今日、通勤途中のニュースを聞いていたら、
エンゲル係数28%に驚いた。
エンゲル係数とは?
エンゲル係数とは、「家計の全ての消費支出に占める食費の割合」のことです。
総支出に対して食費の割合が多いと数値が高くなり、少ないと数値が低くなります。
計算方法は下記のとおりです。
- 食費…食料品だけではなく、外食費も含む
- 消費支出…食費のほかに住居費、教育費、水道光熱費、
- 交通・通信費、被服費、娯楽費など(税金、保険料、貯金、ローンを除く)
例えば、高校卒業後に一人暮らしをする場合、家賃8万円、水道光熱費が合計で2万円、
通信費が1万円、被服費が1万円、趣味・レジャー費が5,000円、
その他雑費が1万円で、食費が3万5,000円と仮定すると、
35,000÷170,000=0.2058、エンゲル係数は約20.58%となります。
きちんと計画して買い物をし、自炊メインで節約する人と、
コンビニ弁当を毎日買う人では、エンゲル係数は大きく違ってきます。
また、一人暮らしと家族がいる人でも必要経費は変わってきます。
年間収入別:生活費平均額/月(例)
自分のエンゲル係数を知ることで、家計の食費割合を把握し、
収入と支出のバランスを見直すことができます。
また、エンゲル係数は、生活水準を示す指標ともいわれています。
食費は生きていくのに不可欠な支出であり、
娯楽費や被服費に比べると削減が難しいものです。
つまり、所得が低いと食費の割合が多くなり、
エンゲル係数は高くなります。
所得が上昇すれば経済的な余裕が生まれ、
エンゲル係数が低くなることを「エンゲルの法則」といいます。
エンゲル係数は、家族構成や年代・地域によっても異なるため、
一概に数値が低ければ良いとも言えません。
食品の物価上昇といった社会情勢も大きく影響を受けます。
重要なのは、これです。
物価上昇です。
この10月で食品は2000品目以上値上げしています。
42年前と言えば、昭和です。
私はうら若き乙女どころか、
まだ小学生でした。
あの頃は景気も良かったのですが、
物の価格も高い時代でした。
ですから、エンゲル係数も高かったのです。
また、10年ぐらい前から、
エンゲル係数は低ければいいと言う価値観は、
ちょっと変わりつつありました。
例えば、服など買わず、
おいしいものが食べたい人は、
どうしても食費は高くなります。
わが家がこの典型で、
昔は我が家のエンゲル係数は、10%台でした。
今は22%ぐらいです。
これは、食生活の考え方が変わったからです。
一概に言えないとは言え、
年収1000万円世帯は、
エンゲル係数は26%、
年収300万円未満は33%と、
所得に結び付きやすい項目と言えます。
物価高で節約しようにもしにくいのが、
食費と言えます。
計算することで、
「もっと〇〇を減らして引き締めよう」
などのきっかけになります。
ぜひ、ご家庭のエンゲル係数、
節約の参考になるので、
なさってみてください。