大原の地で採集した薪・柴を京の町に売り歩く大原の女性をいう。その服装は頭に縫い模様のある手拭いをかぶり、紺衣に御所染の帯を締め、2巾半の前垂れを腰につけ、手には白と甲掛けと足に脚絆、草鞋(わらじ)に白足袋といういでたちで、頭上に薪・柴などをのせる。かつて建礼門院に近侍していた阿波内侍が、山に柴などを刈に行くときの装束をまねたものと言われ、その風雅清楚な服装は上臈(じょうろう)めいたところがある。
秋の日に都をいそぐ賤の女の帰るほどなき大原の里 /定家
小原女の足の早さよ夕紅葉 /与謝蕪村
大原女の頭(こうべ)の菊も緋たすきもみな朝露に濡れてあるらし (九条武子)
これは初冬の出町橋を陸続きとして市内へ行商に出かけて行く大原女の早朝の風景をうたった歌だが、今はその姿も見られなくなった。
5月に大原女時代行列が大原地区である。「大原女まつり」のメーン行事。寂光院・三千院から勝林院までの約2キロを練り歩く。
秋の時代祭では、室町末期の大原女の姿が再現されている。
「大原女」の像
「大原女」のブロンズ像は、1990(平成2)年10月、京都洛北ライオンズクラブが認証状伝達25周年を記念して、無形文化財の指定を受けられた京人形司13世面庄・岡本庄三氏に制作を依頼され、京都市に寄贈されたものです。当時、市営地下鉄の北端駅であった北山駅に設置していたものを、地下鉄の延伸に伴い、2010(平成22)年3月、大原への最寄駅である国際会館駅に移設したものです。洛北・大原の象徴ともいえる「大原女」の像が、市民や大原観光の皆様に愛され、見る人の心のふるさとになってくれることを願って止みません。京都市
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五七五
消灯は九時病棟の淋しさよ /西郷
京野菜
花菜 京の花菜の品種は伏見寒咲きなたねが中心である。開花寸前のつぼみは辛し和えや汁の実、おひたし、漬物などに調理され、ほろ苦い味わいとともに春の香りを楽しむことができる。
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