岳松山と号する臨済宗系の単立寺院で「御寺御所」とよばれ、門跡寺院です。
当寺は足利義満が室町殿内に一宇を建て、次いで禅尼の没後、
その遺言によって寺となし、大聖寺と号した。
正親天皇皇女入室のときには、当寺を以て比丘尼御所第一位の綸旨を賜った。
それから光格天皇皇女永潤尼公に至るまで、歴代皇女が相次いで入室され、
明治維新後は上臈役をつとめた華族の息女が住持することになった。
創建以来、兵火によって寺地を転々としたが、
当初の岡松殿址に戻ったのは元禄9年(1696)である。
現在の本堂は昭和18年(1943)東京青山御所より移したもので、
本尊釈迦如来像、および地蔵・観音像を安置する。
寺宝には、歴代天皇の宸翰・御物。江戸中期の有職雛がある。新婚雛の愛称がある。