骸を処分にはいったらしい。それにしても暑苦しい中、ご苦労様である。当地は大阪湾からの西風が多いのだが、今はソヨとも吹いていない。ムッとした熱気の中での火遊びだ。

通常なら乾燥した雑草、直ちに燃え上がって消滅するのが通例である。しかしながらここ数日、時折の夕立発生があった。雷雨を伴う激しさで、短時間とはいえ農地も濡れた模様。積み上げた雑草類も湿っているようだ。立ちのぼるのは白煙だけ、燃焼も思うようにはいかないようだ。古竹を探し回っているが、早々うまく事は運ばない。たなびく煙を眺めながら気長に対応するしかあるまい。

子狸も、例の若き挑戦者O氏の畑の撤去作業で大量の残滓を積み上げているが、未だ乾燥が出来ていない。焼却作業の仲間入りは無理なようだ。それにしても白煙を眺めているだけで暑苦しい。当事者の大御所や百姓候補生氏は尚更であろう。水分補給を行いながらの焼却作業、真にご苦労様です。夏場の焼却など行いたくないのが本音だろう。しかしながら、スケジュールの進捗は作業者の都合を考慮せず、作業の続行を要求するようです。

お彼岸も過ぎれば多少は暑さも柔らぐでしょうが、ここしばらくは残暑厳しき中・・・・でしょうか。暑さ寒さも彼岸まで、とか何とか。やはり10月の声が聞こえ出さないと涼やかな気候は無理なようです。当分は汗みどろの焼却作業が続くのでしょう、耐え難きを耐え忍び難きを忍び・・・つつの作業続行が要求される模様。暑さ厳しき中ですが、今しばらくの辛抱でしょうか。

 

 

 

 

 

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ダイコン等の発芽

2023年09月17日 05時21分26秒 | 耕作放棄地

種蒔きしたのが凡そ一週間ほど前、まだまだ気温が高い時だった。日中気温が30度~35度、早朝気温でも23度はある。懸念されるのが高温障害、実は秋キュウリの栽培で痛い目にあったばかりなのだ。秋キュウリの種蒔きをしたのは良いが、たちまち発芽しスクスク伸びて直ちに枯れてしまった。高温故のスピード成長だったのだろう。今回冬野菜第一陣として、「ダイコン」と「カブ」の種蒔きをしたのだが、同じ轍を踏まないかどうか、心配してたのがウソのように見事な発芽を見せてくれた。

詳しくは画像でご確認頂きたいが、欠損ポイントは見えないでしょう。恐らくだが種蒔きした種子全てが発芽したものと思われる。驚異的な発芽率だ。とりわけダイコンが優秀なようで。一箇所3粒づつ蒔いたのだが、3粒とも発芽してる模様、後日間引きが必要かも。「長老」のように、「間引き菜」の栽培を意図した手法もあるが、子狸は狙った訳では無い。あくまでも保険として3粒蒔いただけなのだ。

ダイコンの間引き菜は美味しい。小さいときに抜き取って汁物に入れたら最高、とりわけダイコンは適任のようだ。お試しあれ。綺麗に生えそろった幼苗を眺めていると、野菜の生命力に驚かざるを得ない。朝夕の低温時はともかく、日中はまだまだ30度超えの気温なのだ。幼苗にとってはかなりの負担だろうに、健気に耐えている。せっせと水撒きを行っておこう・・・・・・・と思っている。

待機すること凡そ3ヶ月、12月の中旬位に入れば収穫も可能だろう。例年、正月のお節用には間に合ってるのだ。カブもだが、ダイコンはとりわけ歓迎されるようで、マダム衆も喜びのウエルカム、大きめな野菜なので提供するのも楽だ。便利な野菜でもある。

間引き菜から本番のダイコンまで、何とも役に立つ便利な野菜だ。僅か3ヶ月ほどで入手出来るのも有り難い。準備が間に合わず、畝高を十分確保できなかったのが懸念材料だが、ソコソコには大きくなってくれるだろう。ダイコンは真下に直進する。可能であればフカフカの土壌と十分な畝高を確保されますように・・・・・・くれぐれもご注意を。

 

 

 

 

 

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秋ナスは嫁に食わすな

2023年09月16日 05時06分30秒 | 耕作放棄地

秋ナスのシーズンとなって来たようです。タイトルのように、「秋ナスは嫁に食わすな」とも言われますが、文字通り受け止める方はまさかおられることは無いかと・・・・・・。嫁姑の確執があったとしても、そこまで意地悪では無いでしょう。真の意味は、体を冷やすナスを嫁に食わして妊娠や出産の弊害となっては大変だ・・・・・との気遣いの意味合いだそうな。言葉はともかくとして、秋ナスが美味しいのは事実、独り占めしたくなるのも無理は無いかも知れませんね。子狸も好物で、夏ナスが終了した後、早速秋ナス対策に講じます。

秋ナスと言って特別な品種が存在する訳ではありません。夏ナスの収穫後、茎の剪定や追肥を行って秋ナスの実りに備えるだけです。つまり夏ナスの後期バージョンとして秋に実るのが秋ナスですね。9月初旬からが収穫期となります。夏ナスに比べやや小粒ですが、美味しさは秋ナスの方が美味かも。子狸のナス畑は僅か5~6本の茎ですが、少なからず実ってくれます。折々に収穫し秋ナスを楽しむ日々、有り難いものです。無論、スーパーに出向けば簡単に入手可能でしょうが、自家製とは美味しさが異なるようで・・・・・・。

ナスと同時に植え込んだトマトは既に廃棄処分、とっくに役目を終了しました。ナスは二度目のお勉め、春先に植え込んだ茎が青々として元気一杯です。1本の茎が二度も実りを提供してくれますのでラッキーな野菜ですね。栽培も簡単なので、来年は是非に挑戦してみて下さい。

秋ナスが終了しサツマイモを掘り出す頃「年越し野菜」の準備に入ります。年越し野菜とは聞き慣れない言葉かも知れませんが、秋に植え込み冬場を通り越して春以降に収穫する野菜を呼んでいます。具体的にはエンドウやタマネギそれに少し早めですがニンニクやソラマメ等が該当するかと。つまり秋ナスは実りの到来と共に、年内最後の農作業を示すメルクマールでもあるのかと。エンドウとタマネギの対策を終えたら、大きな農作業は完了、静かに農閑期へと移行していきます。同じサイクルの繰り返しですが、毎年豊かな実りに恵まれる幸運に感謝の一言を。

 

 

 

 

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