平安宮西限と左馬寮跡・藻壁門跡
藻壁門は宮城14門の1つで、平安宮西面の南から2番目の門である。切妻・瓦葺の門で正面5間に三扉が付く。焼亡・転倒の記事が多い。この門を入ってすぐの東南に左馬寮があり、さらに東へ進むと豊楽院・朝堂院の北端に至る。
左馬寮は、南にある右馬寮とともに嵯峨天皇の時に再編されたもので、宮中の馬の飼育・調教や馬具、及び諸国の牧を管理する役所で、その長官を左馬頭(さまのかみ)と呼んだ。『源氏物語』「帚木(ははきぎ)」では、「雨夜の品定め」の場面に、光源氏や頭中将とともに女性談議に興じる左馬頭なる人物が登場する。
源氏物語ゆかりの地 ⇒ 源氏物語の遺跡 40ヶ所
下の地図のユーザー地図 の囲みをクリックすると 付近の記事が探せます