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全国最低賃金1000円案について 参考用

2019-06-13 07:40:37 | 日記
骨太素案で、全国最低賃金1000円が浮上しました。
東京などの都市部は、ほぼこの金額に近いですが、
九州・中国地方の一部は、まだ700円台です。
いったい1000円になったらどうなるのか?
あくまでシュミレーションですが、検討しました。

まず1000円になれば、1000円以下だった方の給料が上がり、それに伴い
納める税金も増えます。
よって、将来受け取る年金も増えます。
ですから、手取り金額そのものは、今1000円に程遠い人なら増えますが、
もう私1000円に近いよ、という人は増えません。
ただし、税金などは、総収入の増えた分がスライドではなく、
段階的に増えるので、手取りが思ったより増えない可能性もあります。
103万円の配偶者控除の間で働いている人は、働く時間そのものが減ります。
と、ここまではそんなに、という感じでしょう。

問題はここからです。
なぜ田舎に都市部の企業が工場を建てたのか?
それは人件費が安いからです。
パート・アルバイトもそうですが、民間企業の多くは、
地域に合わせた給料を出しています。
東京と同じ仕事をしても、給料は差があるのが一般的です。
地域差のない企業のほうがまだまだ少ないのが現状です。
ですから、正社員、30代でも、地方に行けば、200万円台の人は結構います。
なぜそれで生活できるのか?
共働きや親と同居、住宅費が安いなど、そういう理由で、
贅沢はできなくても、生活するのは、そんなに不自由していないことが多いのです。
もし、1000円になれば、どうなるのか?
単純に生活が潤うのではなく、おそらく価格転嫁になっていくでしょう。
今まで300円で買えたものが、400円になる。
人件費高騰なので、やむを得ない。
また、勤め先が人件費が捻出できないので、倒産もあり得ます。
実際、今小売りは、人手不足の影響もあり、賃金を上昇させたため、
売り上げが上がっても、利益の増えないところが多いです。
また、ここいつ行っても満員だなあ、というお店でも、
よそが給料がいいため、店員が退職してしまい、店が閉鎖していくところが増えました。
ですから、単純に1000円になる、楽になるぞ!とはならないのでは?
と、懸念しています。

ニュース

2019-06-13 07:36:18 | 日記
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