木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

キウイのお裾分け

2023年10月21日 05時26分53秒 | 耕作放棄地

農園仲間同士でお互いの産物を分け合うこともあるが、栽培していない物だと有り難くて重宝する。先輩方からは頂戴する事例が多いのだが、今回も同様事情とあいなった。ミニ耕耘機を手入れしていたら「長老」のご来訪、手には何やら白いビニール袋が。にこやかな笑顔と共に差し出されたのは「キウイ」の入った袋だった。思い起こせば昨年の今頃もキウイを頂戴したような記憶がある。子狸がキウイ大好き少年(?)である事を認識しておられるようだ。キウイは少し早めの若い実であるが、リンゴと一緒に保管すれば大丈夫だから・・・・・との助言が嬉しい。お言葉に従おうと思う。

長老がどうしてキウイを・・・・と疑問に思われるかも知れないが、実は農園の奥地に長老のキウイ畑が存在するのだ。いわば彼のミニ果樹園、元々がイチジクの栽培地だったのを改造された模様。画像でご紹介しておきますが、たわわに実ってますでしょう。彼の尽力の結果です。一般に農園では樹木の植え付けは禁止事項である。樹木の根がはびこり、畑の土壌を破壊してしまうからだ。とりわけ田圃には厳禁、水漏れ防止の粘土層が壊されてしまう。彼のキウイ畑は元々がイチジク畑、従来からのミニ果樹園だった模様。

さて頂戴したキウイだが、ご提言のようにリンゴと一緒に保管している。どうして効果的なのか不思議だが、調べた範囲では、リンゴがエチレンガスを発生しキウイを追熟させる効能があるようだ。摩訶不思議な現象で、子狸のオツムでは理解不能。とりあえず結果だけ記憶しておこうかと思っている。要はキウイが美味しく食べれれば、それでハッピイーエンド、凡人には結果のみで大丈夫でしょう。

キウイは森の果樹園でも栽培している。いつもは11月か12月頃の例会時だったかと思うが、収穫の喜びも。当然ながら完熟状態で、すぐさま賞味できるのが最大の魅力かな。仲間の皆の衆も、次回か次々回か、作業の折に十分なお楽しみを。最後の画像は森の果樹園で収穫した事例です。

 

 

 

 

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跡地への対応

2023年10月20日 05時15分41秒 | 耕作放棄地

若き挑戦者O氏の去就だが、失踪と解しても不思議では無いかと。諸事情あったのだろうが、残念な結末となってしまった。当然後処理が残るのだが、元々は「大御所」・「長老」・「子狸」の耕地の一部を提供して始めた彼の農作業。当然ながら旧の耕作者が関係者となってくる。従って子狸も遅まきながら復旧作業に乗り出した。何せ草ボウボウ、耕作放棄地に近い状況だったのだ。画像は復旧途上での状況、大きめの雑草や栽培物は刈払機で刈り取った後の姿だ。雑草と栽培物を除去しただけでも結構見れるようにはなってきた。

問題は土壌がガチガチの状態である事、土壌改良と耕耘作業とが求められている。稲刈りも終わって籾すり場が稼働しているかと思うので、籾殻を大量にもらって来ようと思っている。土壌にすき込んで、有機物の投入としたいのだ。耕耘作業とすき込みとは同時に可能だ。問題は地中に残った茎や根、これらは大変だが手作業で拾い集めるしか無いだろうな。

長老は放置しとけば腐るで・・・・・・・と宣うが、長期戦となるので新規植え付けには間に合わない。耕耘作業の後、拾い集めるしか手が無さそう。種蒔きやポット苗の移植には、可能な限り柔らかい土壌が必要だ。不要不急な物質は無いに越した事はないだろう。面倒な手作業だが、長い目でみるとやっておくべきかと。

大御所も長老も後処理に取り掛かった模様だ。彼方此方で白煙が上がっている。処置物を焼却しているのだろう。大量の置き土産を残してくれたものだが、原因者が存在しない今、旧の耕作者が立ち上がるしか無いだろう。ボチボチとだが進めて行くしかあるまい。

彼が耕作していた場所は、子狸のカボチャ畑だった。彼に提供した結果、カボチャの栽培が不能となっていたので元に戻す予定でいる。カボチャの種蒔きは4月、それまでは冬野菜の栽培に利用する予定、一部は既に種蒔きも終えた。畑は遊ばせる余裕も必要なのだが、そんな優雅な場面は縁遠いようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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森からのお土産

2023年10月19日 05時25分29秒 | 森の果樹園

朝、農園へと出動してみたら、野小屋に何やら白い袋が。何だろうと開けてみたら、朱色の「柿の実」が。どうやら森の果樹園で作業を行った仲間達が運んでくれた模様。ハードな作業を行ってるに、重いお土産の柿まで配慮するなんて・・・・・自分には出来ないな、とため息と感動とが。森の果樹園は山の中腹にある。駐車場からは細い山道の急な登りとなり、子狸の体力には負担となってきた。其処でリタイアさせてもらい、約2年程の経過となる。それでも仲間達は今尚メンバーとして評価してくれてるようだ、有り難いことである。

農園の仲間達で森の果樹園に参加できないものが数名いる。皆で分けるようにかと、多めに運んでくれたようだ。行き届いた配慮と仲間思いの心情につい、ウルッとなってしまう。毎度のことながら感謝致しております。

持ち帰って開封してみたら、見事な甘柿がはいっていた。後日談だが、今年は柿の表年のようで、柿の木満載の大豊作のようだとか。まだまだ未収穫のものが大量に残ってるので、今すぐ収穫に走られよ・・・・・と盛んに煽られた。坂道を登り切れないのに。それはともかく、元気が存在する仲間達は頃良く現地へと山登りを。柿の実が落下を始めるとイノシシの出動となってくるので、要注意ではありますが。

柿と言えば、子狸の大好物は紀州九度山の柿、既にシーズンに入ってるのだが未だ買い出しに出向けていない。運良く頂戴できた森の果樹園の柿、大事に賞味させて戴きます。「柿が赤くなれば医者が青くなる」・・・・・・とかの箴言もあります。医者不要となるほど栄養価に優れた果物なんでしょう。森からの恵みは、仲間達の地道な活動の結果、もたらされたご褒美なんでしょうね。ご相伴に預からせて戴きます。

 

 

 

 

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里山の森

2023年10月18日 05時07分29秒 | 耕作放棄地

農園の周囲には森が広がっている。世に言う「里山」だ。里山には牧歌的な雰囲気が漂い、見事な自然環境かとの錯覚をもたらす。錯覚と表現したのは、里山は自然環境では無く典型的な人工林だからだ。不思議に思われるかも知れないが、先人達の知惠によって意図的に作られた森である。いわゆる奥山と住宅地との境界にあり、動物や野鳥達にとっては警戒区域となる。先人達は区域を分割する事により、人間と動物たちとの棲み分けを図ってきたのだ。そして、里山地帯に於いては、薪炭林としての活用や生活資材の入手などに利用してきた次第。

こうした環境を「里山」と表現して概念化されたのが、京大名誉教授だった四手井綱英氏だろう。既に鬼籍の人となられたが、その功績は甚大だ。我々も氏の恩恵を被って、NPO法人里山倶楽部と称している。倶楽部の目指す方向性は、氏の理念と同一性のものかと信じている。ボチボチとした歩みだが、少しでも里山保全に役立ちたいもの。仲間達への参加を何時でも歓迎します。

さて周囲の森だが、残念な事に「落葉広葉樹」は少ない。針葉樹と竹林が多く、動植物の生存にとっては健やかな環境とは言い難いだろう。生活圏からそう遠く無い事もあって、換金性のある杉や檜が植林されたようだ。近くの富田林に竹細工職人が多かった事もあり、竹林も増えた模様。但しこうした森でも獣たちは住み着いており、とりわけアライグマ、ハクビシン、タヌキ、イタチ、野ウサギ等が多いようだ。クマやシカは存在せず、イノシシは周回中のようで年に数回のお出ましだ。

一般的な里山のイメージは、紅葉したクヌギやナラの葉がヒラヒラと舞い散る雰囲気だが、当地では無縁だ。それでも多少の紅葉はあるので。これからの楽しみでもある。竹林の存在は農作業にとっては有り難い。竹は貴重な資源で、主に栽培用の支柱等に利用される。経年劣化で腐ってきたら焼却で終了だ。

農園周囲の森をパノラマ的にご紹介しておきます。ほぼ緑一色でしょう。一般的な里山からは少し異端ですので、この状態を「里山」と誤解なさらぬように願いたいです。世に存在する里山は、もっと豊穣でカラフルで動植物たちの楽園でもあります。そうした状況を意図したいのですが、なかなかに・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

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冬野菜の種蒔き第四陣

2023年10月17日 05時31分40秒 | 耕作放棄地

「冬野菜」の種蒔きを何度か行ってきたが、とうとう最後の種蒔きとなってきた。無論、冬越しの野菜とか、別種の種蒔きはまだまだ続くのだが。冬場に収穫する純然たる冬野菜はこれが最後となる。品目は「ミズナ」と「チンゲンサイ」、何れも小さくて見えにくい種子だ。各1袋の種子を準備したが、結構入っている。但し、上述したように何分種子が小さすぎる。直径1ミリ有るか無しかの大きさだ。種蒔きには要注意な品である。蒔き方は筋蒔き、一畝に二列の筋を作った。

筋に沿って密植とならぬように適度に分散して種蒔きを行う。種子が黒っぽく、且つ小さいので目視で確認出来ない。多分、この程度だろうと推測しながらのヤマカン種蒔きだ。恐らくだが、過疎・過密の状態が発生しているのかも。皆さんはどうやって乗り越えておられるのやら。過疎はまだしも過密とあらば成長阻害が生じてしまう。種蒔きは本当に難しい。

画像のように、種子が入っていた袋を捨てること無く畝端に埋め込んでいる。従って開封は何時も下側からだ。上端は封じたままにして、雨の侵入を避けている。種子袋を残しておくと目印になり、場合によっては注意事項等を再確認出来るのもありがたいところ。とりわけ品目が多い場合に有効なのでお試しあれ。

冬野菜の種蒔きは本件で最後となる。先に種蒔きした物は既に程よく大きくなっており、年末には収穫可能だろう。本日の種蒔きである両者の品は年明けの収穫かな。年明けであっても鍋料理のシーズンはまだまだ、活躍のチャンスは少なからず存在する。ミズナやチンゲンサイを放り込んだ鍋は冬場の定番かもしれませんね。

未だ残っているのが「冬越しの野菜」、冬場を通り越して春先や初夏に収穫期を迎える物である。具体的には、ソラマメやエンドウ或いはタマネギなど。これらは今から後の植え込みだ。ソラマメは昨日種蒔きした。エンドウの種蒔きとタマネギの植栽とは11月に入ってから、まだまだ作業は続きます。多分、最後になるのがタマネギの植え込み、こちらは幼苗の購入が一般的でしょうか。

 

 

 

 

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