木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

タマネギ畑の下準備

2023年10月26日 05時24分23秒 | 耕作放棄地

年内最後の大物野菜は「タマネギ」かと思っている。収穫期は来年の6月だが、植え付けが必要なのは他の野菜と同様だ。栽培期間が6ヶ月以上にもわたる長期戦で。当然ながら下準備もおおごとになる。まずもって畝の準備が必要。その後苗の購入と植え付け、しかる後は冬越しとなってくる。苗は購入となるのが一般的で、種蒔きからの自家準備は少数派だ。仲間達は大半が購入派、自家養成はチームリーダーぐらいだろう。苗は10月下旬頃から11月の中旬頃にかけ販売される。選択は、早生・中生・晩生、の収穫期の区別ぐらいで品種の選択はほぼ無しの状態。後、白タマと赤タマの区別位かな。

子狸の想定は白タマと赤タマで、各150~200本程度。ご近所のマダム衆のご希望分を含めての数字だ。従って畝の準備も想定数字を基にした耕地となってくる。幸いにして夏野菜も終了し、耕地には余裕が存在する。あくせくせずとも面積要件はクリアー出来るだろう。準備した畝は、幅が1.5メートル位、畝長が16メートル程度、最大400本としても十分植え付け可能かなと。通路は広めに設定した。長期戦となるので、雑草対策に座り込んでの作業が必要かと思ったので。マルチシートを活用すれば軽減されるのだが、ビニールの使用には抵抗がある。

最初の作業は予定地の耕耘作業、ミニ耕耘機なので数回の耕耘反復が必要だ。土壌が柔らかくなった時点で、畝高確保の溝掘りに走る。子狸の苦手な作業で、休憩しながらのスコップを使った肉体労働が続く。この溝部分が通路ともなるので広めに確保した。溝掘りが完了すると、畝らしき形態となってくる。其処で元肥+土壌改良材を投入する。子狸の場合は、籾殻、石灰、鶏糞、等が主な資材だ。

籾殻は先般頂戴してきた物、半ダースほど別地に積み上げている。石灰は購入した有機石灰、20キロ入りの袋を購入しているが、結構もってくれる。鶏糞は未だ在庫があるので使用可能、1袋100円程度で購入したが、最近の便乗値上げで現在は高くなってるのではなかろうか。以上の3点が基礎的な資材で、後、折々に化成肥料を散布している。全般に肥料は少なめだ。腹八分をモットーとするのは人間様と同じだろうか。

画像の黄色い部分は籾殻を散布したもの、茶色い耕地に黄色の籾殻、結構映えますね。準備が出来た畝は上記資材が混載状態、ミニ耕耘機での攪拌が必要ですが、苗の植え付け直前を想定しています。苗の植え付けには出来るだけ柔らかい土壌が必要、耕耘作業と植え付けとが同時期なのが望ましいでしょう。

 

 

 

 

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ズイキ芋のお裾分け

2023年10月25日 05時05分14秒 | 耕作放棄地

「おおーい、一寸袋持参でこっちに来いや」・・・・・・何やら大御所が大声でお呼びのようだ。何事かいなと覗き見すれば、どうやらズイキ芋の掘り出し中の模様。芋がぶら下がっているので、提供して下さるような雰囲気だ。袋持参で辿り着くと、推察どおりでズイキ芋のプレゼントだった。彼はズイキを大量に栽培しており、観光客を呼び込んでの「イモ掘り体験」開催が趣味の御仁、お客が無いときは仲間内への提供のようだ。百姓候補生氏ともども有り難く頂戴した。

百姓候補生氏は「サトイモ栽培」は今年が初めての挑戦、未だ収穫には至っていない。子狸は耕地の事情もあって栽培はしていない。両者共々、自分のサトイモは無い。ましてやズイキ芋は栽培もしていないので、重宝する品だ。ズイキはご存じかと思うが、茎を食する野菜で芋では無い。しかしながら、芋も食べられる品種もあるようで大御所の栽培種はそれなのだ。

元々の発端は師匠による種芋の提供だったみたいで、以来、栽培を続けながら種芋の育生に邁進して来た模様。今では畑一面がズイキの栽培地だ。余りにも大量すぎて、自家用のみでは消化しきれぬ様子、イモ掘り体験ともなる訳だ。イモ掘り体験の狙いは農作業従事者の勧誘、里山保全に関心があり農作業を厭わぬ人材をスカウトしようとの魂胆。某かの成果はあがってるようで、折々に仲間へと入会する者も存在する。

さて頂戴したズイキ芋だが、利用法はサトイモと同様だ。鍋にいれたり汁物にしたり、はたまた筑前煮等への調理かな。ズイキもサトイモと一緒かと思うが、縄文時代後期には我が国へと伝わっていたみたいだ。教科書で習った、栽培農業は弥生時代以降・・・・・では無く、縄文時代に既に行われていた模様。ご先祖達の常食だったのかも知れませんね。

 

 

 

 

 

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籾殻を頂戴に

2023年10月24日 05時15分06秒 | 耕作放棄地

この時期になると目ざとく訪問する場所がある。何処かって、言わずと知れた「籾すり場」だ。最も、籾すり場と言っても農作業に無縁の方々にとっては馴染みの無い存在だろう。説明の前にご理解いただきたいのが、「籾すり」と「精米」の違い、この点を押さえておきたい。収穫し脱穀した米は籾殻が付いた状態である。この籾殻付きの米から籾殻を取り外すのが「籾すり」だ。籾すりした結果が「玄米」である。続いて「精米」は、玄米から糠を分離し賞味に適した白米とする事である。我々が注目するのは前者、つまり「籾殻」だ。

籾殻は農業用資材として多方面で活躍してくれる。主たる目的は土壌の改良だ。炭化させて「燻炭」として土中に投入するのが一般的かな。後、保温用とか雑草の押さえとして利用される方々も多い。チームリーダーのように通路に敷き詰めて歩行の安全を図るようなマレな事例も。子狸の使用法は原則通りの土壌改良を狙ったものだが、燻炭にまでは手が回らない。そこで籾殻の状態で土中に投入し、ミニ耕耘機で攪拌して有機質を増やすようにしている。時間は掛かるが追って融解してくれるようだ。

毎年訪問するのは何時もの籾すり場、河南町のとある農園地帯に常設されている。1年中稼働してるのかは不明だが、この季節はフル回転だ。山となった籾殻が繁忙状態を物語っている。遠慮無く頂戴するのだが、運べるのはせいぜい半ダース程度。詰め込みや搬送も体力勝負で、子狸的には条件がきついのだ。

同行の百姓候補生氏共々、必要量をもらい受け、我々の農園へと搬送する。訪問した日が祭りの当日だったので、地車を避けながらのスロー運転だった。農園に到着すると、大御所がお出迎え、籾殻の件を話すと既に運び込んだ後だとか。過日、草刈名人氏共々トラックで搬送したそうな。先を越されたようだ。

現在、タマネギ畑とエンドウ畑の下準備を進めている。もらってきた籾殻、早速に畝に投入する予定だ。耕耘作業と同時並行で土壌改良も図りたい。燻炭ほどの威力は無いかも知れないが、有機物質として土壌の改良を支えてくれるものかと期待している。

 

 

 

 

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村の秋祭り

2023年10月23日 05時14分02秒 | 余話

農作業を行っていると遠くから歌声が聞こえてくる、太鼓や鉦の音も。どうやら祭りが始まった模様だ。今日が祭りの宮入の日と言うことを、ついうっかり失念していて、一眼レフの携行を忘れてしまっていた。リュックにはコンデジしか入っていない、作業も押してきている、・・・・とかで直接取材は諦め、画像は過去の物を流用することにした。お許しを。祭り自体は例年同様、スタイルは変わっておりませんので、年次変更のみでOKかなと。祭りの主役は建水分神社(タケミクマリ神社)、村の秋祭りと書いたが氏子は村内に限らない。富田林市や河南町にも及ぶのだ。建水分神社の麓を流れる千早川流域の集落で、旧表示だと20数ヶ村になるだろう。

多くの祭りは、神社への「宮入」がクライマックスとなってくる。村の秋祭りもそうしたいのは山々だが、地形上の理由で困難だ。何せ神社が高台にあり、地車の奉納が困難で、神様の方が神輿に乗られて神社を下り麓の広場へとお移りになられる。いわば別邸で奉納をお受けになるのだ。各集落の地車が広場に集結、それぞれのパフォーマンスを披露して神様に楽しんでいただく。ご相伴に預かって参詣人も共に楽しみ、秋の1日を宴の日へと変貌させていくのだ。地元の住民は、祭り命、相当早くに休暇を申請しスタンバイしている。進学や就職で村を出た者も、この日ばかりは帰郷する。

賑やかな歌声は演歌や数え歌等、どうも選曲には一定の基準があるようで、どの地車も似たような曲を歌っている。地車を曳き且つ歌いながら集落を練り歩く。統制が取れてるようで、順番を調整しながら広場へと宮入だ。

神様は乗られた神輿のままで鎮座され、鷹揚に地車の奉納をお受けになるようだ。神様の姿・形は不明だが、神輿の中で楽しんでおいでなのかも。上述したように、当地の祭りでは初日が宮入でいわば祭りのヤマ場、各集落から地車を曳いて広場へと突入し、練り上げたパフォーマンスを披露するのだ。二日目は各集落単位での練り歩きがメインとなってくる。

祭りの二日間、当地は渋滞だらけだ。何せ地車が一車線を占有する、それに引き手や同行者が横に広がって車は走れない。何とも苛立たしい一面だが、怒る者はいないようだ。祭りと葬式は致し方無い・・・・・・・そんな暗黙の了解が地域全体に出来上がっているのだろう。ある意味、優れた生活上の知惠なのかも。

 

 

 

 

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秋ナスの終焉

2023年10月22日 05時21分02秒 | 耕作放棄地

7月の最盛期以来、頑張り続けてくれた「ナス」だが、とうとう終焉期を迎えたようだ。思えば「夏ナス」と「秋ナス」と、二度のお勉めご苦労様でした。毎度の実なりで、沢山の収穫に恵まれた。たった5本しか植え込んでないミニナス畑なのに。同時に植え込んだピーマンはもう少し頑張りそう。それにしても強靱な生命力だ。我が家の分のみならず、ご近所のマダム衆にも行き渡る程の収穫物だから、自家栽培の何とコスパのいいことか。できれば是非に挑戦して欲しいところだ。

ナス畑(畑と呼べるかな)を眺めて見ると、まだまだ花を咲かせている。もしやの期待もあるが、気候的に流石にしんどいやろう。僅かに残った小さなナスの実、たった3個だけだが丁重に収穫した。ピクルス用に打って付けのようだ。そして茎を抜き取る事に。スコップで掘り出すと20センチほどの根株が現れた。お役目ご苦労様のねぎらいと共に、簡易焼却場へ。程よく乾燥させて焼却処分だ。

未だピーマンは稼働中なので畝の再開発は困難だが、予定としては跡地をエンドウにでもと考えている。エンドウの種蒔きは11月の中旬頃、それまでにはピーマンも終了だろう。竹製の支柱はそのまま流用可能なようだ。経年劣化で多少の弱体化は見られるものの、もう1年位はお勉め可能かと。それにしても近場に竹林があって良かった。農業用資材として竹の果たす役割は小さくない。それに竹林の管理面から洞察すると、程よい伐採が効果的でもある。よく言われるのが、竹林は傘をさして歩ける程度に・・・・・これが鉄則のようだ。

ナスもピーマンもナス科の所属、何れも連作を嫌う作物だ。畝の再利用だが、ナス科の品目だけは避けている。流石にナス科の連続栽培はきつい。少なくとも1回エンドウ等を噛ませて、しかる後にナス科の植栽はまあまあ不可能では無いだろう。多少の弊害は予測できるが、耕地事情から贅沢は言えない。

それにしてもよく頑張ってくれたナス、褒めてあげたい。秋ナスは嫁に食わすな・・・・・との諺もあるようだが、我が家では嫁殿が筆頭の食いっぷりであった。

 

 

 

 

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